2018年5月15日号(第770号)

京都府自治振興課交渉

労使関係ルールの徹底を求める

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府本部は5月7日、京都府自治振興課と2月に提出した春闘要求書に関する回答交渉をおこなった。府福利厚生センター会議室で行われた交渉には、府本部から高橋執行委員長ほか8人が出席。府は自治振興課より、能勢課長を含む4人が出席した。

労使関係ルールについて課長は、「職員の生活設計にもかかわる重要な問題であり、基本的に十分な労使交渉、職員団体の理解が重要と考える」と回答。それに対し、府本部は、「木津川市では事前の労使協議なく給与削減提案を職員に周知し、その後組合に説明したが、労使合意を得ようとする態度も見られないままに議会に上程した。府の適切な助言を求める」と要請した。課長は助言方法について「一般的には会議等で周知するが、個別具体的な案件については、相談を受けて対応する」とし、まずは状況把握に努めると述べた。

給与に関して課長は「財政状況は非常に厳しい状況と認識。人勧準拠が適当であり、各市町村には適切に対応するよう助言している」と回答した。府本部は「初任給が国より高いのにラスパイレス指数が低くなるのは、制度としておかしい。昇格時対応号給表を用いていない自治体などもあり、人勧準拠というなら制度自体も国に合わせるよう助言すべき」と要請した。

地域手当について課長は「現在の支給率や設定方法に課題があることは認識し、総務省にも働きかけをしている」と述べた。

人事評価制度について課長は「制度の趣旨は@人材育成、A組織全体の士気向上である。制度運用の詳細は、十分に労使協議し、各自治体にあったものを確立すべき。また地公法では、人事評価を給与に反映させるべきものとし、一律昇給や勤勉手当の一律支給などは評価結果を活用していない不適切な支出として住民監査請求対象とされるリスクがある」と述べた。

府本部は「給与に反映させる場合は、労使合意が必要である。評価する側の質を高める必要もある。さらに国や府のプラス評価の財源や府の人事評価制度を情報提供するなど、よりよい制度となるよう各自治体に助言をお願いする」と要請した。

人員確保について課長は、「人員配置は市町村で定員管理計画に基づき適正配置されている。恒常的に時間外勤務がある職場は働き方改革の観点からも問題視し、先進事例を紹介するなど助言していく」と述べた。

早急な制度設計が必要

会計年度任用職員制度

臨時・非常勤等職員の処遇改善について課長は、「当該職の職務と責任、特殊性を考慮し各自治体で適切な判断が必要。健康診断や社会保険、雇用保険の適用は当然法令を遵守して適切に対応すべきものだ。2020年4月に法施行となる会計年度任用職員制度に向け、早急に制度設計を行う必要がある。府では昨年12月と4月に説明会を実施した。各自治体にヒアリングを行いながらスケジュール感を持って取り組むよう助言している」と回答した。

府本部は「財源がどれだけ必要なのかは、正確な実態調査が重要。働いている人の立場に立ち、法改正の趣旨を踏まえた制度となるよう、各市町村への助言をお願いしたい」と述べた。

最後に高橋委員長が「あらためて、労使ルールが徹底されるよう強く求めたい」とし交渉を終えた。

地球にやさしいエコライフを実践しよう!

アースデイコンサートを開催

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府本部は4月23日、地球のことを考え行動するアースデイにちなんだ「アースデイコンサート」を、ホテルセントノーム京都で開催。組合員や家族など44人が参加し、京響音楽家労組メンバー4人による弦楽器四重奏を楽しんだ。

第一部はパッヘルベルの「カノン」や、ハイドンの弦楽四重奏曲第76番より「五度」など3曲が演奏された。演奏の合間に曲の特徴など説明を受け、参加者はイメージを膨らませた。

第二部は、日本のポップスを中心に、親しみやすい8曲が織りまぜられた。東日本大震災からの復興や自然との共生をテーマに、菅野よう子の「花は咲く」や、久石壌の「ナウシカレクイエム〜鳥の人」など演奏され、童謡「ふるさと」では参加者も歌いながら楽しんだ。

府本部は、地球環境にやさしい暮らし方や省エネルギー社会をめざし、連合が提案する「エコライフ21」を推進し、ライフスタイルの見直しを求めている。

クラシノソコアゲ実現でみんな笑顔に!

第89回京都中央メーデー開催

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4月29日、「クラシノソコアゲ実現でみんな笑顔に!」をスローガンに連合京都の第89回中央メーデーが京都市・梅小路公園で行われた。京都市内の自治労単組から組合員・家族が結集した。

橋元会長は、「産業全体の底上げ・底支え、働く者の立場に立った政策が必要だ。働くことを軸とする安心社会を実現しよう」とあいさつ。

メーデー宣言や、玉口連合京都青年委員会副委員長(写真)の提案による「すべての働く者のための働き方改革をめざす特別決議」、篠原連合京都京都市地協議長提案による「地域アピール」を採択し、団結ガンバローで閉会した。

連合京都は28、29日の2日間で府内6か所の地域メーデーを開催し、自治労の各単組がそれぞれの地域に参加した。

モノづくりの現場で労働者の熱意に感謝

青年部施設見学学習会

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府本部青年部は4月14日、大阪府吹田市にある酒造施設「アサヒビール吹田工場」の見学学習会を開いた。8単組36人(男性30・女性3)の参加があった。

初めに岩田青年部長から挨拶があり、見学がスタートした。専属スタッフから説明を受け、ビールの元となる麦やホップなどの原料の役割、美味しいビールを消費者に届けるための製法、循環型環境社会へ向けた会社独自の取り組みを学んだ。

また、今では一般的となった機械による製造ラインを見学し、寸分の狂いもなく大量に製造される過程を見て、ビールは世界中の人々から愛され日々の生活に欠かせないものであると感じた。

見学後、酒造会社の労働者の熱意の結晶であるできたてのビールを試飲し、日常生活で触れる「モノ」ひとつひとつに歴史が刻み込まれていることを再認識。120年以上に渡る壮大な歴史ある商品が、こうして今も人気を集めているのも、労働者の努力の賜物であると感じ、商品が私たちに届くまでに携わった全ての人に感謝したいと思う一日となった。

スポーツを通じた熱い戦いで仲間との交流

府本部フットサル大会開催

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17チームによる熱戦の一コマ
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優勝した京交労組チーム

府本部は4月21日、10回目となるフットサル大会を開催。会場の八幡市市民体育館には、17チーム156人が集まった。

試合は4ブロックに分けた予選リーグを行った後、各ブロック2位までの8チームが出場する決勝トーナメントを行った。

結果は予選リーグを含め、すべての試合を危なげなく勝ち進んだ京交労組が初出場・初優勝。準優勝は、自治労京都市職清掃支部のチームとなった。

府本部はスポーツを通じた仲間との交流で組織の強化拡大をめざす。

安倍9条改憲NO!

戦争をさせない1000人委員会が京都駅前で署名行動を実施

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4月13日、京都タワー前で戦争をさせない京都1000人委員会主催の街頭宣伝行動が実施され、府本部から10人が参加した。

安倍9条改憲に反対するとともに、森友・加計疑惑の徹底究明、安倍政権の退陣を訴えた。参加者は、署名チラシ入りのポケットティッシュを配布しながら、署名活動を実施。

街頭演説を聞いて立ち止まった市民から署名に協力いただく場面もあり、安倍9条改憲に対する批判の高まりを感じさせた。

府本部としての統一署名は3月末で締め切り、8050筆を送付した。全国署名はインターネットでも受け付けている。

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