2005年9月1・11日号(第510号)

戦争と核兵器の廃絶を〜原水禁世界大会女性部参加報告〜

戦後60年、恒久平和の実現へ決意新た

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府本部女性部は毎年、原水爆禁止広島大会(8月4日〜6日)と長崎大会(8月7日〜9日)に参加し、反戦平和の取り組みを続けている。今年の大会参加者に報告していただいた。

ヒロシマを原点に平和を考えよう

広島大会には全国から約1万人の参加があった。8月4日、市内を平和行進した後、県立体育館で「被爆60年核兵器廃絶2005平和ヒロシマ大会」が開会。オープニングに核兵器廃絶ニューヨーク行動ビデオ報告があり、全国から壇上いっぱいの折り鶴が献納され、平和への思いの強さがひしひしと伝わってきた。笹森清連合会長が「二度と原爆を使うような戦争を起こさせてはいけない」と力強く訴えられたのが印象的だった。

分科会「見て・聞いて・学ぼうヒロシマ」では、原子爆弾が上空580メートルで爆発し、その時の温度が5000度であること、核分裂によって強大な力となることを知った。

戦争は何の利益もなく、ただ人類を殺しただけ。二度とこんな苦しく悲しい思いを誰にも合わせたくない。ヒロシマを忘れたとき、ヒロシマが繰り返される。「平和な心」の結びつきを大切に、「ヒロシマの心」として戦争の放棄を訴えなければならない。ヒロシマを原点に恒久平和への思いを新たにした。

府本部女性部副部長 高田

私たちができることは何か

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長崎大会の開会総会には5500人が参加。「核も戦争もない21世紀を!」をスローガンに、平和コンサートから始まり、連合の笹森会長が「核兵器を廃絶して平和な世界を実現したい」と訴えられた。

60年前の8月9日に2発目の原爆が長崎に投下され、一瞬にして惨劇へと化した。今も続く痛みに苦しみ、被爆体験を話すことができない人々もいる。この事実を伝えていくため、アメリカやスイスへ高校生1万人署名を届ける平和大使5人が紹介された。

分科会「見て・聞いて・学ぼうナガサキ」では、映像とともに被爆体験の話があり、劣化ウラン弾の被害が大きいイラクから2人の医師が来日し、長崎大学付属病院で被爆医療を研修していることも紹介された。

爆心地公園には「核廃絶の壁」として、メッセージを書いた8万4千個の木のブロックが集まり、私たちも書いて来た。

最終日は家野町へ墓参した後、まとめ集会に参加した。内外からのスピーチやアピールがあり、世界の平和を願う大会宣言が採択された後、爆心地公園まで平和行進して折り鶴を献納した。核も戦争もない21世紀を残すために、今の私たちにできることをしなければと改めて思った。

府本部女性部部長 長谷川

八幡バレーチームが4位〜スポーツ大会近畿地連大会〜

野球、バレーともに大阪が連覇

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第27回自治労スポーツ大会近畿地連大会が8月8日から3日間、大阪府内で開かれ、女子バレー、男子軟式野球あわせて16チームが熱戦を繰り広げた。京都代表はバレー、野球ともに八幡市職労チームが出場した。

八幡市職労バレーチームは1回戦、枚方共闘と対戦し、ストレート勝ちを決めたが、2回戦で強豪の西宮市従に完敗。3位決定戦でも奮闘むなしく大阪市職に破れ、4位となった。野球チームは神戸市従と対戦。相手投手の好投の前に得点できず涙をのんだ。

結果、バレーは豊中市職が2連覇。野球も大阪市従が連覇した。

21世紀の保育は地域から〜第26回全国保育集会〜

シンポジウム、分科会などで討論

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「子どもは主催者、21世紀の保育は地域から!」をテーマに、第26回全国保育集会が7月29日から31日まで横浜市で開かれ、全国から2千人が結集、京都からも14人が参加した。

和太鼓「昇竜」のアトラクションで幕を開け、主催者と来賓あいさつに続き、社会福祉評議会の中西満事務局長が、今後の保育運動の進め方を提起。保育部会長の川崎絹江さんから、地域での公的責任による子育て支援システムの確立を基本に取り組んでいくこと、児童館・学童保育部会の佐藤千恵子さんからは、学校教育を含めた子ども施策に関して学童保育と児童館事業の拡充を求めていくことが提起された。

記念講演は料理研究家の辰巳芳子氏を講師に「食育は子どもの魂をも育てる」と題して対談形式で進んだ。その中では「旬のものを誰とどのような場面で食べるかということが、子どもの人間形成に重要。次代を担う子どもに安全で良質な食を提供するのは大人の責務」と話された。

2日目は「次世代行動計画」「幼保一元化」など9テーマの基礎講座、シンポジウム、グループ討議。3日目は4つの分科会と5つのワークショップ、5つのステップ講座があり、横浜市内の各施設に分散して熱い討論がなされた。

直営堅持し教育改革をすすめよう〜全国学校集会に1000人〜

務員、給食15分科会で活発な論議

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「直営を堅持し、賃金格差を解消し、安全衛生管理要項の周知徹底をはかる中、子どもが生き生きする教育改革をすすめよう」をテーマに、自治労第48回全国学校集会が7月28日から30日の3日間、秋田市で開かれた。

集会には、全国から334単組、1059人が結集、京都からは京都市学給労4人、久御山町職1人が参加した。

梅雨がまだ明けきらない中、28日正午、秋田市民文化会館で第1日目の全体集会が開会。議長団選出に続き、全国学校給食部会部会長で京都市学給労の丹波栄子委員長が主催者あいさつ、経過報告および現業を取りまく情勢提案、運動方針案および「中間行動推進計画」提案、記念講演「教育基本法改悪反対の取り組みについて」と続いた。

2日目は用務員、給食の15分科会に分かれ、それぞれのテーマで活発な論議が行われた。最終日は闘争報告とそれに対する質疑などがあり、最後に今期で部会長を退任する丹波委員長のあいさつで幕を閉じた。

城陽市長選挙、橋本昭男氏を推薦

市議補選は相原佳代子氏

府本部は9月4日告示、11日投票の城陽市長選挙について、自治労城陽市職の推薦に基づき、現職の橋本昭男氏を推薦決定した。橋本氏は1944年生まれ。同市都市整備部長、市長公室長、理事を経て2001年から現職。

なお、同日実施される同市議会議員補欠選挙で、相原佳代子氏(民主・新人)も推薦決定した。各単組組合員の絶大な支援をお願いする。

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