府本部は9月11日、京都国際ホテルで新入組合員歓迎集会を開いた。これは7月に琵琶湖客船ビアンカで行う予定であった同集会が台風で中止になったため、日程と会場を変更して開いたもの。ビアンカでの開催が中止になった際、企画運営を担当する青年部では同企画の継続が難しいのではとの意見もあったが、府本部との協力で開催することができた。
8単組から新入組合員40人が参加した集会は谷口富士夫書記長の司会で開会、山本成年副委員長が歓迎のあいさつを述べた。続いて福山哲郎参議院議員が国会での活動や、環境問題に関する海外視察について講演。議員の熱のこもった話に参加者は熱心に聞き入っていた。
後半の懇親の場は、和泉成樹青年部長の司会で立食形式のパーティーを開催。おいしい料理に舌鼓を打ちながら単組間の交流を図った。また青年部が企画した「借り物競争」「風船運び競争」「ビンゴゲーム」など工夫をこらしたゲームを行い、参加者は豪華賞品をめざして真剣に競い合い、楽しんでいた。
最後に、青年部常任委員が登壇し、「組合だからという意識にとらわれず、このような集会に積極的に参加し組合活動を楽しんでみてください」と新入組合員に身近な存在であることをアピールした。
男女がともに担う府本部委員会は、地域・職場・組合の男女平等をめざし取り組みを進めるため、8月に「男女平等に関する単組実態調査」を実施、現在集約中だ。内容は、昨年度に調査した組合執行部の男女比率やセクハラ相談窓口、旧姓使用制度の有無、子ども看護休暇や育児休暇取得後の復職時調整などに加え、今年度は次世代育成支援対策推進法に基づく「特定事業主行動計画」「地域行動計画」策定の進捗状況も調査している。
昨年7月に成立した次世代育成支援対策推進法は、次の世代を担う子どもたちが健やかに生まれ育つ環境をつくるために、国、地方公共団体、事業主、国民が担う責務を明らかにし、10年かけて集中的かつ計画的に取り組むためにつくられた時限立法。企業(301人以上)と地方公共団体は2005年3月までに次世代育成支援対策のための「行動計画」を策定しなければならない。
法の目的はこれまでの子育て支援や両立支援、労働時間短縮などの施策を政府と企業、個人が総合的・一体的・計画的に推進することにある。地域行動計画、事業主行動計画において自治体の果たす役割はきわめて重要で、策定段階から労働組合が参画する必要がある。
府本部委員会は、この行動計画の課題を中心にした学習会を10月8日午後6時から、ぱるるプラザ京都で開く。講師は自治労健康福祉局長の徳茂万知子さん。各単組から積極的な参加をお願いしたい。
合併推進にかかる都道府県からの新たな関与が盛り込まれた、市町村合併に関する地方自治法改正等の関連三法案が、5月19日に第159通常国会で成立した。
総務大臣の「市町村の合併を推進するための基本指針」は、合併対象となる市町村の人口規模を明示する方向にあり、小規模自治体への合併強制効果が危惧される。
さらに、現行の合併特例法の財政支援措置については、2005年3月31日までの議会議決・合併申請という適用期限となったことから、協議事項の多くを先送りにし合併手続きを優先させる「駆け込み合併」も懸念される。
府本部は、自主的合併の原則を堅持し地方自治の充実・強化を求める立場から、9月9日に京都府地方課に「衆参両院で確認された附帯決議の趣旨を十分に踏まえて合併の強制となる対処等を行わないよう」申し入れた。
9月10日と11日の2日間、近畿地連障害労働者交流集会が京都市内で開かれ、各府県から50人が参加し、障害労働者の労働環境などについて活発な意見交換がなされた。
1日目は、組合員をパネラーに「障害労働者と労働組合について」というテーマでパネルディスカッションが行われた。障害者採用に積極的に取り組んだ活動や、自らが組合役員になって労働条件を整える困難さを実感したことなど、体験に基づいて組合の役割と必要性が語られた。さらに「健常者が勝手に考えないで障害者の意見を聴いてほしい。障害者の意見を出すルートをつくることが基本だ」と訴えられた。
2日目は、二つの分散会に分かれ、職場状況の議論を深めた。第1分散会は聴覚障害者を中心に、会議時の手話通訳の有無により業務の理解度が大きく異なること、特定職場のみの異動ローテーションでない雇用条件のルール化や、手話通訳の身分改善など、職場実態交流と進んだ条件の職場への到達運動などが議論された。
第2分散会では、自治労障害労働者全国連絡会作成の「自治体障害者雇用促進マュニアル」を積極活用し、働き続けられる職場づくりと障害者雇用拡大の制度づくりを組合と一体で取り組むことが議論・確認された。
なお府本部社福評は、集会に参加した当該組合員の協議により、京都の障害労働者連絡会を結成していくことを確認した。
9月4日、近畿地連第12回囲碁・将棋大会が大阪PLP会館で開かれ、近畿2府4県から選ばれた組合員が腕を競った。京都府本部からは囲碁・将棋の各級代表6人が出場し、団体の部と個人の部でそれぞれ対局に臨んだ。
結果、囲碁の部団体で第3位に入ったほか、上級で杉浦行彦さん(城南衛管労組)がみごと優勝。将棋の部では団体の入賞は逃したが、井上卓也さん(自治労京都市職)が上級準優勝を果たした。
毎年恒例のプロ棋士による指導対局も行われ、上達する手法を教わりながら、参加者同士親睦を深めた。