2006年12月1日号(第540号)

06確定闘争・各単組がヤマ場迎える

評価制度・休息時間で協議

府本部各単組では、06賃金確定闘争がヤマ場を迎えている。今年の確定闘争は、不当な比較企業規模見直しによる賃金改定見送りという人勧を受けながら、月例賃金・一時金とも国レベルを最低限下回らない賃金水準の維持・改善を柱として取り組まれている。他に、「給与構造見直し」導入の未実施単組への対策も課題となっている。

現在、各単組では、当局交渉をはじめとする取り組みが進められている。府本部は11月20日に第2回確定闘争推進会議を京田辺市で開催、各単組の情勢を集約した。評価制度への対応・休息時間の取り扱いなどが中心課題となった。また、時間外勤務についての問題もあり、引き続き単組ごとへのサポートを強化していく。

自治労京都府職は11月20日に第2回交渉を実施。

  1. 給与構造見直しによる賃金水準ダウンを従来到達水準まで復帰させること
  2. 新しい人事評価制度の具体的内容と査定昇給への対応
  3. 特勤手当・病気休暇の見直し
  4. 休息時間廃止の問題

など数多くの課題を抱え、20日の交渉では、賃金改定は見送りとし、休息・休憩時間の取り扱いと病気休暇について具体的提案が当局から示された。また、人事評価制度については、年内に試行を実施したいとの提案があり、闘争を継続中だ。一方、自治労京都市職も20日に交渉。21日の中央委員会で妥結を確認した。京都市では未実施だった給与構造の見直しが導入されることとなったが、

  1. 給料表の引き下げ率を国並みに抑えた
  2. 号給の増設の実現
  3. 現給保障の実現

などの一定の成果が得られた。なお休息時間の取扱い等、継続協議となった課題も残っている。

和気あいあい、子どもも寄せ植え

 盛況、ガーデニング教室

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本部の環境行動「06アースデイ」の取組みのひとつ、「ガーデニング教室」を11月11日、京都市花き市場で開催した。回を重ねるごとに参加人数が増え好評となっており、今回は9単組42人の組合員と家族が参加。子どもたちの姿もあり、教室は和気あいあいとした雰囲気のなか進められた。

講師(貴島フローリスト)の説明を受け、見本の作品を参考にしながらの作業が進行。ポイントは、鉢の表面に敷くハイゴケがうまくおさまるよう、入れる土の量を加減することと、飾りとなるタイルをハンマーで割る時の力加減。この作業に、慣れない参加者が四苦八苦する一幕もあった。できあがった寄せ植えの鉢植え(写真)は、ヒイラギ・ミニシクラメンなど花、木など植物の他に、赤と緑のリボンをかけたキャンドルなどの飾りを加えクリスマス仕様となった。参加者は土と植物に触れて、改めて地球環境に思いをはせながら、自分の作品を大切に手にして帰路についた。

働き続けられる職場づくりこそ

女性部定期大会・部長に川口恭子さん

府本部女性部は11月8日、ホテルセントノーム京都で第四十四回定期大会を開いた。八単組から二十三人の代議員が出席、来賓として木村府本部委員長、仁木青年部長、大湾連合京都女性委員長、中村現評議長が臨席した。

はじめに中村育子女性部長が「競争原理による人員削減の中で、権利だけでなく人間性までも失われている。異常な社会を労働組合の力で変えなければならない。皆で力を合わせ、女性部があったからこそ働き続けることができたと実感できる運動をつくりあげたい」とあいさつ。運動方針では、公共サービスの民営化、市町村合併などによる労働強化が進む中、女性が定年まで働き続けられる職場づくり、組織強化にむけた役員任期2年制の確立、学習会や交流会、反戦・平和行動に積極的に取り組むことを提起した。さらに、単組女性部の有無にかかわらず府本部女性部に結集できるよう規約を改正した。

新役員には、部長に川口恭子さん(八幡市職労)、副部長に高田麻さん(国保労組)・岩村恭子さん(井手町職)さん、書記長に田中知子さん(京田辺市職)ら四役をはじめ10人が選任され、新年度を担う決意が表明された。大会終了後、旧常任委員が間接差別の実態を伝える構成詩と替え歌を披露し男女雇用平等法の実現を訴えた。

合理化の報告ぞくぞく

社福評、京都保育集会ひらく

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府本部社福評は11月18日、「06京都保育集会」を、南区・京都テルサで開催。8単組から保育士組合員を中心に43人が参加した。三輪祖史議長は、この10月に起きた長岡京市での児童虐待死の報告に続き、自らも同じ子育てに従事する保育・学童保育関係者としての立場から「小泉・安倍内閣下での経済論理優先により子育て施策で施設の民間解放や統廃合が進められている。よりよい保育をするため保育労働者の権利向上にむけて学習と交流を深め、その実践を期待する」と挨拶した。

次に学習会として自治労本部社福評保育部会幹事の東向旬子さんから講演。自らの職場、奈良県天理市での保育所合理化の動きと、10年20年先を見据えた運動提起を受けた。

続いて、保育2分科会と学童保育1分科会の三分散会を実施。保育分科会では、予算削減のため保育士の非正規職での補充、園の統廃合、民間委託等が進められているという報告があった。学童指導員の分散会では、何年働いても定昇のない嘱託身分のため、働き続けられない労働条件であるが、その改善要求と共に自らの専門性向上のため未組織にも働きかけながら2年で11回の連続学習会を行っているという報告があり、それぞれ印象的な報告内容を参加者同士が共有した。

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