2008年7月1日号(第578号)

男女平等施策の推進を要求

6月19日、府男女共同参画課交渉を実施 18自治労男女平等産別統一闘争

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府本部は6月19日、京都府男女共同参画課と、男女平等社会の実現にむけた交渉を実施した。当日は自治労の「男女平等産別統一闘争」の全国統一行動日であり、中央省庁や各都道府県で展開される行動に合わせて取り組んだ。交渉には、府本部側から橋元信一副執行委員長を先頭に6人の交渉団、京都府からは、長濱英子女性政策監ら5人が出席した。

要求項目は8点。「男女平等条例の制定・男女共同参画計画の策定の推進」「審議会・行政委員会等への女性登用」「府の女性職員採用や管理職登用の増大」、さらにDVやセクハラへの対策推進、ワークライフバランス社会実現への取り組みを求めた。

京都府側は、各要求項目に対する施策内容や、事業の進捗状況を説明。各自治体では財政面で十分な事業推進がはかれていない実情を認めた上で、男女平等社会をめざして共通の認識を持つこと、さらに自治労からもぜひ協力を受け取り組みを進めていきたい旨の回答があった。これに対し府本部は、自治労として協力する立場であることを伝えた上で、一層の施策の前進を強く求め、交渉を終えた。

温暖化防止へ、ふたつのアクション展開

府本部アースデイ企画・組合員参加で実施

4月のコンサートで開始した、府本部の環境行動「アースデイ2008」。6月には、学習会と植林作業支援のふたつの行動を実施、温暖化防止に取り組んだ。

環境学習会

6月12日、環境学習会「まったなし温暖化防止、はじめよう環境生活」をメルパルク京都で開催、参加した45人が環境にやさしい生活の身近なノウハウを学んだ。環境市民の下村委津子理事を招き、講演「買い物で変わる私たちの暮らし・もっと豊かでエコロジーに」を受けた。一般的に「環境に配慮した生活」は節約・禁欲的と理解されているが、

  1. 豊かさの価値観を変革する(モノまみれの生活を見直す)
  2. グリーン購入(環境に配慮した商品を選ぶ)で消費者として社会を変える

など「たのしく」送る環境生活の提案を受けた。環境先進国ドイツでのリターナブルびん利用の状況や、京都での「量り売り」の伝統など、身近な実例も多数おりまぜられた講演を聞き、参加者は行動開始を決意していた。

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植林支援

いっぽう6月15日には、トチノキ植林支援事業を実施。右京区京北・宇津地区でNPO法人「フロンティア協会」が進めている植林作業に、府本部から3人が参加した。緑につつまれた山中で、トチノキの苗200本が元気に育っている様子を確認。苗木によく日があたるよう、茂った下草をカマで取り除く作業に爽やかな汗を流した。午後からは、植栽予定の山林で区画を明示するための作業に従事。荒廃しているスギ・ヒノキ林の実態を目の当たりにし、トチノキなど広葉樹林の復元の意義を実感した。

「格差社会解消こそ労組の使命」

自治労が6.12中央集会

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自治労は6月12日、地方財政圧縮の政策転換と公共サービスの必要財源の確保、地域間の財政力格差是正を求める「骨太方針の流れを変えよう!地方財政確立6・12中央集会」を開催。全国から600人が結集、京都府本部から10人が参加した。

冒頭、岡部中央執行委員長が「社会保障や公共サービスは後退し、格差は拡大する一方だ。これを変えるのが労働組合の使命、今こそ地方財政の確立を」と決意表明。基調報告では、地方財政圧縮政策の転換、地方税財源の確保をはかるための6月・9月議会への取り組みを確認した。続いて国会請願デモ行進を実施。「地方財政の確立!地域財政格差の解消を!」と官庁街で訴えた。

激戦を制し福知山が優勝

府本部スポーツ大会・軟式野球の部決勝戦

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府本部は6月14日、第30回自治労スポーツ大会京都府大会・軟式野球の部第2日(準決勝・決勝戦)を開いた。4チームによる激戦の結果、福知山市職連が優勝。準優勝は自治労京都市職となった。なお、8月6日から2日間、京都市西京極ほかで開かれる近畿地連スポーツ大会には、この二チームが出場権を獲得、近畿の仲間と覇を競う。

準決勝戦は、まず福知山市職連が1回で2点先取、6回で同点に追いついた久御山町職にサヨナラ勝ちで決勝へ進出。いっぽう自治労京都市職は5回まで両チーム無得点の接戦のすえ、宇治田原町職を4対0で抑えた。

決勝戦は、福知山市職連が1回に先取点、2回には自治労京都市職が1点獲得で追いついたが、福知山市職連が実力を発揮、5回・6回・7回に1点ずつ得点、4対1で栄冠を手にした。

初の「京都清掃集会」ひらく

府本部現業評議会

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府本部現業評議会・清掃部会は6月14日、職員会館かもがわで、第1回清掃集会を8単組40名参加により開催した。部会が2000年に発足以来、初の開催となった。

集会は、部会活動報告、08年度活動方針の提案と採択が行われ、続いて米澤修司京田辺市議(元府本部副委員長)を講師として「現場からの労働運動」をテーマに70年代以降の闘いの歴史を学んだ。その後、各単組から取り組みや課題について報告。写真パネルによる報告や、直面した課題の報告、他単組の取り組みを職場に取り入れたいと抱負を話す単組など多様な意見があり、それぞれが理解を深めた。

最後に部会役員の紹介と公共サービス・職の確立に向けて全力で闘うことを決意した集会宣言を採択し、市川部会長の力強い団結ガンバローで閉会した。

家族と地球にやさしい住宅って…?

府本部女性部が「環境問題学習会」

府本部女性部は6月21日、環境問題学習会として積水ハウス総合研究所「納得工房」で住まいの体験学習を行なった。生活を見直し、快適性を維持しながら環境に配慮した住宅環境を考える企画とした。

まず、人が住まいで快適に暮らす上で発生する二酸化炭素と、それを吸収する「樹の力」を学習。具体的に新旧の省エネ住宅で二酸化炭素削減をどう取り組めばいいのか探ることもできた。また、建材の熱伝導を比較するコーナーでは、高断熱仕様と一般断熱仕様の窓を触り、断熱性能の違いを体感。さらに光の当て方や白熱灯や蛍光灯の特性など、環境に適した照明の基礎知識を学んだ。

1人1人が環境を考え、家族のため、子どもたちのため、地球のためにできることは何かを改めて考える機会となった学習会だった。

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