2008年1月15日号(第567号)

ようこそ、やまびこユニオンのみんな

府本部に新規加盟組合

photo

府本部に新しい仲間、「やまびこユニオン」が加わった……十二月二十二日、京都予防医学センターパート・アルバイト・嘱託職員組合(略称・やまびこユニオン)が結成大会を開き、自治労加盟を決定した。やまびこユニオンは、集団健診などの事業を行なう同センター(京都市中京区)に働くパート・アルバイト・嘱託職員の仲間三十六人で結成し、労働条件の改善と雇用の確保をめざす。職種は事務・集配・車両・検査など多岐にわたる。

大会会場となった京都アスニー会議室には、新執行部をはじめ組合員ら約五十人が出席。議事では、執行委員長に大山幸博さんを先頭とする役員体制、組合規約、運動方針や予算などを決定。また、議事に先立ち、幅広い来賓から激励を受けるなど、新たな労働組合の誕生に、期待が集まった。今回の新規加盟で、府本部傘下単組は三十七単組となった。

大山執行委員長は就任あいさつで「パート・アルバイト・嘱託職員の声が反映される働きがいのある職場を、健全な労使関係を築くことで実現したい」と決意表明した。来賓として、府本部から木村幹雄執行委員長、連合京都から中川義之副会長、藤川剛京都市会議員、また、正規職員で組織する同センター労組の藤山孝之委員長が出席。木村委員長は「百万人の組織、自治労の仲間となられ歓迎する。公共サービス職場で、政策立案など幅広いチャンネル、横のつながりを大きな支えとしてともに運動を進めよう」とあいさつした。

大会レセプションでは、自治労本部「全国保健予防関連労組協議会(全保協)」の岸田正事務局長が、全国の同職種の仲間の闘いを報告。JI―UP京都の間憲司議長もあいさつし、それぞれの立場から、これから始まるたたかいへの連帯と共闘をよびかけ。組合員同士の自己紹介もあり、各自が組合の船出を祝い、団結を誓い合っていた。

かどかわさん、ふくださんを推薦

ともに2月17日投開票の京都市長選・八幡市長選

府本部は、ともに二月十七日投票の、京都市長選挙について門川大作氏(新人)、八幡市長選挙について福田勇氏(新人・自治労組織内候補)の推薦を決定し、その勝利にむけ全力で奮闘する。どちらの選挙も、府本部の運動の推進に対し重要な意味を持つ大切なたたかいだ。組合員、ご家族の協力を心からお願いする。

京都市長選で推薦した門川大作氏は、連合傘下の市労連単組がともにパートナーとして三期十二年進めてきた桝本ョ兼市政を継承・発展させる立場で出馬。労働活動・労働者の気持ちを理解できる、市民とともに公共サービスを担うことのできる候補者として推薦した。また、京都市長選は新人四人のたたかいとなる情勢で楽観できず、組織闘争上でも重要な意義を持つ。告示は二月三日。門川氏は立命大卒業、五十七歳、前京都市教育長。

八幡市長選挙で推薦した福田勇氏は、元八幡市職労委員長であり、府本部は組織内候補として選挙戦をたたかう。前回市長選につづく出馬であり、今回は必ず勝利をかちとらなくてはならない。福田氏は平和・人権・福祉・環境を軸とするマニフェストを打ち出し、ふるさと八幡の再生と次代に希望の持てる元気なまちづくりを実現するとしている。自治労組織内候補者として、府本部は当選にむけた取り組みを全力で進めている。

福田氏は六十五歳、八幡市理事を経て退職。仏教大学在学中。

いっぽう、府本部は、つぎの二つの選挙に対し、それぞれ推薦候補を決定した。この選挙戦について、ぜひご協力をお願いする。

大阪府知事選(一月二十七日投票)

熊谷さだとし氏(民主党・連合推せん)を推せん。新人。阪大大学院教授・工学博士。

京丹後市議選(四月二十七日投票)

谷口まさあき氏を推せん。新人。JP労組組織内候補者。連合京都たんご地協顧問。

「地方財政」「公共サービス」ふたつのセミナーに参加し、まなぼう

府本部は、「二○○八年度地方財政セミナー」を、二月二十一日(木)午後六時三十分から開催する。会場は、メルパルク京都・四階研修室。多数の参加を呼びかける。講演は、澤井勝奈良女子大名誉教授から「財政健全化法のもとでの財政運営の課題」、平井斉己京都地方自治総合研究所主任研究員から「安心して暮らせるまちづくりルネッサンス」(仮題)の二本。どのような財政運営が必要なのか、また、厳しい地方財政下で、どのようなまちづくりが求められているのか。公共サービスの後ろ盾である地方財政の現状を考える講演内容とする。

