2012年8月15日号(第664号)

脱原発求め17万人

さようなら原発10万人集会

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さようなら原発10万人集会が7月16日、東京都・代々木公園で開催され、猛暑の中、過去最大規模の約17万人が脱原発社会の実現に向け結集した。自治労からは約5000人、京都府本部からは8人が参加した。

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集会では、鎌田慧さんが「一千万人の署名を首相官邸に提出した次の日に大飯原発の再稼動を決定した。これほど民意を無視することがあっていいのか」と訴え、坂本龍一さんは「国の未来である子どもの命を危険にさらさぬよう、子どもと美しい国土を守ろう」と話した。また集会と並行して会場から原宿、渋谷、新宿と3コースに分かれてパレード。「再稼働反対」「原発いらない」などと訴えた。

この集会にはインターネットなどで集会を知った市民なども加わり脱原発を訴えた。この動きをもっと大きなうねりとし、脱原発社会の実現に向け取り組みを強化しよう。

八幡市職労が全国大会出場へ

第34回地連スポーツ大会・軟式野球の部 7月30日〜31日

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第34回近畿地連スポーツ大会が7月30日から2日間、滋賀県彦根市ほかで開催された。

軟式野球の部は、府本部大会優勝の八幡市職労チームが決勝まで進み準優勝。全国大会への出場権を手に入れた。

1回戦は地元滋賀の湖南市職と対戦。12対2と6回コールドで勝利を収めた。準決勝は和歌山・田辺市職との対戦。過去優勝経験もある強豪を相手に9対1の7回コールド。2試合連続コールド勝ちで決勝に駒を進めた。

大会2日目、決勝戦の相手は2年連続優勝の大阪市従。ケガや業務による戦線離脱などでギリギリのメンバーで対戦したが、大阪市従の猛攻の前に2対16で完敗。惜しくも準優勝となったが府本部で初の全国大会への切符を手に入れた。試合後、小島隆司監督は「楽しむことができた。2日間できると思っていなかったのでメンバーが揃わなかったが、全国大会はベストメンバーで一勝をめざす。」とコメント。

全国大会は、9月15〜17日に愛知県で開催される。健闘を期待したい。

バレーボールの部は1回戦敗退

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女子9人制バレーボールの部は2府4県8チームが参加。京都からは八幡市職労が出場し、1回戦で滋賀代表・東近江市職員組合と対戦した。

試合の展開はほぼ互角。一進一退の攻防が続き、フルセットにもつれ込んだ。相手チームの低めのトスから放たれる速い攻撃に、八幡市職労は必死に食らいつくも善戦及ばず。セットカウント1対2で惜敗した。

試合後、関東政子主将は、「もったいない点の取られ方をした。力は互角だったので、あともう少しミスが少なければ勝てたと思う。

みんなよくがんばった」とコメントした。気温35度を超える猛暑の体育館で、それぞれ力を振り絞り、爽やかな汗を流した。

組織の強化拡大で働きやすい職場づくりを

府本部2012組織集会 7月13日

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府本部は7月13日、京都テルサで2012年度組織集会を開催した。自治体単組の役員を中心に50人が参加し、公務員制度改革による自律的労使関係の確立や、自治体臨時・非常勤等職員の処遇改善など単組が抱える課題を中心に議論をおこなった。

全体会では、橋元委員長による主催者あいさつのあと、高橋書記長から府本部提起として組織拡大強化計画の中間総括を行い、松本敏之自治労公務員制度改革対策室長より「自律的労使関係制度確立にむけて」と題した講演を受けた。

分科会は、(1)臨時非常勤等職員の組織化と(2)単組の組織強化拡大の2つのテーマに分かれ、それぞれの課題について議論。

分科会(1)では、自治労本部の北川オルグと岡山県真庭市職労の藤田書記長から講演と事例報告を受けた。真庭市職労の報告では、職場の仲間の待遇改善をめざし学習会や説明会を経て組織化に取り組んだ事例を紹介。また組合員との情報交換にFACEBOOKを利用していることも披露した。最後に組合員の声を紹介し「誰もが働きやすい職場は、臨時・非常勤等職員も正規職員もみな働きやすい、いい職場づくりに繋がる」と臨時・非常勤等職員の組織化の推進を訴えた。

