2006年7月15日号(第531号)

地域・職場の怒りを人事院へ〜2006人勧期要求実現ブロック別上京行動〜

官民比較方法の見直し阻止へ全力

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公務員連絡会は、7月3日から5日にかけて、官民比較方法の拙速な見直し阻止など2006人勧期要求の実現を求め、ブロック別上京行動を実施。地域・職場の怒りの声を直接人事院に届けることを目的に、決起集会や人事院交渉、人事院前での支援行動などを展開した。参加者は、延べ1600人(うち、自治労は約680人)だった。

全日通会館で行われた決起集会では、山本事務局長が「骨太方針2006では、公務員総人件費を2.6兆円削減することが盛り込まれる。政府・与党は、人事院が今年官民比較方法の見直しを行うことを前提にし、無謀な政策を実施しようとしている。私たちは、政治による労使関係の否定に断固抗議し、政府の構造改革・財政再建路線を転換させる闘いに粘り強く取り組み、官民比較方法などの闘いに全力で闘う」と訴えた。

続いて副事務局長が人勧期方針を説明した後、各ブロック代表が決意を表明。集会後、参加者は人事院前で、ブロック代表による交渉を支援し、シュプレヒコールを上げた。

森永職員団体審議官付参事官との交渉で各代表は「企業規模の見直しは地方により大きな影響を及ぼす。地域給与に続く給与引下げは認められない」「地域の公務員給与引き下げは、さらなる中央と地方の格差拡大となる」「人事院は政治の圧力に屈せず第三者機関として毅然と対応せよ」と求めた。

これに対して参事官は

  1. 人事院は経済政策や財政事情を考慮して勧告を行うわけではない
  2. 官民比較方法の検討は政治の圧力に屈して始めたのではなく、公務員給与に対するコンセンサスが崩れつつあると認識したため
  3. 人事院は研究会や懇話会等で慎重に「あり方」を検討しており、見直すとの結論を出しているわけではない
  4. 今後研究会報告等を踏まえ、公務員連絡会の意見を十分聞いて人事院の責任で結論を出していきたい―

と、これまでの公式答弁を繰り返すのみ。このため交渉団は誠意ある回答を示すよう強く迫った。

人事院の勧告作業は現在集計作業に入っているが、官民比較方法の見直し内容の結論が出されるまでには一定の時間がかかる模様。公務員連絡会では、7.19第2次中央行動、8.1第3次中央行動を大きな山場に設定し、取り組みを強める。

また、連合京都官公部門連絡会でも7月6日、京都府と京都市の人事委員会に対して官民比較方法の拙速な見直しを行わないよう要請した。

日本の労働行政学ぶ

7カ国の労働省幹部、京都市を訪問

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府本部は(財)日本ILO協会の研修団を受け入れた。一行は、インドネシアやモルドバなど7カ国の発展途上国の労働省幹部で、日本に約1カ月滞在して、日本の労働行政を研修していた。

京都府の受け入れは、自治労が担当。6月22日に京都市役所を表敬訪問し、府本部と自治労京都市職役員も同席し、星川副市長と対談した。短い時間だったが、和やかな雰囲気の中、参加者からは「労使が協調して生産性を向上させている日本の労働行政を学びたい」と抱負が語られた。

翌日は、自治労京都市職の組合員が勤務している「二条城」を視察。国宝のふすま絵や美しい日本庭園に触れ、京都市には二条城をはじめ、金閣寺、銀閣寺など世界遺産となっている建築物が14カ所もあると説明を受け、感心していた。

2006現業統一闘争にむけ発進〜府本部現業評議会〜

府へ要求書提出、秋の交渉実現を

府本部現業評議会は6月21日、京都府へ要求書を提出した。これは、秋の現業統一闘争への発進行動となる。

提出には、府本部側は村上副委員長、谷口書記長、中村現評議長ら五人が出席。府側は地方課の石野課長ら3人が対応した。中村議長が

  1. 6月期の人員確保要求
  2. 社会的格差の広がりを防ぎ未来への投資となる公共サービスの拡充
  3. 2006現業統一闘争の統一要求項目

などを要請。同時に提出した清掃、学校現業の要求書についても説明した。

現評では、この要求書をもとにした秋の交渉の実現を求めていく。また、府本部も現業統一闘争の体制づくりを始めており、府本部全体の闘いへ具体的な取り組みを進める。

八幡市職労チームが三連覇〜軟式野球〜

準決勝、決勝ともにサヨナラ勝ち

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6月17日、24日と2週間にわたり開いた府本部軟式野球大会は、日ごろの練習の成果をいかんなく発揮し、白熱した好ゲームが続いた。

優勝は三年連続の八幡市職労チーム。安定した投手力と守備、爆発的な打線が自慢だが、準決勝戦・決勝戦は決して楽な試合運びではなかった。

決勝戦は、手に汗握る好ゲーム。1回戦を劇的なサヨナラホームランで勝利した福知山市職連チームは勢いがある。決勝戦でも八幡に先行されるものの2回に追いつき3回に追加点。しかし八幡が4回に追いつく。その後、両チームとも投手が安定。7回、4対4の同点で特別延長となる。お互いノーアウト満塁から再開する厳しい状況を救ったのが八幡の投手。4番の好打者を高めの速球で三振すると5番バッターも三振、6番バッターを内野フライに討ち取りゼロ点で裏の攻撃へ。

1点で決着がつく場面は八幡にとって有利な展開。しかも前の試合でサヨナラホームランの3番バッターが打席とあってはグランドのボルテージも最高潮。それに応えるかのようにフルスイングすると、打球はレフトのはるか頭上を越える2試合連続のサヨナラヒット。

試合後はお互いの好プレーを称えあう姿もあり、労働組合のスポーツ交流の素晴らしさが満喫できる内容だった。

ほかにも、亀岡清掃公社が初参加、1回戦初勝利のうれしいニュースもあった。

優勝した八幡市職労チームは8月に滋賀県で開かれる近畿地連大会へ出場する。優勝をめざしてがんばっていただきたい。

チーム・個人で優勝競う

青年部ボウリング大会で交流

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府本部青年部は7月1日、京田辺市内のマスターズボウル新田辺でボウリング大会を開いた。大会には6単組から22人の参加があり、互いに親睦を深めた。

競技は2ゲームの得点を、個人成績と単組を超えて編成したチーム対抗で競い、開始時は緊張気味だったメンバーも、ゲームが進むにつれて徐々に打ち解けていった。優勝チームには景品が贈られるということもあり、チームメンバーの投球に拍手や歓声があがる和気あいあいとした雰囲気の中にも、真剣な表情を見せつつ競技は進んだ。

ゲームが終わると優勝したチームと個人に景品をプレゼント。青年部員たちは楽しいひとときを過ごし、日頃の疲れをいやし、仲良くなったメンバーとの再会を約束し帰路についた。

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