2007年5月1日号(第550号)

特別交付税削減に抗議

4月24日、府自治振興課と10項目で交渉

府本部は4月24日に京都府自治振興課(旧地方課)と2007年春季生活闘争の交渉を行った。

冒頭、木村委員長が「公務員に向けられている厳しい目と人員・賃金の削減で地方自治体の現場は本当に深刻な状況となっている。公共サービスの確立は労働者だけでなく地域住民にとっても重要課題であり、府には地方が元気になる政策を期待する。」と述べ、自治振興課石野課長は「住民自治の振興充実のため名称を変更し、体制を整備した。労働者にとって厳しい現状は理解しているが、財政的にもまだまだ十分とはいえない状況だ。」とあいさつした。

要求は全部で10項目。2月19日に春闘要求書として提出した。賃金水準の維持改善の項目では、特に地域手当が国を上回る自治体に対しての特別交付税の削減について、地方自治を踏みにじる財政的ペナルティであり納得できるものではないと強く抗議した。府としても総務省へ意見を出したが、強行に押し切られたとの回答を受け、やはり政治のかたちを変える必要性を実感した。また、現業職等のラスパイレス比較の矛盾点を追及し、また国を下回る水準の自治体への強力な助言を求めた。

公共サービスのアウトソーシング(外部委託)について、各地で偽装請負が懸念されているが府としての把握状況や問題点を尋ねた。「人材派遣については課としても注視しているところである。京丹後市以外では聞いておらず、同市においての三年後は課題となりえる。」

人事評価制度は制度のモデル提示と苦情処理の確立を求めたが、「自治体の導入状況はつかんでいないが、国でも検討中であり長期的な視点となる。苦情処理については自治体で確立する必要がある。」と答えた。

その他、労働時間短縮の要求で課長の考え方に異論を唱えたが、議論は平行したままとなった。

府本部は今後、人勧期、確定期と交渉を積み上げ要求の実現をめざす。

統一自治体選 米沢さん当選

この勢いを参議院選挙へつなごう

第16回統一自治体選挙の後半戦(市町村長・市町村議会選挙)が4月22日に投開票され、府本部組織内の米沢修司さん(京田辺市議・民主党公認・新人)がみごと当選を果たした。選挙戦では労組票や地元票を固め、さらに長い経験にもとづく環境問題や福祉への「即戦力」となることを訴え、初の民主党公認2名当選を果たすなど、大きな意義を持つ勝利だ。

一方、京田辺市長選では石井明三さん、木津川市長選では河井規子さん(支持)をはじめとする府本部推薦候補も数多く当選を果たした。府本部組織内の地方議員は、これまでの2人から倍増の4人となり、全ての推薦議員への支援と協力を強化し、分権時代にふさわしい政策実現をめざす。

今回の選挙闘争に対し府内各単組、組合員からお寄せいただいた絶大なるご協力にあらためて感謝し、この勢いを7月の参議院選に引き継ぐ取り組みを強力に推進していく。

至福のひととき…府本部アースデイコンサートに60人

4月26日、京都国際ホテルで開催

府本部は4月26日、「2007年アースデイコンサート」を中京区の京都国際ホテルで開いた。今年の環境の取り組み、アースデイ行動のオープニングを飾る行事で、京都市交響楽団メンバーによる弦楽四重奏と、京都の地場ワインとして有名な丹波ワインの賞味のコラボレーションにより「環境問題」をそれぞれが考える趣旨。会場には府本部組合員を中心に60人の参加があり、春の宵に「至福のひととき」を満喫していた。なお企画・運営には京響音楽家労組の協力をえている。

コンサートは、環境問題への労組としての取り組みの重要性を訴える府本部あいさつで開幕。登壇した京響メンバーはヴァイオリン・中野志麻さん、福原征篤さん、ヴィオラ・高村明代さん、チェロ・渡邉正和さんの4人。第1部は「モーツァルト」「ラベル」など正統クラシックが演奏され、シンプルかつ重厚な響きを持つ弦楽に参加者は引き込まれるように聴き入っていた。軽食タイムをはさみ、和やかな雰囲気のなか第2部へ。会場では歌謡曲などの演目も披露され、参加者にとっては、実に贅沢な時間となった。

府本部は引き続き、環境行動「アースデイ」のイベントや行動を実施していく予定だ。組合員の参加を呼びかける。

パソコンで作る機関紙 講座を開きます

5月25日「府本部機関紙づくりセミナー」

府本部は5月25日(金)午後2時からラボール京都で開く「機関紙づくりセミナー」の受講生を募集中だ。1人1台のパソコンを使用し、体験型の講座とする。対象は各単組・支部の機関紙担当者とし、定員制。目的は、単組機関紙の充実と定期発行。さらに参議院選「あいはらくみこ」の単組組合員への周知もねらう。

セミナー第1部では自治労本部野田総務報道局長から、選挙の取り組みにおける機関紙の重要性を聞く。

第2部では、機関紙広報研究センターの河野文雄所長を講師に招き、機関紙づくりのワザとツボを、実際にパソコンに触れながら学んでもらう。詳細は府本部まで問合せをお願いする。

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