分科会(2)は、役員育成や、非組・競合対策など各単組の共通する課題に議論が集中した。府本部は組織強化拡大計画の実行に向け全力で取り組んでいく。

労働者の尊厳求めた女性労働者の運動を学ぶ

女性部が七夕交流集会を開催 7月21日

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府本部女性部は、7月21日に、ホテルセントノーム京都で毎年恒例の七夕交流会を開催した。土曜日の午後からの開催で、参加者は6単組24名だった。

前半の講演会では、「女性と貧困ネットワーク呼びかけ人」で現在はライターをされている栗田隆子さんを迎え「外泊(ウェバク)」上映&講演会をおこなった。この映画は、女性労働者たちが、非正規と正規労働者との差別的扱いに対して510日間にも及ぶ労働闘争を行った日々を描いたドキュメンタリー映画だ。労働者の尊厳を求めてたたかった韓国女性労働者たちの活動を通して、日本における女性労働者の現状や活動を踏まえた講演を聞いた。

後半の懇親会では、美味しい料理に会話も弾み和やかな食事会をおこなった。各単組自己紹介では、普段聞くことのできない各単組の詳しい紹介や簡単なヨガやクイズを行う単組など、笑いのある楽しいひとときを過ごすことができた。

参加者は「普段接する機会の少ない単組同士の交流を深め、有意義な時を過ごす事ができたと思う。今後もこのような交流会を行い、仕事や生活の情報交換や出会いを重ねていき、今後のさらなる活動への繋がりにしていきたい」と話した。

保育の現場で大切なこと

学童保育・児童館職員・保育士集会を開催 7月1日

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府本部は宇治市学保労組、木津川市たんぽぽユニオンと共催で、7月1日、第8回京都府内学童保育・児童館職員・保育士集会を開催した。会場の宇治市生涯学習センターには、宇治市、八幡市、木津川市の学童保育で働く指導員や保育士66名が集まり、児童健全育成推進財団の依田秀任先生を講師に招いて「保育現場で大切にすること」をテーマに講演を受けた。

講師は20数年前に学童保育指導員の経験があり、まだ親も子ものんびりしていた頃の子どもらしい遊びの話を聞くことができた。また、「心地よい居場所」や「発達障がい児への支援」、「子どもの遊びへのかかわり方」など具体的に話を聞き、参加者からは勉強になったと大変好評だった。

グループ討議では、自分がどういう特性を持っているか意識することで行動が変わるということで、性格のセルフチェックをおこない、またそれぞれが仕事の上で困ったことなどを話し合った。

参加者からは、「忙しい毎日だが、こういう機会に自分の事を振り返る時間を持つことで、子ども達や保護者、一緒に働く仲間との関係も見つめなおすきっかけになった」、「学習会で勉強したことを子ども達に還元していきたい」などと感想があった。

子ども達のよき理解者に

現評給食・用務員部会が学習会 7月25日

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府本部現業評議会の給食・用務員部会は七月二十五日、京都市のこどもみらい館で学習会を開き、子どもたちの問題行動について、起こる背景やその接し方を学んだ。

学習会は職場環境づくりの一助にしてもらうのが狙い。部会が毎年テーマを決めて夏季に開いており、今年は講師に京都市教育委員会生徒指導課子ども支援専門官の小松晃子さんを迎え、「困りを抱えた子どもたち」をテーマに見識を深めた。

参加した四十人を前に小松さんは不登校、いじめ、自殺などのデータを示しながら、その背景には晩婚化により子どもの思春期と親の更年期が重なっていることなど社会の変化との関連性を指摘。同時に、乳児から大人になるまでの発達段階で成長する多くの能力を説明した。また、それが欠けている子どもへの対処法としては「脳は言葉で育つ」と子どもの自尊感情を育てる接し方の極意を伝授した。

結びに小松さんは人間を自転車に例え「目標があると倒れない。ゆっくりこいでいればよい。なにも急ぐことはない」と諭し、参加者に対して子どものよき理解者となるよう協力を求めた。

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