自治体の予算編成の時期となったが、ここ数年、毎年、地方財政規模が縮小され、交付税改革もあいまって、大都市と地方の格差がますます拡大。自治体は、誰もが安心して暮らせるまちづくりのために、四苦八苦する事態が生じている。○八年度の地方財政対策は、参議院選で自民党が大敗したこともあって、ある程度の格差是正措置が図られることになったが、疲弊した地方財政の立て直しは容易ではない。

また昨年六月には「地方財政健全化法」が成立。四つの指標が基準値を下回った場合は、早期健全化措置や財政再生計画を策定することになる。このような情勢のもとでの地方財政を学ぶセミナーとしていく。

京都自治総研・公共サービス研究会は、「報告会・シンポジウム」を一月二十三日(水)午後六時十五分から開く。会場はメルパルク京都。同研究会はこれまで三回のシンポジウムを開いてきた。今回は、昨年夏に実施した「良質な公共サービスのためのアンケート」の結果にもとづき開催する。

第一部は「アンケート結果の報告」。住民や組合員の意見もあわせて報告する。報告者は府本部岡本書記次長。第二部は、公共サービス研究会座長の大谷強関西学院大学教授とYWCA総監事で子育て真っ最中の山本知恵さんによるシンポジウム。改革と自己責任がもたらした格差社会から、未来に希望が持てる社会をつくるために必要な、良質な公共サービスの信頼性や利便性、効率性、責任とは何かを考えていく。多数の参加をお願いする。

府本部現評が第44回定期大会ひらく

丹波さん励ますつどいも盛会

photo

十二月十二日、府本部現評は第四十四回目定期大会をルビノ京都堀川で開催した。冒頭、現評を代表して中村議長が、「厳しい情勢のもとでの運動前進に向け立ち止まることは許されない。ともに頑張ろう」とあいさつ。議事に入り、○七年度経過報告から議案役員体制案まで順次提案。質疑応答を経て、全議案が満場の賛成で可決された。続いて大会宣言、イラク新法に係る要望書などを採択した。

引き続き、二十年以上にわたって自治労現評、学校給食部会及び単組で、そして府本部副委員長、女性ネット代表として活躍してこられた丹波栄子さんの功績を称えるために「丹波栄子さんを励ます集い」を府本部が開催。門川京都市前教育長を始め、自治労本部現評岡田議長など各方面からの多くの来賓より祝辞を受けた。多くの方々から若かりし日から今日までの丹波さんのエピソードも。現役での活躍を期待する声もあり、丹波さんの人徳の深さが紹介された。丹波さんから心のこもった感謝とお礼の挨拶があり、盛会のうち閉幕した。

全国から博物館・文化財の仲間が松江市に集う

京都市埋文研労組も発言

島根県・松江市で十二月一〜二日、今回で四回目となる文化財・博物館交流会が開かれた。四十団体以上・七十余名の、予想以上の参加があった。テーマは「市町村合併後の文化財行政、指定管理者制度と博物館・文化財関連施設の動向」。

まず、来賓あいさつでは、自治労組織内の相原久美子参議院議員から「文化事業に関連する労働は、採算や効率優先ではなく今以上に国、自治体から評価・支援されるべき」との力強いメッセージがあった。

基調講演は「指定管理者導入の現状と問題点」。公立博物館の閉鎖や民間業者の参入による問題点の指摘から制度を根本的に見直す必要性が訴えられた。京都市埋文研労組・津々池氏からは「公共調達の適正化について」や京都市の「契約事務に関する手続きの改正などについて」、さらに埋蔵文化財の調査も競争入札化の動きが京都市で表面化していることなどの現状を報告した。

交流会を終え実感したことは、文化財・博物館を取り巻く情勢は厳しく、急速に変化していること。また、自治労未加盟団体も参加し、今後の加盟対象団体が増えたことだ。成果を踏まえ、今まで以上に多くの関連労働者とともに問題と情報を共有するネットワークを築き、共に情勢に対応していきたい。

『自治労きょうと』一覧に戻る