2012年7月15日・8月1日合併号(第663号)

人勧期闘争など当面の方針確認 全議案を原案どおり可決・承認

府本部第158回中央委員会

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府本部は、7月4日に京都テルサで第158回中央委員会を開催した。公務員制度改革や人勧期闘争、自律的労使関係制度の確立にむけた取り組みなど当面する闘争方針、組織拡大チャレンジプランの中間総括など、会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。出席中央委員は、23単組42人(女性参画率は26.19%)。

橋元信一執行委員長は、冒頭の主催者あいさつで、大阪市問題や脱原発、都市交との合併などにふれながら「離党問題やマニフェスト不履行など民主党内の混乱はあるが、マスコミの報道の仕方にも問題がある。政権交代でよくなったことは確かだ。自律的労使関係、公務員制度改革に向け、自治労組織内議員はがんばっている。来年7月の参議院選挙では、あいはらくみこ参議院議員の再選をめざし支持拡大をお願いする。」と訴えた。その後、あいはらくみこ参議院議員による来賓あいさつを受けた。

経過報告では、2012春闘、政治政策闘争、脱原発や平和問題への取り組みなどを報告。その後府本部財政の中間決算・監査報告が行われ、承認を受けた。

引き続き、議案を提案。第1号議案・当面の闘争方針案、公務員制度改革、職場の権利と勤務条件を確立する取り組みでは、国公関連四法案の今国会中の成立および地方公務員制度改革関連法案の早期国会提出・成立に全力をあげる。新たな自律的労使関係制度に対応するため、「要求−交渉−妥結」のサイクルを定着させることを最重要課題とする。また2012年人勧期闘争では勧告を行わないことを要求しているが、勧告が行われた場合でも、十分な交渉・協議・合意を求める。闘争スケジュールは6月19日の人事院総裁への要求提出以降、全国統一行動および時間外職場集会など状況に応じた取り組みを展開する。その他、男女平等参画推進や地方財政の確立と自治分権の推進、脱原発の取り組みなどについて提案した。

第2号議案では、組織拡大強化計画の中間総括案を提案。全単組総意のもとで組織拡大の推進を図るため、府本部チャレンジプランの中間的な取りまとめをおこなった。議案に対する会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。
最後に、闘争宣言案の承認を受け谷口副委員長の団結ガンバローで閉会した。

会場発言・答弁

第158回中央委員会・方針討議での質疑要約は次のとおり。

▼八幡市職労・日下中央委員

1. 国公の給与減額に伴い、単純にラスパイレス指数の比較だけで、地方に影響がでないよう注意を。2. 近畿地連臨時・非常勤職員協議会に呼応する府本部協議会のあり方について。

▼国保労組・西村中央委員

国保の統合問題や後期高齢者医療費廃止の問題など、府本部で社会保障検討委員会を開催し、自治体単組と連携して課題を協議していきたい。

▼本部答弁

八幡からの意見について、ラス指数による交付税への影響など全国的に危惧されている。本部にも意見反映していく。地連協議会への参画について、派遣される役員任せにならないよう府本部としてバックアップしていく。国保労組の報告について、随時、検討委員会を開催し統合問題などの対応を関係単組と意見交換をしながら進めていきたい。

組合員の利益守る共済活動推進を

共済府支部が第13回総代会 セット共済スポット募集中

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自治労共済京都府支部は、7月4日京都テルサで第13回総代会を開催した。全労済との統合に向け、会計年度も6月〜5月に変更となる等、着々と準備が進行する中で自治労共済単独での最後の府支部総代会となる。冒頭、「混沌とした社会・政治、景気の先行き不透明感で組合員の将来不安が増幅している厳しい情勢の今こそ、仲間の助け合いである共済を充実発展させよう」との橋元支部長の力強い挨拶の後、11年度事業報告と決算、12年度事業計画、予算、役員体制などの全議案が提案承認された。

事業報告では、京都府支部の共済加入状況を説明。まず共済加入率は、近畿圏では大阪府支部に次いで高いことを報告。さらに生命保障では、共済活動のある組合について組合員の約半数が「セット共済」に加入。全員加入の組合も複数存在しているなど、共済活動への強い結集の現状が報告された。労組活動の一環として取り組めば、自治労共済の優位性は理解される。「今入っている保険を見直して、可処分所得を増やしたい」という組合員の方は、年度途中一回だけの「セット共済スポット募集」で是非検討していただきたい。

京都府支部は、『自治労共済の全労済への統合』の課題も併せ各種共済制度の周知拡大に積極的に取り組む。そして、『組合員の利益を守る』という基本理念を旗印に引き続き『安心・安定・信頼』のトータルな保障を提供していく。

