2010年7月15日号(第625号)

えさきたかしさん当選

京都では福山哲郎さんがトップ当選 第22回参議院議員選挙

photo

7月11日に投開票が行われた第22回参議院議員選挙で、民主党が44議席と改選議席を大幅に下回る大敗をした中、自治労組織内「えさきたかし」さんが当選を勝ち取った。

組合員、協力議員をはじめ関係者のみなさんのご支援に感謝するとともに、公務員制度改革や地域主権、社会保障制度改革など、現場の声を国会へ届けるため、今後の取り組みに引き続きご協力をお願いしたい。

府本部は、各単組や関係単産をオルグし、機関紙なども活用しながら、自治労の代表として、えさきたかしさんを国会へ送り出そうと組合員に呼びかけてきた。結果、えさきたかしさんは京都で1170票、全国で13万票、民主党比例区の中で第10位の得票での勝利は、自治労の存在意義を現政権で示せたものの名前を浸透させる比例代表選挙の難しさを改めて露呈した。当選したえさきさんは「非常に厳しい選挙だったが、高嶋参議の議席を受け継ぐことができた。すべての皆さんに感謝する。全国の現場の声を国会へ届けるため、全力で取り組んでいく」と決意を述べた。

photo

京都選挙区では、初の二人擁立となった民主党の福山哲郎さんが知名度と実績を武器にトップ当選を果たした。選挙戦直前、福山さんは菅政権で官房副長官という要職に就いた。京都に戻って選挙ができない中での勝利に「元気な日本を京都から復活させたい」と決意を語った。京都府の投票率は53.71%。

また、連合近畿ブロックの推薦候補が奮闘。福山哲郎さんをはじめ、滋賀県・奈良県・大阪府・兵庫県で当選した。

人勧期闘争に向け方針

府本部第154回中央委員会 7月8日

photo

府本部は、7月8日に京都市「こどもみらい館」で第154回中央委員会を開催した。中心となった議題は、10人勧期闘争をたたかう方針の決定と間近に迫った参議院選挙についての意思統一。会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。出席中央委員は、20単組37人(女性参画率は18.91%)。

冒頭、あいさつに立った橋元信一執行委員長は、「六十年続いた自民党政治のしわ寄せや公務員攻撃で、私たちを取り巻く状況は非常に厳しい。公共サービスで働く非正規労働者は60万人を超え、正規職員の負担は非常に大きくなっている。低賃金労働者の賃上げを取り組むとともに、労働組合の活動について市民へのアピールが必要」と訴え、参議院選挙勝利に向け協力を呼びかけた。

議事に入り、経過報告では、10春闘、組織拡大の取り組みなどを報告。春闘の非正規労働者の取り組みは「十分でないが一歩前進した」と評価した。その後、府本部財政の中間決算・監査報告が行われ、会場討論を経て承認を受けた。

photophoto
 執行委員に選出されたみなさん。

次に、議案を提案。第1号議案「当面の闘争方針案」では、2012年問題を見据え、組織力の強化を最重要課題としながら、段階的定年延長を中心とした新たな高齢者雇用施策が盛り込まれそうな今年の人勧期闘争を取り巻く情勢や、個人要請はがき行動や中央行動、府・市人事委員会との交渉など自治労方針にもとづく府本部の取り組みを提案。また、組織対策や、政治政策闘争について提案した。

第2号議案では、橋元委員長(自治労京都市職)の離籍役員候補者としての選出を提案。議案提案に関する会場発言は3単組・3人の中央委員から行われた。

第3号議案では、管理職昇任に伴う組合員資格喪失などによる執行委員の変更について提案し、すべての議案について可決・承認を受けた。最後に闘争宣言案の承認を受け、閉会した。

中央委員会会場発言・答弁

第154回中央委員会・経過報告ならびに方針討議での質疑要約は次のとおり。

▼自治労府職・山田中央委員…府知事選挙と宮津市議選挙についてお礼と報告。宮津市議選で河原末彦府職副委員長が上位3番目で当選した。改めて御礼を申し上げたい。
本人と協力し府北部における自治労組織の拡大・強化という大きな課題に取り組みたい。

photo
photo
photo

▼八幡市職労・山本中央委員…賃金労働条件改善の取り組みに関連し、お願い。今、八幡市の方では税機構などの、いわゆる府や国の関連の組織に職員が10人派遣されている。派遣先の機関ごとに自治労組合員を府本部として取りまとめ、組織化ができないか検討をお願いしたい。

