2017年9月1日・15日号(第758号)

自治労第90回定期大会

力をあつめ、前へ in新潟
非正規労働者の組織化を力強く進め、あらゆる格差の是正、全体のそこ上げを実現しよう

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自治労本部は8月28日から30日に新潟市で第90回定期大会を開催した。同市での開催は36年ぶり。代議員771人と傍聴者を合わせて3300人が2年間の方針について論議を深めた。
京都府本部の代議員は7人、専門部・評議会等の事前大会(8月26日から27日)の参加者を合わせて65人が参加した。

開会にあたり自治労本部の川本委員長は「4年連続の月例給・一時金の引き上げ勧告が出された。今後の賃金確定闘争への結集を強くお願いする。地公法・自治法の一部が改正され自治体の臨時・非常勤等職員の任用制度の変更に向け課題の取り組みを進める。組織拡大、人権・平和・脱原発闘争など重要な課題の解決、安倍1強に対抗するためにも自治労一丸となって闘う。第25回参議院選では『岸まきこ』さんを自治労の代表としてあらたに送り出すため必勝を勝ち取ろう」と挨拶した。

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来賓には、連合・神津会長、民進党・蓮舫代表、社民党・又市幹事長、新潟県・米山知事、新潟市・篠田副市長など多くが出席し、自治労の運動への理解と、共に取り組みを進める決意を表明した。

代議員の岡本書記長は「京都府内すべての自治体に被害告知型本人通知制度や事前登録型本人通知制度が導入されているが、登録の手法や登録期限、通知対象等が自治体ごとにばらつきがあり、より実効性のあるもの統一的な制度となるように関係団体と調整しながら進めるべきである。

また、労働契約や社会保険など、学校教育の中で生きるための知識として労働に関する法律を教える必要がある。教育委員会にも組合員がいる自治労としては、アルバイトを含め各世代にあった労働教育を学校教育の中で充実させる役割があり、政策としてしっかり要請していくべきである。

地域手当の根本的見直しに当たっては、ざくっと地域を指定し、率を変更するのではなく、各自治体によりいろんな状況があることも考慮に入れ、慎重に方針決定や議論を進めること」と本部へ質疑を行った。

本部は「差別解消の取り組みでは、部落解放共闘などと連携しながら包括的に差別を禁止する法の制定に取り組む。地域手当について、抜本的見直しを進めていくが、各県の意見や見直しの影響などを考慮する」と回答した。

役員任期満了を迎えた本部役員選挙が執行された。京都府本部、高橋委員長は引き続き監査委員に選出された。

核も戦争もない平和な21世紀に!

 

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8月7日から9日に開催された原水禁世界大会・長崎大会に府本部から4人が参加した。

一日目は開会総会が長崎ブリックホールで開かれ、被爆体験の話、国連や高校生の取組みの報告を受けた。二日目は、各自で分科会・フィールドワークに参加した。佐世保基地めぐりでは、火薬を運ぶのに民間の装備がされていないトラックで運搬していることなど知った。三日目は、慰霊碑墓参後、長崎県立総合体育館にて閉会総会、その後、爆心地公園までの平和行進に参加した。

参加者は「長崎原爆資料館では、京都も原爆投下地の候補になっていたこと、原爆投下後の熱線・爆風などの凄まじさ、今も続く放射線の恐ろしさを目の当たりにした。8月9日、原子雲の下で何が起きたのか、原爆が人間の尊厳をどれほど残酷に奪っていたかを知った。

長崎の方の平和への強い思いを肌で感じた。この先も平和な国が続くために一人ひとりが考えることが大切である」と取り組みの重要性を語った。

第39回近畿地連スポーツ大会

野球 福知山市職 準優勝

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7月31日、バレーボール大会は大阪市中央体育館で行われ、京都市学給労は13年連続優勝している強豪チームの豊中市職と対戦。チームワークでがんばるものの強烈な攻撃をはねかえせず0対2で涙をのんだ。

一方、野球大会は寝屋川公園行われ、8月1日に福知山市職が決勝で宝塚市職労と対戦した。

前日の1回戦、2回戦とも投手の踏ん張りで2対0と勝ち進むも、決勝戦では連投の疲れから相手に得点を重ねられ6―12と敗戦。
しかし、35℃を超える猛暑の中、二日間の奮闘で準優勝はみごと。地連大会の優勝は遠くない。

次期参議院選挙の組織内候補「岸まきこ」さん

 

