2010年10月1日号(第629号)

豊な地域社会めざし公共サービスの再生を

すべての議案を満場一致で可決・承認 府本部第74回定期大会

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府本部は第74回定期大会を9月25日、京都市北区の京都府部落解放センターで開いた。2011年度運動方針と、当面の闘争方針、男女がともに担う府本部活動・新アクションプログラム案などを決定した。出席代議員は26単組から96人、女性参画率は20.08八%となった。

大会は午後1時に開会。冒頭、福知山市職労の大西代議員とユース職組の岸田代議員を議長に選出した。橋元執行委員長の主催者あいさつに続き、岡本中央本部書記長、門川京都市長など10人の来賓からの連帯あいさつを受けた。円高株安など経済雇用情勢は厳しいが、地方分権の推進や地域住民に対する公共サービス向上に取り組む自治労に対する期待や激励があいついだ。

大会成立宣言後は議事に移り、一般経過報告、会計決算報告、会計監査報告の諸報告・承認に続き、議案討議に入った。

議案は第1号「2011年度運動方針案」、第2号「一般会計・特別会計予算案」、第3号「当面の闘争方針案」、第4号「男女がともに担う府本部活動・新アクションプログラム案」、第5号「会計規則の一部改正案」、第6号「新規加盟組合の登録の承認」の全議案が原案どおり可決された。

会場討論では、平和行動や政治闘争、組織強化に関する質問や意見などが発言された(2・3面に会場発言と本部答弁要旨を掲載)。決定された10年度運動方針は、運動の基調・論点を@政治状況と公務員制度改革A公契約条例と公共サービス基本条例B労働組合の組織拡大と力量強化、の三点に定めた内容。総合的な賃金改善闘争の確立などたたかいの指標や、「新たな人事評価制度の確立」、「労働基本権の確立」、「公正労働とワークルールの確立」、「労働時間短縮、人員確保、安全衛生体制の確立」、「組織強化と組織拡大の推進」、「男女平等社会の構築」、さらには「安心と信頼の社会保障制度改革」や「平和・脱原発・人権闘争」、「持続型社会の実現と環境政策」などの具体的な取り組みを提起した。

最後に大会宣言を採択し、山田副委員長の力強い団結ガンバローで大会を締めくくった。

6号議案

亀岡水道労組の登録を承認

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6号議案では、新規加盟組合の登録について承認を行った。亀岡市水道職員労働組合の登録が承認され、吉村書記長から「さまざまな課題に対して組織力を強化する必要があると考え加盟を決めた。これからは自治労に結集する仲間として一体となって労働運動の発展に力を尽くしていく」との力強い連帯の挨拶をうけた。

府本部に結集し自治労運動推進を

橋元執行委員長あいさつ

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定期大会参加の組合員の日頃の活動に敬意を表するとともに、ご臨席いただいた来賓の皆様にお礼申し上げる。またこの間の政治闘争へのご協力に感謝する。4月に行われた府知事選挙では、府本部は自治労府職とともに山田府知事に出馬要請を行い、また選挙事務所は連合京都が中心を担うなど、これまでとは大きく違った闘いとなったが、多くの組合員の協力のおかげで山田府知事の3選を勝ち取ることができた。また、7月の参議院選挙については京都選挙区では福山哲郎さん、比例区ではえさきたかしさんが無事勝利を勝ち取ることはできたものの課題は多く組織力の問題など検証していきたい。

民主党代表選挙を経て、菅内閣が誕生したが素直に喜んでいいのか。これまで私たちの賃金体系や一時金の改定などは第三者機関である人事院勧告をもとに決めてきた。しかし菅内閣は今年の人勧以上の削減をめざすと発言するなど、政治から横やりが入ろうとしている。このことについて府本部は中央本部、公務員連絡会とともに活動していくが、各単組については京都での確定闘争に向け、しっかりと交渉を行ってほしい。