安心社会実現に全力で取り組む あいはらくみこ参議院議員

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あいはらくみこ参議院議員は来賓あいさつで「公共サービスは地域の人たちが生まれてから亡くなるまで一番生活に密着したサービスを担っている。その現場の声を政策に生かすことが、住民、国民の皆さんの声に応えることだ。安心社会の実現に向け全力で取り組む」と決意を述べた。

ワークライフバランスの実現を

2012男女平等産別統一闘争

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府本部は男女平等産別統一闘争の一環として6月29日、「男女平等社会実現を求める要求書」を京都府男女共同参画課へ提出、交渉に臨んだ。 要求内容は、「ワーク・ライフ・バランスの実現」「男女平等条例・計画の策定と検証」「審議会等への女性登用」「女性職員の採用と管理職登用」「DV被害者支援」「次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画の推進」「セクハラ・パワハラ対策」など。

府男女共同参画監から、市町村の関係施策の進捗状況や女性の採用と管理職登用の状況などの説明があり、ワーク・ライフ・バランスセンターでの中小企業の支援、マザーズジョブカフェでの再就職支援、家庭支援総合センターと市町村の連携によるDV被害者支援などの回答があった。

これに対して府本部は、男女平等施策の遅れている小規模市町村に対しての情報提供や支援を進めること、虐待被害の状況を広範なネットワークで情報提供できるようにすること、また、パワー・ハラスメント防止とメンタルヘルス対策の強化を求め、ワーク・ライフ・バランスのとれる環境整備を要請した。

なお、同日、京都府市長会と町村会へも同内容の申し入れを行った。

フットサルで仲間づくりを

優勝は アスリートクラス「自治労京都市職(清掃)A」
    エンジョイクラス「自治労京都市職(建設)」

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府本部は7月7日、4回目となるフットサル大会を八幡市市民体育館で開催した。エンジョイ(初心者)クラスには8単組10チーム、アスリート(中上級)クラスには3単組3チームが出場。2コートに分かれて試合を進めた。

エンジョイクラスは、3ブロックの予選リーグと決勝リーグをおこなった。優勝は京都市職(建設)。京都市(清掃)Bと八幡市職労Bとの決勝リーグを制した。アスリートクラスは、2回総当たりのリーグ戦の結果、京都市職(清掃)Aチームが優勝した。

この大会は今後の組合を担う青年層の参加が多く、新しい仲間との出会いもある。この取り組みを契機に組織の強化・拡大につなげていく。

大会結果(PDF 390KB)

働く看護師200万人体制を実現しよう

福知山で署名行動

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自治労は4月以降、「看護職員の離職防止と労働条件改善を求める署名」を取り組んでいる。府本部は、6月26日夕方と27日朝、福知山市内での駅前や病院前で街頭署名行動を実施した。看護職員の不足は、「いつでも、どこでも、誰もが安心で安全な医療を受けること」が困難になることから、市民の関心も高く100筆以上の署名が集まった。

就労看護職員200万人体制実現に向け、7月末日までの取り組みにご協力を。

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親子でおやつ作りを実施

現場の技を住民サービスに 久御山町職現業部

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久御山町職現業部は、5月12日、同町子育て支援センター「あいあいホール」主催で開かれた「親子でおやつ作り講習会」にボランティアとして協力した。町内に住む乳幼児とその保護者8組が参加し、奥田現業部長を講師に、蒸しパンやフルーツサラダなど簡単なおやつ作りを実施した。

参加した保護者らは子どもたちと一緒に蒸しパンの生地を練り、楽しそうに混ぜていた。一方、子どもたちはカップに生地を入れる時に、手に着いた生地を「ペロリ」と舐めるなど子どもらしさが見られた。

また、フルーツサラダを作る際、ホイップクリームとマヨネーズを使ったソースを不思議そうに作っていた。果物とできあがったソースを合わせて味見をしたとき「おいしい!こんな組み合わせがあるなんて」、「家でも作ってみたい」とはじめての料理に参加した保護者も大満足の様子だった。

後半には料理の質問コーナーも用意し、だしの取り方や煮物の作り方など予想以上の反応があった。

今回のおやつ作りを通じて、子どもと一緒に楽しむことで親子の絆が一層深まるように感じた。

また今回、町施設の事業に労働組合がボランティアという形で参画し、有意義な講習会となった。今後も現業職員の専門知識を各職種を超えて共有するとともに、住民サービスの向上につなげていきたい。

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