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自治労組織内議員・相原久美子参議院議員の後継候補として「岸まきこ」さん(前組織対策局長)を擁立することが承認された。自治労は約2年後の選挙に向け、圧倒的勝利をめざして全力で取り組んでいく。

京都保育集会

気になる子どもの対応は? 発達障害の診断基準を知り先送りせず迅速な支援を

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社会福祉評議会は8月19日、京田辺市商工会館で2017京都保育集会を開催し、8単組31人が参加した。

冒頭、井上隆幸議長が開会の挨拶。

次に京都府発達障害者支援センターはばたきセンター長の長谷川福美さんから「気になる子どもの対応について〜子どもの困った行動!?知れば安心、対応のコツ〜」と題した講演を受けた。

『子どもの発達』『発達障害』の最新の診断基準等の整理が行われ、気になる子どもの行動について、ケースごとに背景の考察や対応の仕方などを学んだ。

長谷川さんは、現場で働く先生方へ、「気になること(子ども)への対応を先送りせず、身近な専門家に相談するなど、一人で頑張らないで仲間を見つけ、子どもにとって分かりやすい支援を続けてほしい」と助言した。

それを受けて第二部では、5グループにわかれて各職場の状況や課題について意見交換し、情報共有を行い、グループごとに報告を行った。

府本部町村職学習会

組合活動を組合員全体の運動として広げよう

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府本部町村評議会は7月29日、京田辺市商工会館で、初めての取り組みとなる「組合とは?学習会」を開催。4単組から20人が参加した。

冒頭、坂井議長は「今回の学習会は、組合の脱退者の増加や、新採をはじめとする若年層職員に対し、組合の意義が十分に伝わっていない、伝えられないという課題があり、一度組合に関する基礎的な学習会の機会が必要だという思いで企画した。

労働組合の活動が、組合員全体の運動として広がらなければ、現場の声として町当局に届かない。学習会の内容や意見交換等を通じて、各単組での今後の活動に繋げてほしい」とあいさつした。

学習会では、中央本部の岸真紀子組織対策局長(自治労大会で組織内議員候補に決定)を講師に「地方公務員の賃金」と題した講演を受けた。

賃金運用のルールや賃金改善に向けた闘い方を学んだあとは、3グループに分かれ、ポイント賃金到達に向けた昇給昇格ラインの作成や、それぞれの単組の取り組みについて意見交換を行った。

バス・地下鉄利用のお客様に感謝

 

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7月28日、京都交通労働組合・青年女性委員会は、日頃からご利用いただいているお客様に感謝の気持ちをあらわすために、祇園から大宮までの四条通の歩道とバス停を20人(女性2人)で清掃活動を行った。

祇園祭の神輿洗があり、たくさんの歩行者がいるなか、歩道に落ちているごみを拾い、バス停の標柱などを拭きあげた。

清掃中は、バスをお待ちのお客様や地域の方々からありがたいことに励ましのお言葉をいただいた。さらに心をこめて丁寧に清掃活動を行い、歩道とバス停が美しくきれいになって終了した。

開始する前に雨が降り、蒸し暑さが残る中での行動となったが、参加者からは、日頃とは違う形でお客様や地域の方と接することができてよかったと前向きな感想があった。

委員会では地道に一回でも多く、このような活動を継続していきたい。

府本部公企評

健全な水循環の重要性をアピール

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府本部公企評は8月5日、「水週間」の取り組みとして市民アピール行動と工場見学を開催した。参加者は4単組12人。

2014年7月に施行された水循環基本法は、健全な水循環の維持と回復を図ることを目的とし、水を「国民共有の貴重な財産」と位置づけ、8月1日を「水の日」とした。

自治労では、8月1日から7日を「自治労水週間」と定め、健全な水循環の確立をめざし各県での取り組みを行っている。

市民アピール行動はJR桂川駅で行った。街行く市民にチラシを配りながら、「健全な水循環」の重要性や、地方自治体職員が担う「安心安全なライフライン」を訴えた。

その後「水と生きる」企業の自然環境の保全・再生を図る活動を学習するため、サントリー京都ビール工場を見学。限りある水資源を大切にするため、「水の3R」の徹底や、工場から出た排水を浄化処理して、できる限り自然に近い状態で戻す取り組みなどを学んだ。

夏休みで、組合員の家族からの参加もあり、水の大切さを考えるきっかけになった。

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