2008年4月15日号(第573号)

取り組めば必ず成果が…6月闘争月間に当局交渉を

自治労「男女平等産別統一闘争」全国で推進

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自治労は「08男女平等産別統一闘争」について、6月を統一闘争月間として設定し取り組む。今年は、政府・労組がともにワークライフバランス宣言を出した。この情勢を受け、さらに積極的な運動展開が求められる。

4月3日、自治労本部で08年度男女がともに担う自治労県本部代表者会議が開かれ、45県本部から98人(うち女性47人)が参加した。冒頭のあいさつで徳茂副委員長は「ワークライフバランス宣言に加え、改正均等法、改正パート労働法の施行という追い風もある。6月の産別統一闘争で成果をあげていきたい」と述べた。

午後は、学習院大学経済学部の脇坂明教授により講演「ワークライフバランス社会の実現に向けて」が行われ、仕事と家庭生活の両立ができる制度を持つ企業ほど業績が上がることを説明した。

県本部の取り組みとして、京都府本部の「ジェンダー監査について」の報告を行った。府本部高橋書記次長が報告に立ち、昨年実施したアンケートなどの成果を踏まえ、なじみのない名称ながら、組合活動の検証のためにまずジェンダー監査に取り組む必要性を訴えた。

府本部は4月9日、第1回男女がともに担う委員会を開き、松田百合子さん(京都市学給労)を委員長とする体制を確認。さらに6月4日を要求書提出、当局交渉ゾーンを6月4日〜18日、統一交渉日を18日、統一行動日を19日とする闘争スケジュールを確認した。自治労の男女平等闘争は「取り組めば必ず成果のでる運動」と言われている。6月の統一闘争月間、各単組での積極的な取り組みをお願いする。

自治研レポート募集中…京都自治研集会

全国自治研集会(札幌)へ最優秀者2名を派遣

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府本部は、自治研活動の活性化をめざす「08自治研京都集会」を7月25日に京都市内で開催する。テーマは「『新しい公共』を考える!ひと・くらし・環境を守る『地域の公共の力』」に決定した。

自治研レポートは、1単組1本以上の募集とする。日頃の組合活動や、仕事の中から、テーマ別に特色のあるレポートを期待する。要項は次の通り。なお集会では「自治研京都賞」(仮称)優秀レポート(2本)の提出者を全国自治研集会に招待する。

  • テーマ…自由(環境・福祉・地域活性化・人権など自治研活動の趣旨に沿うもの)
  • 字数…おおむね3,000〜4,000字を目途(口頭報告を前提とした箇条書き可)。ページサイズはA4、一ページ40字×40行。資料は1ページを1,500字としてカウントし、文字ともで10,000字以内とすること
  • 提出方法…必ず紙ベース原稿とデータ原稿の両方を提出。紙ベースは郵送またはファクシミリ、データはメールまたはCD、フロッピーで送付
  • 提出期限…1. 応募予定報告…4月30日まで 2. レポート提出…6月20日期限
  • 提出先…府本部(担当・中原書記)

2008年、新採気質は「カーリング型」?

今年の「傾向と対策」を…加入オルグを進めよう

4月採用の新規採用職員を迎え入れた単組では、中旬となりそれぞれ工夫をこらした組合加入オルグ活動を展開中だ。紋切り型のオルグ活動では、柔軟な発想の新採職員諸君の心を動かしにくい。職場の仲間としても、今年の新採諸君の「傾向と対策」を知ることが必要だ。ここでは、08年新入社員に接するときに役立つ情報を提供しよう。

その年々の新入社員気質を、比喩的に表現し続けてきた社会経済生産性本部が、今年の新入社員に命名したのは「カーリング型」。バブル期を上回る「超売り手市場」で、氷上を滑走するようにスムーズに入社できたこと、そして職場は、本人たちが働きやすい環境づくりに腐心するが、ブラシで氷上をこするのを止めると、減速したり停止したりしかねないことの例えが、命名の由来だとされている。「売り手市場」とされた年に採用された社員の傾向として、企業への「帰属意識の低さ」も指摘され、経済の先行き不透明感が増すなか、自らの将来は自らで切り開こう」との警鐘としての意味もこめられているようだ。もちろん1人ひとりの評価となるものではないが、参考まで。

一方、新採諸君が期待する「理想の上司」は…。
若手社員に「どんな時に管理職を尊敬したか」と聞いたところ、「困っている時に、自らの人脈を活用して、一瞬にして解決してくれた」「自分にはない知識で問題を解決してくれた」などの声が聞かれたという。つまり「一緒に汗をかくタイプ」ではなく「自分にはないアイデアや人脈を持つタイプ」。先輩として、参考にされてはいかがだろうか。さらに、明治安田生命のアンケートでは、男性がヤクルトスワローズ監督の古田敦也、女性では女優の篠原涼子が、今年の「理想の上司」イメージの一位に選ばれたことも話題になる。

理念を活かした活動を進めたい

公共民間の仲間、「アカデミー労組」を訪問

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日本クリスチャンアカデミー労組は、2006年12月の結成と同時に自治労加盟を果たし、府本部の仲間となった若い組合だ。現在八名の組合員が、安心で働きやすい職場をめざして奮闘中。比叡山の麓、素晴らしい自然環境に囲まれた職場「関西セミナーハウス」(左京区一乗寺)を訪ねた。

関西セミナーハウスは、日本クリスチャンアカデミーの西日本の活動の拠点。事業として、独自に開発したプログラムによるセミナー開催を軸に、一般企業のセミナーや研修、学会などのための貸会場・宿泊などを行っている。

労組の高橋正執行委員長は「私たちの職場は、社会運動を主な目的としながら、収益部門とのバランスをどうとるか、との課題を持つ。労組として、『はなしあい運動』の理念を活用しながら働きやすい職場をめざしたい」と抱負を述べた。

施設内を案内していただいたが、茶室や能舞台なども備え、四季折々の優れた自然景観、研修に適した環境であることを実感。最後に、高橋委員長が「自治労の仲間の施設利用をお待ちしています」と笑顔で語った。

関西セミナーハウスTEL075(711)2115

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