2018年6月15日号(第772号)

2018人勧期闘争勝利や会計年度任用職員制度に向け方針確認

府本部第169回中央委員会

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府本部は6月8日、第169回中央委員会を京都市・登録会館で開催した。2018人勧期闘争や定年延長の実現、会計年度任用職員制度導入に向けた取り組みなど、当面する闘争方針と中間決算を含む経過報告は、会場討論を経て、すべてが可決・承認された。出席中央委員数は21単組から42人で、女性参画率は26・19%となった。

高橋執行委員長は「5月から人事院が官民比較調査を始めており、人勧期に向けての取組がスタートする。ベースアップ、一時金の引き上げ、諸要求の改善に向けた取り組みを進めたい。今年の人勧における大きな課題は定年延長といわれる。60歳以降の給料水準や退職金の基準など様々な課題があり、今後取り組みを進めていく。

また、非正規労働者の処遇改善について、2020年4月から始まる会計年度任用職員制度で、嘱託職員やアルバイトで働く人たちの雇用形態が大きく変わる。現在、正確な人数や労働条件の把握のため総務省が各自治体に調査を行っている。各単組で、条例制定のための条件整備を行い、組織拡大に繋げるよう取り組みを進めてほしい。

最後に国政について。森友や加計問題、セクハラ問題など酷い状態の中、働き方改革関連法案が衆議院で強行採決され、参議院で議論されている。さらに、憲法を変えようという動きが進められている。自治労は、先日の中央委員会で、来年の参議院選挙で、私たち働くものの代表として岸まきこさんを立憲民主党から擁立することを確認した。自治労の組織の力量が問われる選挙となる。各単組、職場で岸まきこさんの名前の浸透をお願いしたい」と訴えた。

井上(八幡市職労)・菱田(亀岡水労)両議長が選出され、議事が進められた。第1号議案の当面の闘争方針は、質疑応答を経て可決された。

最後に植田副執行委員長が「課題は山積するが未来の生活を守るため府本部一丸となり取り組みを進めよう」と力強い団結ガンバローで閉会した。

会場発言・答弁

▼京都国保労組・西山中央委員…@労契法を活用して労働条件を引き上げてから無期雇用を勝ち取るための方法について、全国の取り組み事例などの情報提供を。A国保運営の都道府県単位化について、社保労連の委員長と面識を持つことができた。今後支払基金とは、統合によって審査の質の低下や市町村の業務に支障が出ないよう自治労各単組の意見を反映して情報交換をしたい。基金との意見交換後、府や国に意見反映をしたいので協力をお願いする。

▼木津川市職・木村中央委員…賃金カットに関わる闘争について、組合員2%カット提案に対する代替措置を要求したが現状は取れていない。今後とも、ご支援・ご指導をお願いしたい。もう一点、会計年度任用職員制度導入や人事評価制度等への対応で当局に申し入れをしても明確な回答がない。当局との話の進め方について教えてほしい。

▼答弁・岡本書記長…労契法を活用して、少しでもいい労働条件を勝ち取ることが自治労方針である。全国の事例など情報交換をしていく。支払基金との統合問題については、府本部としても社保労連や国保労組と連携し調整しながら進めたい。木津川の闘争の件、解決に向け組合で意見をまとめて当局側に質してほしい。自治労はこの間、労使関係ルールの重要性をテーマとして取り組んでいる。労働条件に関わることは組合と協議することをしっかりと当局と確認してほしい。府本部も協力するので、取り組みをお願いしたい。

岸まきこさん立憲民主党から

 

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自治労は第90回定期大会で「岸まきこ」さんを推せん決定しています。

みんなで育てよう

岸まきこらむvol.3

5月24〜25日の自治労第155回中央委員会で所属政党が「立憲民主党」に決まりました。これまで多くの組合員から「立憲民主党が望ましい」という声を聴いていたので一致できたことに安堵しました。

一方で、全国的に見ると地域に立憲民主党支部が立ち上がっていない、選挙区では違う政党となっており闘争しづらいなどの課題が残されています。さらなる大きな力、持続可能な力とするためにも、引き続き対話や調和の努力が必要だと私は考えます。

立憲民主党は、「民主主義は市民の主体性によって成り立つ」という理念を掲げ、「国民」からのボトムアップをめざしています。私も組合員のみなさんと一緒に政策をつくっていきたいと考えています。積極的なご意見をいただければ幸いです。

劇的サヨナラで地連切符 優勝は八幡市職労

府本部スポーツ大会

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府本部は6月9日、八幡市民スポーツ公園グラウンドで第40回府本部スポーツ大会軟式野球の部の決勝戦を行った。

対戦は、昨年度優勝の福知山市職VS八幡市職労。

1回裏、八幡がエラーを絡めて一点を先制。対する福知山も2回表、四球と安打で一死1・3塁のチャンスから7番梅田のタッチアップですかさず同点に追いつく。4回表、1死2塁から5番石原の右中間を抜く3塁打で逆転した。八幡は2回裏から毎回3塁まで走者を進めるものの福知山の好守に阻まれ無得点。4度チャンスを逃した後の6回裏、9番入江の3塁打等で2死3塁のチャンスから2番鳥居の内野安打で同点に追いついた。

福知山は5回以降を八幡の渡邉・山本両投手に3者凡退に抑えられた。

7回裏、八幡は四球2つで1死1・2塁のチャンスから8番宿利が、レフト線を破るヒットを放ちサヨナラ勝ち。

八幡市職労は2年ぶりの優勝を果たし、7月30日から滋賀県守山市等で開催される地連大会への出場を決めた。

八幡市職労の小島監督は「投手2人がよく投げた。2年ぶりの近畿大会出場。京都代表として優勝をめざしがんばりたい」と意気込みを語った。サヨナラヒットを打った宿利選手は「思い切り行けとの指示があり、何も考えず打ちに行った。地連大会でもがんばりたい」と笑顔を見せた。

単組名 1 2 3 4 5 6 7
福知山市職 0 1 0 1 0 0 0 2
八幡市職労 1 0 0 0 0 1 1x 3

会計年度任用職員制度について学習

京都府自治体議員連合

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府本部は5月30日、自治労京都府自治体議員連合の2018年度第1回幹事会で、2020年4月から始まる会計年度任用職員制度について学習会を行った。

はじめに、自治労本部が作成したDVDを視聴した。次に岡本府本部書記長から概要と府本部の取り組みについて説明した。現在総務省が実施中の調査について、各単組に当局の回答内容の確認や進捗状況の把握を求めていることや、今後の単組オルグで、要求書の提出や非正規労働者の組織化を目的とした署名活動を提起することなどを説明し、各議員へ取り組みの共有と理解を求めた。

2020年4月の法施行にむけ、2019年度から募集を開始する場合、関連する条例は遅くとも2019年2月か3月議会で成立する必要があり、自治体に残された時間は少ない。各議員に対し、@議会対策として、実態把握や制度導入に向けた進捗状況の確認、議会質問の内容や時期について各単組との相談。A国の法案成立は、共産党以外賛成しており、地方議会でも意見書はまとまりやすい。法改正の趣旨が反映されるよう各自治体議会で意見書採択に向けた会派の調整。の2点を要請し、質疑応答を経て閉会した。

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