2013年10月1日・15日合併号(第686号)

新たな仲間と運動を前進

府本部第77回定期大会開催 全議案を原案どおり可決・承認

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府本部は9月28日、第77回定期大会を京都市中京区のウイングス京都で開き、2014年度運動方針と、当面の闘争方針などを決定した。また、役員選挙をおこない2014−15年度の府本部執行体制が確立された。出席代議員は29単組から128人(傍聴2人)、女性参画率は20・31%となった。同夕、京都国際ホテルにて京都交通労組との統合レセプションを開き、新たな仲間とともに運動の前進を確認した。

大会は午後1時に開会。冒頭、京都交通労組の辻井代議員と宇治市学保労組の森下代議員を議長に選出した。橋元執行委員長の主催者あいさつに続き、杣谷中央本部副委員長、細田連合京都会長、えさき参議院議員など七人の来賓から連帯のあいさつを受けた。

議長による大会成立宣言のあと、執行部より2013年度諸報告が行われた。一般経過報告、会計決算報告、会計監査報告が報告され、質疑討論を経て承認された。

議案は執行部より、1. 2014年度運動方針(案)、2. 一般会計・特別会計予算(案)、3. 当面の闘争方針(案)、4. 府本部規約、規則等の一部改正(案)、5. 府本部特別執行委員・顧問の定数と選任(案)、6. 府本部救援委員の選出(案)、7. 公認会計士の承認(案)が提案され、質疑討論・採決を経て、全議案は原案どおり可決された。

会場討論では、賃金闘争や政治闘争、組織強化拡大、平和行動などに関する質問や意見などが発言された。

決定された2014年度運動方針は、自律的労使関係の確立や、総合的な賃金改善闘争の確立に向けた、新しい公務員制度の実現と生活改善の取り組みなどからなるたたかいの指標や、「公正労働とワークルールの確立」、「労働時間短縮、人員確保、安全衛生体制の確立」、「組織の強化と組織拡大の推進」、「男女平等社会の構築」、さらには「自治体財政の確立と公共サービスの改革」、「安心と信頼の社会保障制度」や「持続型社会の実現と環境政策」、「政治政策闘争」、「平和・人権闘争」などの取り組みを提起した。

最後に、共生と連帯に基づく持続可能な社会の実現をめざす「大会宣言」を採択し、谷口副委員長の団結ガンバローで大会を締めくくった。

組織拡大と強化で運動の前進を

橋元委員長あいさつ要旨

定期大会参加の組合員の日頃の活動に敬意を表するとともにご臨席いただいた来賓の皆様にお礼申し上げる。今夏の参議院選挙では、特に組織内候補のあいはらくみこさんを2期目の国会に送ることができ、京都で4000を超える票を獲得したことに感謝したい。また先般の台風18号で被災された方にお見舞いを申し上げる。当該単組の仲間とともに府本部としてできることがないか協議していきたい。

地公給与削減に関する取り組みでは、交渉で国の7.8%より低い率で解決した単組、これから交渉という単組もある。給与カットが来年3月で終わるよう再度確認しながら、これ以上の影響を及ぼさないよう府本部全体の取り組みとしたい。またこの件で、あるTV番組が、『消費税が来年四月から執行されるが、公務員の7.8%カットは来年3月で終わる。これでいいのか』と国民を煽るような内容を放送していた。怒りを覚えてFAXで投書したが、何の回答も返ってこない。マスコミの偏った報道に注意が必要だ。

また、6月に京都交通労働組合が府本部に加盟し、今大会で初めて代議員として出席いただいた。心強い仲間の加盟を機に、自治労を市民にしっかりアピールし、各単組、各支部、各分会で組織拡大にご協力をお願いしたい。

本日、2014−15役員選挙も行われるが、これからの府本部を皆さんに支えていただき、より一層結集しながら自治労運動に邁進していただくことをお願いしたい。

京交労組との統合レセプションを開催

定期大会終了後、18時から京都国際ホテルで「府本部と京都交通労組との統合レセプション」を開いた。参加者は130人。橋元委員長、瀬戸京交委員長の主催者あいさつの後、来賓の氏家自治労委員長、細田連合京都会長、山田府知事、門川京都市長などからあいさつを受けた。

瀬戸委員長は「レセプション開催に感謝。6月に統合し、京交が加盟し心強いといわれるが、一産別一単組の活動をしてきた中で戸惑いはある。自治労運動に結集し取り組みたい」と話した。

府に要求書を提出。交渉は17日。

現業公企統一闘争

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府本部は10月1日、山田府知事宛の現業公企統一闘争要求書を山口府自治振興課長に提出した。木下公企評副議長から要求書提出の主旨説明を行い、川戸現評議長から、1. 質の高い公共サービス実現のための必要な人員の確保 2. 現業・公企職場の直営堅持など、13項目の要求内容を説明した。

その後、行政対象暴力への対応、地公企会計制度の見直し、再任用制度の条例化などについて意見交換をおこなった。また、災害時の技能労務職の努力、臨機応変な現場対応力を紹介し、人員不足による安全対策の不備が社会全体にあることを訴え、提出交渉を終えた。

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回答交渉は10月17日、府本部総決起集会はキャンパスプラザで10月23日に開催する。

働きがいのある民主的な消防組織を。

消防協結成に向け学習会

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府本部は9月19日、八幡市職労の協力のもと、消防職員協議会(以下、消防協)結成に向けての学習会を八幡市役所会議室で開いた。参加者は八幡市や久御山町の消防職員13人を含む24人。

はじめに、日下八幡市職労委員長から「消防職員の労働条件改善に向けての協議会結成に、市職労も協力し取り組みを進めたい」とあいさつの後、川上全国消防協幹事から連帯のあいさつを受けた。

講義はまず、交野市消防協の吉永副会長から消防協結成後10年が経過した交野市消防の現状と課題を聞き、続いて三重県消防協の竹内氏から「消防協の必要性」と題した講演を受けた。竹内氏が所属する四日市消防協では、いち早く消防職員の二交代制を導入し、無賃金拘束時間を短縮させた取り組みなどを紹介した。さらに上位下達の職場環境や、自治体財政難による賃金削減や必要な人員確保ができない点など多くの消防職場で抱える問題点を指摘。「消防が好きだからだけではなく、労働者としての視点で働きがいのある民主的な消防行政の確立を実現するため」消防協活動への結集を力強く訴えた。

現在、府内では15ある消防本部で京田辺消防協のみが結成されている。府本部では新たな消防協組織を早期に結成すべく関係組織と協議を密にして進めていく。

バーベキューで仲間との出会い

青年部が開催

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府本部青年部は9月7日、城陽市の友愛の丘でバーベキューを開き、10単組から43人が参加した。過ごしやすい陽気の中、高橋副部長の主催者あいさつの後、くじで決めた班ごとに、和気あいあいとバーベキューを楽しんだ。青年部行事に、初めて参加したという参加者からは、「最初、くじ引きで班が分けられ、知らない人ばかりの班になったときは、不安だったが、結果的にすぐに打ち解けあい、他の単組の人と仲良くなることができ、とても良かった。是非、来年も参加したい」と早くも来年の開催を求める声も。普段交流の少ない、他単組の仲間と知り合う良い機会となった。

府本部青年部では、組合行事による交流を通じて、仲間との出会いの場を提供していく。

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