公務員制度改革の問題では、労働基本権の確立にむけ、組織拡大をして交渉権にものをいえる組織にしていく必要がある。先日行われた自治労徳島大会では、新しく加盟した亀岡水道労組をお披露目することができた。今後も、組合員の加入促進に力を入れていただきたい。

最後に、来年4月の統一自治体選挙では5名を組織内候補として推薦決定してきた。大変厳しい選挙が予想されるが、私たちの思いを伝えられるのは、この5人だけだ。組合員の皆さん、ご家族のご支援をお願いしたい。

お願いと厳しい話ばかりとなるが、確定闘争にむけ改めて自分の職場を見渡してほしい。職場の矛盾や課題、また正規職員の数を認識していただきたい。臨時非常勤職員は全国で60万人を超えている。非正規労働者の賃金をあげることが正規職員の賃金体系も上がっていくことにつながるのでしっかり交渉を進めてほしい。

皆さんも各単組でより一層府本部に結集していただき自治労運動の推進に協力をお願いしたい。

労働基本権確立を求め総決起

公務労協が中央行動 9月8日

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公務労協は9月8日、国民の安心と安全を確保するための公共サービスの再構築と公務員の労働基本権の確立を求める中央行動を東京・日比谷公会堂で実施し、全国から2500人が参加し、国会議員要請や中央集会を行った。府本部からの参加者は6人。当初予定していたデモ行進は豪雨のため中止した。
集会では、「公務公共サービスに従事する労働組合としての社会的責任と役割を果たすとともに、公務員・公共サービスに対する国民の信頼回復をはかることを基本的な立場として、当面する諸課題に対し、果敢に挑戦していく」とする集会決議を提案し満場の拍手で確認した。公務労協は、この中央行動を踏まえ、公共サービス基本条例の制定や来年通常国会に向けた自立的労使関係制度の確立の取組みをさらに強めることとしている。

なお自治労は、15時より前段集会「地域主権と労働基本権の確立を求める自治労集会」を実施した。参加者は650人。集会では、逢坂内閣総理大臣補佐官が地域主権改革の現状と今後の課題について講演を行い、消防職員の団結権、組織化について、それぞれ岡本書記長、荒金総合組織局長が情勢報告、運動提起を行った。

府本部現評が労働局に要請

9月10日

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府本部現評は、京都府労働局の小池國光局長あてに9月10日、社会問題化している貧困と生活第一の労働行政のあり方の改善を求める要請など3点の要請書を提出した。

大山崎町長選・町議会選挙の推薦を決定

10月12日告示・17日投票

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2010年10月12日告示、17日投開票の日程で大山崎町長選挙及び町議会議員選挙が執行される。府本部は、町長選挙については、江下伝明さんを、町議会議員選挙については、岸 孝雄さんの推薦を決定した。

江下さんは58歳。日立マクセル社員を経て1994年に町議に初当選、4期目。現在、町議会議長。民主党推薦。
岸さんは、42歳・行政書士・社会保険労務士民主党公認。

府本部は、在住組合員や家族への周知徹底を行い当選に向けた取り組みを行う。

退職者のネットワークづくりを

南部ブロック退職者会が設立 9月10日

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南部単組の退職者が自治労退職者運動に参加し、親睦と交流、情報交換することなどを目的に、自治労京都府本部南部ブロック退職者会が結成された。
現在、全日本自治体退職者会(自治退)に加盟する京都府内の組織は、京都市職退職者会、自治労府職退職者会、学職労退職者会、学給労退職者会の四単会。南部ブロック退職者会は、五つ目の単会として自治退に加盟する。

九月十日に京田辺市商工会館で開かれた設立総会には、南部単組出身の退職者と単組代表者ら三十人が出席し、会則、予算、当面の取り組み、役員体制が承認された。

会長には、久御山町職出身の田井豊さんが選任され、「退職者の運動は、現役のように速くは進まないので、ゆっくりと歩んでいきたい」とあいさつ。今後、現職単組と連携を取りながら、退職者のネットワークを広げたいとしている。各単組での周知をお願いしたい。

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