2019年10月15日号(第797号)

原点・共感・躍動 日常の単組活動の強化を!

府本部第84回定期大会

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府本部は9月28日、第84回定期大会を京都市中京区のラボール京都で開催した。
2020年度運動方針と当面の闘争方針など6つの議案が提案され、すべての議案は原案どおり可決された。また、役員選挙を行い2020−21年度の府本部執行体制を確認した。出席代議員は22単組から123人、女性参画率は27・64%となった。

大会は午後1時に開会。自治労京都市職の梶村代議員と宇治田原町職の大橋代議員を議長に選出した。高橋執行委員長の主催者あいさつに続き、川本中央本部委員長、門川京都市長など、8人の来賓から激励・連帯のあいさつを受けた。

議長による大会成立宣言のあと、執行部より2019年度諸報告が行われた。一般経過報告、会計決算報告、会計監査報告がされ、質疑討論を経て承認された。

続いて、6つの議案が執行部より提案された。@2020年度運動方針(案)、A当面の闘争方針(案)、B一般会計・特別会計予算(案)、C自治労京都府本部特別執行委員・顧問の定数と選任(案)、D監査法人の承認(案)、E府本部救援委員の選出(案)は、質疑討論・採決を経て、原案どおり可決された。会場討論では、会計年度任用職員制度や政治闘争に関する報告や意見が出された。

2020−21年度の2年間の任期となる役員選挙が行われ、高橋執行委員長をはじめとする四役・執行委員・会計監査委員31名が信任された。その後、「大会宣言」を採択し、最後に中谷副執行委員長の発声による団結ガンバローで大会を締めくくった。

磨け、リーダー力

府本部リーダーズセミナー

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府本部は、9月14日京都市職員会館かもがわで、リーダーズセミナーを開催。若手役員を中心に9単組25人が参加し、研修に励んだ。

全体会一つ目の講座は「タイムマネジメント」。限られた時間で成果を出す働き方・考え方を学んだ。多くの役員は本来の業務と組合活動を両立する必要があり、時間的な余裕が少ない。講師の菓子田恵子さん(株ビジネスプラスサポート)は、「優先順位をつけて時間を有効利用するために緊急度と重要度の2軸で考えると分かりやすい」と解説した。また、効率的な仕事には「報・連・相」が不可欠としその心得を7つにまとめた。そして、相手の気持ち・状況を理解するコミュニケーション術も必須であり、特に人に仕事を振るときの注意点も7つの項目でわかりやすく伝授した。

次は、「職場でできる椅子ヨガ」の実践。新国際ヨガ協会の藤玉智美さんが「長時間の仕事の疲労を解消する習慣を身につけよう」と椅子を使ったヨガを披露。参加者は講師を模範に、呼吸に合わせて身体を伸ばす。心地よい刺激を感じ自律神経が安定し体幹や腹筋が鍛えられる。また、リラックス効果と集中力が強化されるので仕事の能率に効果があるとのこと。「ゆっくり鼻から吸って口から吐く呼吸法」が重要と藤玉さんは言う。

分科会Aは自治労本部・榎本朋子総合企画総務局長を講師に「日常の組合活動の活性化」をテーマとして組合活動の基本を学んだ。『闘争』の作り方や運動の見える化などの重要ポイントは、単組活動の活性化につながる内容となった。

分科会Bは「機関紙とは何か」を本部・報道担当の竹内敬和さんが講演。「機関紙は組合の領収書と言われ、個人の机の上に置ける組合活動の情報ツールとして大きな効果がある」と機関紙の必要性を強調した。また、見出しの工夫で読み手を引き付けられるとも。

参加者から「仕事にも組合活動にも活かせる内容だった」と高評価を得た。

これからの遺跡保存・活用を考える

文化財・博物館関係団体交流会in京都

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全国各地の文化財、博物館、埋蔵文化財関係労組の自主交流会は今回で17回目となる。8月31日、京都市南区の京都テルサで「文化財保護法改正から半年−遺跡の保存活用と博物館を考える」と題し開催。北海道から佐賀県までの28団体・44名の参加があった。

はじめに、主催する連絡会代表の石原正敏氏から「これからの時代にふさわしい遺跡の保存活用とそのあるべき姿、そして博物館の市民との関わり方について、その方向性を探りたい」とあいさつがあった。

パネルディスカッションでは、龍谷大学の國下氏、日本大学の小林氏、関西外国語大学の佐古氏、花園大学の中島氏がパネラーとなり、「博物館と指定管理者制度の現状と課題」「これからの遺跡保護・博物館の運営方法を地域住民とともに考えていくこと」などについて個別事例を基に問題点を指摘し、改善に向けて討論された。

事例報告では、大阪市博物館機構労組、兵庫県加西市教委などが登壇。大阪市の財団労組からは、組織存亡の危機を大阪府本部が交渉に同席する等の支援で乗り切ることができたと、自治労加盟のメリットについて報告を受けた。

次回の交流会は、来年9月5?6日に北海道で開催される。

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