2004年8月1日号(第477号)

人勧・確定期の力強い闘いを決議

府本部第143回中央委員会を開催 組織強化・拡大へ全員参加の取り組みを推進

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府本部は7月16日、第143回中央委員会をキャンパスプラザ京都で開催。人勧期の闘いなど、当面する取り組みについて提起した。先の参院選で再選した福山哲郎さんも駆けつけ自治労組合員の支援に対するお礼を述べた。出席中央委員は23単組45人、うち女性は11人(24.45%)だった。

冒頭、木村委員長は、参院選で自治労組織内のたかしま良充さんと京都選挙区の福山哲郎さんへの支持に対するお礼を述べた後、「たかしまの得票数が3年前より減った原因について十分総括し、次回は他の産別を圧倒する勝利を収めたい。組織拡大・統合のほか、さまざまな課題解決と運動の推進に向けてみなさんの論議をお願いする」とあいさつ。来賓の福山哲郎さんは「多くの票をいただき感謝している。合理化の波で厳しい状況だと思うが、組織を拡大し私たちと一緒に活動する仲間を増やしてほしい」とあいさつした。

第1号議案「当面の闘争方針」では、厳しい状況の下での人勧期の闘いについて、全国統一行動や中央行動に結集し、次の項目を重点に闘うことを提起した。

  1. 公務員労働者の給与水準を維持・改善し、十分な交渉・協議と合意に基づく給与勧告をすること
  2. 2004年の官民給与比較から行(二)表関係職種が対象外となることから、官民格差への注視をするとともに現行の水準を確保すること
  3. 教育職(一)(二)表の廃止を踏まえ、地方の教育公務員の適切な給与水準を確保すること
  4. 寒冷地手当について合意できる見直し案の再提示を求めて交渉・協議を強めること
  5. 地域給与・給与制度見直しについては、公務員制度改革との関連性を明確にさせ、拙速な報告・勧告を行わないこと

第2号議案「ブロック推薦執行委員の承認」、第3号議案「新規加盟組合の承認について」提案後、闘争宣言、スローガンを採択し、団結がんばろうで閉会した。

府本部方針に単組から活発な意見

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経過報告、方針案に対して、6単組6人から発言があった。主な内容は次のとおり。

八幡市・山田中央委員 八幡市長選挙支援のお礼。敗因は公明党票にあった。同党は自民党と選挙協力し民間委託推進の方針なので、府本部の来賓に招待することに反対する。

府職・三輪(社福評議長) 公立保育所運営費の一般財源化について、保育職場や社福評だけではなく単組全体の取り組みを。

城南衛管・川戸中央委員 単組の腕章闘争に対する当局の処分撤回闘争についての報告。

福知山市職労・山中中央委員 福知山市長選挙の取り組み報告と高日氏当選のお礼。

国保労組・山村中央委員 ボランティア組織「ボーン・ポォンの会」への支援要請。

京田辺市職・迫田中央委員 参院選闘争を総括し今後の政治活動を考えていきたい。京田辺市社協労組がヘルパーを中心に結成されたが、府本部の指導力のもと、社協全体の組織化を。

共済活動の充実に全力〜共済府支部第4回総会

加入拡大、推進体制の強化へ

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自治労共済京都府支部は府本部中央委員会終了後、第4回総会を開いた。大きな課題である「長期共済等の全労済移管」は、各単組のご尽力で組織討議に加え、加入者同意などの移管手続きも円滑に進捗し、全国大会での事業責任負担投入の提案を残すだけになったこと、その一方で各共済メニューの加入件数が漸減傾向であり、この数年克服できずにいることなどを報告した。

今後1年間の計画では、自治労が不祥事を克服し、自治労共済が長期共済等を移管し事業本部事業を閉鎖、生協法人として一体的な共済事業を行っていく節目の年と位置付け、加入拡大の取り組みを軸に組合員の可処分所得を守ることなどの助け合いの共済活動を行っていく提案を行い、承認された。

具体的には、7月から大幅に内容が充実した「愛車見舞金共済」のキャンペーンを実施し、自動車共済の周知・加入拡大を目指すとともに、共済活動を推進する体制の強化を図る。近畿センター解散後3年が経過し、さらに充実した共済活動に全力をあげていく。

地域給与見直しに断固反対

人勧期中央行動、今年こそ年収マイナス阻止を

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公務員連絡会は7月13日、寒冷地手当対策委員会の中央集会に引き続いて、2004人勧期要求の実現に向けた第一次中央行動を実施。社会文化会館ホールに1000人が結集した中央集会と、幹事クラスによる人事院職員団体審議官との交渉、またそれを支援する人事院前行動を行った。

中央集会冒頭、主催者あいさつに立った人見副議長は「参議院選挙の結果を踏まえ、国民に痛みを強要し公共サービスを切り捨てる小泉構造改革と対決する取り組みを強めよう。地域給与・給与制度見直し問題が急浮上しているが、人勧期の要求実現もそうした大きな取り組みの一環と位置づけ、全力で取り組んでいきたい」との決意を述べた。

連合の激励あいさつの後、山本事務局長が人勧期の取り組み方針を提起。「地域給与・給与制度見直し問題では、新聞報道でも明らかなように政治が人事院に圧力を加え、労働基本権制約の代償措置としての人勧制度をねじ曲げようとしている。私たちは政府の人件費削減を目的とした地域給与見直しには断固対決していく。人事院に対し、十分な交渉・協議と合意を求めていく。拙速な本年の勧告・報告は絶対に認めない。今年こそ年収マイナスをストップさせるため、最後までがんばろう」と述べた。

集会を終えた参加者は人事院前行動に移り、気温35度を超える酷暑の中、「給与水準を維持・改善せよ」「地域給与・給与制度見直しの拙速な勧告反対」とシュプレヒコールを繰り返し、交渉を支援した。

ワークショップで人権を学習〜女性部第15回七夕交流会

懇親会ではかくし芸も披露

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府本部女性部は7月9日、第15回七夕交流会をホテルセントノーム京都で開催。7単組から28人が参加した。

前半の参加体験型学習では、きょうとCAPから講師を招き、人権とコミュニケーションについて学んだ。あらゆる暴力から自分を守るために具体的な方法を子どもに教える人権教育プログラムを基本にしたもので、参加者は、人間が生まれながらにして誰もが持っている権利(=人権)について、寸劇やロールプレイを交えて学んでいった。すべての人が「安心」「自信」「自由」を失わずに生きることができるように私たちができることは、相手を尊重し、話を聴き、話し合うこと。相談を受けたらまず「大変やったね」「つらかったね」「話してくれてありがとう」など、まず相手の気持ちに寄り添うことが大切だと説明を受けた。

後半の夕食懇親会では、単組や町の紹介がそれぞれのスタイルで行われた。町に関するクイズ、手話によるあいさつ、そして南京玉すだれの隠し芸なども披露され、会場は終始なごやかな雰囲気に包まれていた。

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