2013年2月15日号(第673号)

2013春闘・参議院選挙へ方針

府本部第159回中央委員会 2月8日

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府本部は2月8日、第159回中央委員会を本能寺文化会館(京都市)で開催した。2013春闘や組織強化など当面の闘争方針案、都市交との組織統合案など3つの議案が提案され、会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。出席中央委員は、20単組36人(女性参画率は27.78%)。

冒頭、あいさつに立った橋元信一執行委員長は、政府が国公給与7.8%削減の地方波及に言及するなど、政権が代わって公務員への風当たりが強くなっていることにふれながら「先日行われた本部臨時大会では、『民主党が野党となり、ゼロからのスタートとの認識で、政府との交渉の中でしっかり主張していく』ということが確認された。今春闘では臨時非常勤等職員の待遇や最低賃金の問題など自治労を中心に活動していかなければならない。そして、この臨時大会で都市交との組織統合案が確認され、京都でも京都交通労働組合との統合が控えている。新しい仲間とともに自治労運動に結集を」と訴え、最後に「7月の参議院選挙で組織内のあいはらくみこさん、京都選挙区では池坊美佳さん勝利をめざし最大限の取り組みを」と決意表明した。

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瀬戸京交委員長の来賓あいさつ、メッセージ紹介を経て議事に入り、経過報告では、2012賃金確定闘争、現業・公企統一闘争などの取り組みが報告され、府本部財政の中間決算報告および監査報告が行われた。

経過報告の承認を受け、議案を提案。第1号議案「当面の闘争方針案」では、2013春闘を取り巻く情勢や自治労方針にもとづく府本部春闘の取り組みを提案。予算編成サイクルと連動した地方財政確立や、雇用と年金の接続に向けた制度確立に向けた単組交渉指針、すべての自治体単組で労使交渉の基本的なルールを確立するための「労使関係ルールに関する基本要求書」のモデル案を提示した。

第2号議案では、6月の統合に向けた都市交との組織統合案、第3号議案では、専門部・評議会等の役員交代に伴う執行委員の変更を提案。会場討論を経て、すべての議案について可決・承認を受けた。最後に闘争宣言を確認し、谷口副委員長の団結ガンバローで閉会した。

会場発言・答弁

第159回中央委員会・会場発言の質疑要約は次のとおり。

宇治田原町職・大西中央委員

町長選挙への協力についてお礼。組合推薦候補は惜敗したが、近隣単組、府本部に協力いただいたことに感謝する。厳しい状況となるが自治労に結集しがんばりたい。

国保労組・田中中央委員

単組が抱えるレセプト審査事務の統合問題について直近の状況を報告。衆議院決算行政監視委員会委員長に、大阪維新の会出身の議員が就任している。今後の影響は不明だが府本部・各単組に理解と協力をお願いしたい。また審査支払機関の統合に関して府との意見交換も予定している。京都府の考え方について、議論を深め、最大限活用がなされるようアピールしていきたい。協力をお願いする。

八幡市職労・山本中央委員

政治政策闘争の推進に関して、反差別・人権闘争において自治労の運動と矛盾する部分がある候補ではないか。取り組みにあたって、心配のないように政策協定の締結など検討をお願いしたい。

府本部答弁

国保労組の取り組みについて、維新の会の議員が衆議院の委員会委員長に就任したという報告をいただき、今後予断を許さない状況だ。全国の仲間とともに京都府本部としても取り組みをともに進めていきたい。
政治政策闘争の取り組みについて、予定候補者と意思疎通を図りながら、運動への理解を求め、不十分なところは政策協議を含め取り組みを推進したい。

府・市長会・町村会へ要請

地方財政充実・強化を求める要請行動 1月22日

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府本部は1月22日、地方財政の充実・強化を求める山田啓二京都府知事あての要請書を、山口孝司自治振興課長に提出した。この要請は、政府の予算編成にむけ、主に@地方交付税の総額確保、A復興関連予算の確保、B公共事業における地方の財政負担を慎むこと、C地方財政計画・地方交付税の算定に臨時削減措置を反映させないこと、を目的としたもの。

同日、京都府市長会、京都府町村会にも要請を行い、いずれも「地方六団体としても要請していく」と、要請内容の中央への発信を約束し行動を終えた。

上善水の如く活動しよう

府本部現評旗びらき

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府本部現評は1月26日(土)、京都ロイヤルホテル&スパで「2013新年旗びらき」を開催した。

冒頭、10単組56名の仲間へ向け川戸議長が『上善水の如し』の故事成語を引用しながら「柔軟で謙虚、且つ、いざと言う時は凄まじい力を発揮する水の性質に習い、難局を極める多難なこの時代を、現評が自治労運動をけん引する気概で乗り切ろう」とあいさつ。続いて、来賓の橋元府本部執行委員長は「政治が危ない。今夏の参議院選挙は『あいはらくみこ』でしっかり闘っていこう」と檄を飛ばした。

その後、大野現評副議長の乾杯発声で歓談に入り、途中、友好議員団からのあいさつ、参加各単組からの単組紹介を経て、樫葉現評副議長の閉会・団結がんばろうで府本部現評の1年の運動をスタートさせた。

町村組織の強化と拡大を

著損表第24回定期総会

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府本部町村職評議会は、1月23日にホテルセントノーム京都で第20回定期総会を開いた。町村4単組から18名の代議員が出席し、2012年度の経過報告並びに2013年度の活動方針について承認・可決された。高田議長は主催者あいさつで、「国の制度改正や新規事業等により仕事量は増加傾向にあるものの、経常経費の抑制により人員の増加が見込めず、職員個人の負担と責任が増えている。こうした労働条件、賃金を改善し働きやすい職場を作るとともに、町村評単組間で情報を共有し、各単組の組織強化と、未加盟・未組織町村の組織拡大に積極的に取り組みたい」と訴えた。続いて、来賓の乾府本部副委員長から激励のあいさつを受けた。

活動方針では、「賃金改善」、「組織拡大」、「男女がともに担う自治労計画の推進」などを提起し、出席者全員の拍手で承認された。

役員改選では、新議長に星野佳史さん(久御山町職)、副議長に岡本博和さん(宇治田原町職)、事務局長に坂井幸一郎さん(井手町職)、幹事に福島学さん(笠置町職)、高田頼行さん(井手町職)を選出。各役員は今年度の活動を担う決意を表明し閉会した。

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