2006年8月15日号(第533号)

市民といっしょに質の高い公共サービスを〜2006自治研京都集会〜

パネル・分科会に100人が参加、公務労働や組合のあり方など討論

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府本部は8月4日、「2006自治研京都集会―それいけ!公共配達人、今こそ公共!市民といっしょにQPS―」をぱるるプラザ京都で開催。組合員と友好議員ら百人が参加し、公共サービスのあり方と私たちの役割などについて考えた。

木村幹雄委員長の主催者あいさつに続いて、松井孝治参議院議員、山井和則衆議院議員から連帯のあいさつを受けた後、第一部のパネルディスカッションを行った。

大谷強・関西学院大学教授、新川達郎・同志社大学教授、中川幾郎・帝塚山大学教授、中島圭子・自治労労働局次長をパネラーに迎え、岡本哲也書記次長が公共サービスの社会的役割や市民との協働への取り組みなどについて提起、討論に入った。

学者からは「行政職員が市民に信頼されていないのではないか」と厳しい批判も受けながら、「公共サービスは行政だけではなく民間・市民も担い手になる。新しい地域づくりの視点を」「すべての労働現場で専門性を高め、公共サービスの費用対効果を示すこと」などの公務労働者に対しての助言や、「NPO団体や地域と労働組合が協働すること」「労働組合が政策提言能力をつけること」など組合に対しても、多角的な提言をもらった。また、自治研活動の必要性も再認識した。

第二部は、四分科会「求められる住民のセーフティネット」「改革を迫られる自治体」「地域をリードする環境政策」「新たな展開をみせる地方行政」に分かれ、単組や関係団体から23本のレポートが発表された。助言者からも取り組みの評価や今後の活動へコメントを受けた。

今回のレポートの中から、10月の全国自治研集会に11本を提出する。なお、集会の報告はCDにして後日単組に配布する。

八幡野球チームが3位〜近畿地連スポーツ大会〜

バレーボールは初戦惜敗

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第28回近畿地連スポーツ大会が8月1日、滋賀県で開かれた。男子軟式野球、女子バレーボールともに八幡市職労が京都代表として出場。軟式野球チームが見事、第3位となり健闘した。

軟式野球の初戦の相手は滋賀・野洲市職労。2回の裏に2点リードされたが、3回の表に一挙3点を入れ逆転。その後、6回、7回に追加点を入れ、6対2で勝利し準決勝に駒を進めた。準決勝は大阪・自治労寝屋川戦。4点をリードされ、苦しい展開となったが、持ち前の粘りと集中攻撃で6回の裏、一挙3点をもぎ取り流れをつかんだ。しかし決定打が出ず、3対4で惜敗した。決勝は、大阪市従対自治労寝屋川となり、大阪市従が2連覇を果たした。

八幡市職労バレーボールチームは、和歌山・紀の川市職と元気いっぱいのプレーで戦ったが、0対2で惜しくも初戦敗退した。優勝は大阪・豊中市職チーム。

総力あげた加入推進活動を〜府支部6回総会〜

民間より有利な保障アピール

自治労共済京都府支部は、7月14日に京都テルサで第6回総会を開き、事業報告・計画、決算・予算、運営体制などの議案が議論の上承認された。

自動車共済に関連した大きな課題であった「近畿自動車サービスセンター解散・支部移管」については、滋賀県支部との共同運営による「京滋自動車サービスセンター」が円滑に発足できたことにより、身近なサービスが提供できるようになったこと。また、共済エリアだけで民間生損保よりはるかに有利な生涯生活保障設計が可能なことを周知していく必要があることから、全国方針に先駆けて全労済京都と連携し、退職者対策などを積極的に取り組んでいくことを報告、提案した。

昨今の状況は、自治体職員の新規採用抑制や退職者の増加で共済加入者が減少することが予想され、総力をあげた加入推進活動が必要となっている。支部では、新採対策や合併対策、退職者フォローなどを積極的に取り組むとともに、充実した自動車共済の加入拡大を目標にした「京滋自動車サービスセンターオープン記念」キャンペーンに取り組んでいく。

合併の課題を活発に議論

町村評2006賃金権利セミナー

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府本部町村職評議会は7月8日、賃金権利セミナーをホテルセントノーム京都で開催。5単組から36人(うち女性6人)の参加があった。

冒頭、山田貴裕議長が「来年3月の木津・山城・加茂の3町合併や、宇治田原・井手を含めた2市2町の任意協議会が進められている。合併による賃金・労働条件などの課題や事務の共同化など、メリット、デメリットをしっかり認識することが重要」とあいさつ。

村上佳生府本部副委員長のあいさつの後、「合併を選択した自治体はいま」をテーマにパネルディスカッション。小川淳一府本部執行委員のコーディネートのもと、合併を経験した自治労京丹後市職の志田慎太郎さん、滋賀県本部の平居貞樹さん、奈良県本部の小路善典さんをパネラーに、合併の経緯や合併前後の状況などについて活発な議論が展開された。合併を間近に控えた単組からは、賃金確保の方法や合併直後の事務の混乱などについて具体的な質問が出された。

学童保育の仲間が交流

木津町たんぽぽ・宇治学保労、現場の課題を学習

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木津町たんぽぽユニオン、宇治市学童保育指導員労働組合と府本部は、南部地域の学童保育関係労働者の学習と交流を目的に、7月9日に府城南勤労者福祉会館で、京都学童保育・児童館保育集会を開いた。百人規模の集会には、山井和則衆議院議員らも来賓として出席、激励を受けた。

午前の部は、自治労組織局の相原久美子さんが「臨時・非常勤職員の課題と運動の方向性」について講演。続いて自治労社会福祉評議会保育部会の佐藤千恵子さんから「児童館や学童保育の現状と課題、機能充実と制度改善に向けた取り組み」の報告があった。午後からは、聖和大学の浜田進士教授や精神科医の有賀やよい先生らを迎えて「学童保育の現場の課題を学び合おう」「困った子 どう理解すればいいの…理解と支援」「学童保育・児童館の職場の労働条件」などをテーマに、ワークショップや講義と意見交換を行った。

少子化対策や子どもに関わる事件・犯罪の増加などを背景に、学童保育の機能や役割がクローズアップされている反面、職員の大半が臨時や非常勤である現状をふまえ、身分保障の課題などについての共通認識が持てた。多くの若い参加者からは、雇用条件を法律的に学習し、積極的に運動を広げる大切さを強く感じたとの意見もあった。今後は他地域にも発信し、他の臨時・非常勤の職種も巻き込んでの活動としていきたい。

将棋の部・団体2位、個人選優勝

地連囲碁将棋大会で京都代表が検討

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近畿地連第14回囲碁・将棋大会が7月15日に大阪で開かれ、近畿六府県本部の代表が熱戦を繰り広げた。両部門とも団体戦と個人戦が行なわれた結果、将棋・団体の部で京都代表チームが準優勝。将棋・個人の部で井上卓也さん(自治労京都市職)が優勝を果たした。囲碁・個人の部で杉浦行彦さん(城南衛管労組)は全勝したが、同じ全勝同士の抽選で惜しくも優勝を逃した。

京都から古代を考える

市民と文化の発信提言

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7月23日、京都文化博物館でシンポジウム「京都から古代を考える」が開かれた。樋口隆康京都大学名誉教授が「京都大学調査隊のシルクロードにおける古代遺跡調査」について基調報告。続いて「京都から古代を考える」と題してシンポジウムが開かれた。

古代の情報を専門家のものだけとせず、市民とともに京都の文化発信力を高めていく必要があることなどが提起された。

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