2005年5月21日号(第501号)

第76回メーデー、世界の恒久平和実現をアピール

デモと集会、家族連れでイベント楽しむ

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「働くものの連帯で『平和・人権・環境・労働・共生』に取り組み、労働を中心とする福祉型社会と自由で平和な世界をつくろう!」をメイン・スローガンに、連合京都第76回メーデーが5月1日に行われた。府内5会場で開かれた集会には3万5千人が参加、労働者の祭典を祝った。

京都中央メーデーは、亀岡、乙訓、南山城地協を統合し、京都市下京区の梅小路公園で行われた。参加者は2コースに分かれて会場までデモ行進。3万人が集結した後、式典が始められた。

冒頭、木戸美一連合京都会長は「今春闘は一定の成果が出た。引き続き、勤労者の格差是正に取り組みたい」とあいさつ。さらに「社会の不安や生活不安をもたらす小泉政権に日本を任せられない。戦後60年目を迎えた今、平和の意味を考えなければならない」と訴えた。

壇上には、自治体首長のほか、友好政党の代表らが臨席。山田啓二知事、桝本頼兼京都市長、福山哲郎民主党京都府連会長が連帯のあいさつを述べた。

続いて、大湾みどり女性委員長が「誰もが安心して働ける公正な社会の実現をめざす」としたメーデー宣言を読み上げ、団結がんばろうで気勢を上げた。

式典後は、ライブ・コンサートや大声コンテスト、大抽選会が行われたほか、模擬店やゲームコーナーも設置され、家族連れでにぎわった。

自治労のタコセンも大盛況

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梅小路公園の広場には、ゲームや体力測定、相談コーナーが設けられたほか、各産別が趣向をこらした模擬店を開いた。つきたての餅、焼きそば、餃子などの飲食店は、開店から家族連れでにぎわい、小雨模様となった当日は、京都市交通労組が提供した忘れ物傘が飛ぶように売れていた。

自治労は女性部と青年部が中心となってタコセンと飲物を販売。大盛況のうちに早々に売り切れた。府本部ボランティア組織のボーンポォンの会もバザーを開いて資金集めに奮闘した。

自衛隊のイラク即時撤退を

近畿地連、平和フォーラムが伊丹市で抗議集会とデモ

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5月7日、陸上自衛隊第三師団第一陣がイラク・サマワに向けて関西空港から出発した。イラクへの自衛隊派遣は、2004年1月から陸自約2900人、空自1200人、海自300人の合計約4300人となっている。オランダなどの国々が撤退している中、小泉政権は12月まで派遣を続けるとし、今回の陸上自衛隊第六次派遣を強行した。

この状況の下、自治労近畿地連と平和フォーラム関西ブロックは7日、兵庫県伊丹市で「自衛隊第三師団のイラク派兵中止を求める関西集会」を開催。近畿六府県から1000人、府本部からは20人が参加した。

集会では、4月26日に六府県の代表が陸上自衛隊第三師団に抗議と派遣の中止を求めたこと、サマワ現地ではNGOが効果的に活動を展開して浄水施設も稼動していること、オランダ軍の撤退により今回からは警備の兵士を増加させるなど派遣の理由も失われていることが報告された。自衛隊の即時撤退を求める集会決議の後、第三師団駐屯地に向けてデモ行進を行った。

自治労近畿地連は前段に集会を開き、自衛隊のイラク撤退まで戦うことを確認し、後の集会に参加した。

公的年金制度の改革にむけ討論

2005年度自治労年金集会

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4月21日と22日の2日間、名古屋市のつるまいプラザで、全国から835人が参加して、2005年度自治労年金集会が開かれた。

冒頭、自治労本部の植本書記長が「連合は、年金制度の抜本改革に向け、政策・制度討論集会の中で社会保障のあり方の見直しについて議論し、社会保障の一体的な見直しを求めるために、提言と要求をまとめている。自治労としても、この集会を通じて、今後の運動の提起を含めた諸課題について議論を深め、取り組みに盛り込んでいきたい」とあいさつした。

全体集会では、高山憲之一ツ橋大学教授の「年金制度改革とその後」と題した講演や、国費評の取り組み報告があり、吉澤労働局次長から、自治労の取り組み経過報告と基調提起がなされた。

2日目の午後には、「公的年金制度の改革にむけて」「共済組合制度の課題と対応」「医療制度改革と課題」「地方公務員共済制度の基礎講座」の4つの分科会に別れて、現状報告や問題点などが討論された。

危機管理、民間委託など議論

自治労公企評水政策集会

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自治労公営企業評議会水政策集会が4月20日と21日、沖縄県那覇市で開かれ、京都から2人が参加した。

集会の冒頭、門川純朗公企評議長は、災害時に対応する公企労働者の立場を考える必要性や、水道事業民営化問題について組合が議論に参加することの意味を訴えた。

厚生労働省の石飛博之水道計画指導室長は、新潟県中越地震水道被害調査報告として「緊急対応の準備の差が各自治体の応急復旧の速度差となって現れた。今後の対策として、基幹配水管の耐震化や簡易水道を一体化するための遠隔監視システムの導入に対する補助措置を実施する予定だ」と述べた。

2日目の分科会では「徹底・危機管理マニュアル〜あなたのまちで地震や水害が起きたとき」「水道事業の方向性を考える」「下水道事業と市場化テスト、危機管理」のテーマでグループ討論を交わした。

1日目の集会終了後、交流会が行われ、地元の踊り「エイサー」で歓迎を受けた。

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