▼国保労組・西山中央委員…国保労組協議会の取り組みについて補足とお礼。「国保労組協議会の後期高齢者制度廃止にともなう新制度の創設について」ということで、府本部と連名で市町村との意見交換を、6月28日から7月2日の期間におこなった。その際自治体単組の委員長、書記長にご尽力いただき、各市町村の国保担当者の方々と意見交換させていただいた。その中でいただいた意見を全国の国保労組協議会で集約したもので、最終段階の議論がされると思うのでまたご協力をお願いしたい。

▼自治労府職・山田中央委員…いわゆる労使協定の過半数の問題について。当然、2012年問題ということで、過半数を目指すことが大前提ではあるが、現実的に、過半数を勝ち取れない場合、あるいは少数派の労使協約の考え方について、具体的な議論を始めたいが、民間の経験や情報等、府本部からご意見ご指導等いただければありがたい。

▼本部答弁…八幡市職労からの発言について。単組代表者会議でも意見として出されたが、税機構などの広域連合で働く職員は出身自治体の賃金労働条件が適用され、横にいる人とは賃金、手当て、休暇など条件が違うという問題点がある。府本部はこれまで税機構の問題として対策会議を開いてきたが、引き続き、各単組からの現状報告を受け、解決に向けた方法を探っていきたい。また、この広域連合、後期高齢者と税機構については山田知事がトップなので機会があれば直接、要求していきたい。各機関での支部の立ち上げは、なかなか難しいかもしれないが、関係する単組で連携をとりながら、対策をとりたい。
国保労組の発言について、これまで執行委員会や単組代表者会議で国保労組から提起をいただき、お互いに認識の共有が必要だということで単組の方も理解をしていただいた。日程調整など難しいと思うが、働く仲間ということで共有化ができればありがたい。さらに前進をしていきたいと考えている。
府職からの意見について、府本部の中で競合している単組は過半数未満のところが多いが、本部もまだ想定をされたような問題意識になっていない。これから、府本部もどういう対策がとれるのか、各単組に提起できるよう学習会や、情報を収集して学んでいきたい。

組織拡大と連動し共済活動を推進

共済府支部が第11回総代会 7月8日

photo

自治労共済京都府支部は、7月8日京都市こどもみらい館で第11回総代会を開催した。09年度事業報告と決算、10年度事業計画、予算、役員体制などの全議案が承認された。

方針提起では、基本型加入者の大幅な減少が続く厳しい状況が報告される中、「こういう状況でも好評な自動車共済の加入者は増加した。自治労共済の優れた制度を組合員に周知することで加入拡大は達成できる」と訴えた。

また、具体的な取り組みとして、1.団体生命共済の若年層加入の推進 2.人身傷害補償型・愛車見舞金ワイド型の自動車共済の更なる周知徹底 3.退職者対応の引き続きの充実等が提案され、保険法改正も含めたコンプライアンスに対応する取り組みとして研修会を実施していく。さらに「自治労共済の全労済への統合」に関しては『組合員の利益確保』の基本理念を最優先して組織討議に基づき意見反映をその具体化にあわせて図ることとなった。

共済を取り巻く環境は、関連法制の改正や組合員の減少により厳しい状況が続いているが、「仲間の助け合いの共済活動」であることを再確認し、組合員とその家族の安心・安定・信頼の共済を確立するため、府支部・単組一丸となって共済運動の推進に取り組んでいく。

地連スポーツ大会出場チーム

バレーは八幡市職労 軟式野球は天候不順により未定

府本部が予定していた自治労スポーツ大会京都府大会軟式野球の部が天候不順のため中止となった。7月8日に開催したチーム代表者会議で、地連大会出場権を賭けた試合を13日に開催することを決めたがまたも雨天のため順延。13日現在、出場チームは決まっていない。

また6月26日に行った府本部バレーボール大会は、参加エントリーが八幡市職労1チームとなり優勝となった。八幡市職労チームは今月26日に開かれる地連スポーツ大会に出場する。

『自治労きょうと』一覧に戻る