2015年6月1日号(第717号)

2015 6月期

男女平等・人員確保 要求書提出、交渉実施

自治労は昨年度から「男女平等推進闘争」と名称を新たにし、男女平等の課題を通年闘争として明確にした。今年度は、通年闘争と明確に位置づけした効果を見定めるための重要な年となっている。この闘争は春闘から取り組みを開始し、6月の「男女平等推進月間」を焦点に組織をあげて取り組みを進めている。「雇用主への要求による男女平等の実現」「地方・国への政策要求で男女平等の法制度・社会環境の整備」「労働組合の男女平等参画」という三本柱の方針の実現をめざし、組合員の意識を高め、男女平等を前進させよう。また、同時期に取り組む人員確保闘争は、職場の人員不足の解消を求めるもの。全単組で要求書提出・交渉を進めよう。

男女平等を前進させよう

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統一闘争では、次世代育成支援対策推進法に基づく特定(一般)事業主行動計画の点検や、セクシュアル・ハラスメント防止、ワーク・ライフ・バランスの推進、男性の育児・介護休暇取得促進、市町村子ども・子育て支援事業計画に関すること、臨時・非常勤等職員の処遇改善、単組の独自課題の七項目を獲得目標として定めている。

各単組は、身近な男女格差に関わる事例を掘り起こし、獲得目標七項目のうち、未解決課題について当局や雇用主に要求書を提出し、交渉を行っていただきたい。

なお、府本部はすでに3月18日に闘争委員会を設置し要求内容を検討。5月20日の執行委員会で決定した要求書を京都府・市長会・町村会へ提出する。

人員確保に向け要求を

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地方自治体の職員数は大幅な減少が続き、多くの職場で人員不足による時間外勤務が増加するとともに、臨時・非常勤等職員が恒常的業務を行っている現状がある。

また、過労やストレスにより心身の健康を害する職員も年々増え続け、業務に支障を来している職場もある。

東日本大震災では緊急時対応に必要な人員の不足が浮き彫りになり、また、大規模災害時における公共サービスの重要性を改めて見直す結果となった。

質の高い公共サービスを提供するためには、業務実態に見合った人員の確保が必要不可欠であることを認識させる取り組みを強化していかなければならない。

各職場において、4月時点の人員の配置を確認し、職場要求を積み上げ、人員確保にむけて取り組みを進めよう。府本部も市長会・町村会に要求書を提出する。

白熱した試合が続く!

第37回府本部スポーツ大会 軟式野球大会

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5月23日、軟式野球の部予選が八幡市民スポーツ公園グラウンドでたたかわれた。7チームが参加し準決勝までの5試合を行った。

決勝戦は5月30日八幡市職労VS自治労京都市職が近畿大会への出場をかけてたたかう。

●バレーボール大会 6月20日15:30 八幡市民体育館
 学給労VS八幡市職労
●フットサル大会 6月20日9:30 八幡市民体育館
 12チーム出場

軟式野球大会 対戦表(PDF 90KB)

全国から戦後70年の沖縄へ

5.14〜17沖縄平和行進 参加者レポート

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現在日本政府は普天間基地の撤去、辺野古基地の新設を進め、法整備と合わせて日本の安全保障体制を強化しようとしています。対して基地問題の地元、沖縄県では反基地勢力が増して国政選挙、地方選挙で議席を得ています。

基地建設が進められ、政府と翁長沖縄県知事の対立も大きく報道されるなかで、私自身日ごろから日本の安全保障問題に大きく関心を持っており、現地で学ぶ、現状を知るというこの機会に意気込んで参加しました。

初日は全国結団式が那覇市の中心部で行われました。会場に入りきらないほどの参加者が集まり、大きな賑わいを見せました。

その後、各宿舎に移動して交流集会が行われました。沖縄の組合員から沖縄の現状、地元の気持ちについて述べられました。また、全国から集まった仲間から参加の意気込みと自己紹介がされました。

2日目は辺野古の現地に移動して行進が始まりました。辺野古の海は大変きれいなもので、人の手があまり入っていない素晴らしい自然環境でした。

主催者発表で1200人の集団が炎天下の中を「基地反対。平和を守れ」とシュプレヒコールをあげながら進みました。途中地元の老人と話をする機会があり、「毎日朝6時からキャンプシュワブの前に出ている。作業者と海上保安庁の車が基地に入るのを妨害している」と聞き、高齢のかたがとてもがんばっていることに驚きました。

過酷な日差しのなか、ようやくキャンプシュワブに到着すると、基地前でずっと抗議行動を続けている方々が温かく迎えてくれました。道路を挟んで基地の反対側のトイレもない狭い土地で、1年近く毎日活動が行われている最前線のがんばりに驚きと、活動している方々の気持ちの強さを感じました。

3日目は宜野湾市役所から2つのコースに分かれ、主催者発表で2600人が普天間基地の横を通り、宜野湾市海浜公園まで行進しました。

前日に続き炎天下で過酷な行進が続く途中、地元の老人が「がんばって」と声をかけてくれました。

昼過ぎに宜野湾市海浜公園屋外劇場に到着し、5・15平和行進集約集会に参加しました。地元の政治家をはじめ多くの平和行進関係者が話をし、会場は盛り上がりました。その後、京都から3人の参加者は、独自に普天間基地を一望することができる高台の公園まで歩きました。世界一危険な飛行場と呼ばれるとおり、まわりが住宅街や学校である普天間基地は問題がある、撤去するための現実策を講じなければならないと思いました。

最終日は超党派実行委員会による県民総決起大会に参加しました。主催者発表で3万5000人が集結し、野球場に人が入りきらないほどの盛り上がりを見せました。

4日間の活動に参加して、沖縄で基地建設に反対する人々の気持ち、沖縄に集結し反対活動をする人々の熱意がとても伝わってきました。

沖縄の基地問題は決して沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題です。国家の安全保障と、その地元の負担、感情をどうしていくのかという難しい問題に、国民ひとりひとりが向き合っていかなければならない、その為に自分が学んできたことを伝えていきたいと思います。(青年部・高橋淳)

平和といのちの人権を!5・3憲法集会

自治労青年女性憲法フォーラム

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2015年5月2・3日、自治労会館で自治労青年女性憲法フォーラムが開催され、40都道府県本部133人の参加があった。

初日は九州沖縄平和教育研究所代表の中村元気さんの講演と福島や沖縄、大阪からの各地での闘いの現地報告があった。

戦後70年の節目の年であり、憲法改正に向けて自民党が動き出している情勢もあり、主催側、参加側ともに現行憲法を守るという高い意気込みが感じられた。

二日目は都内各所でティッシュを配布や署名の街頭行動を行い、横浜みなとみらい地区に移動して“平和といのちと人権を!5・3憲法集会〜戦争・原発・貧困・差別を許さない〜”に参加した。

護憲活動を行っているのは高齢者が多いが、これからの日本を担っていく若者が、憲法は今のままでいいのか、それとも時代に合わせて改正していくべきなのか、考えていくことは非常に大切なことだ。

多くの若者に憲法に関心を持ってほしい。

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