2005年6月1日号(第502号)

自治労運動の推進に弾み

宇治市学童保育指導員労働組合が決意を表明

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府本部は5月12日、宇治市で自治労加盟単組の第1号となった、宇治市学童保育指導員労働組合(略称・宇治市学保労)の自治労加盟祝賀会を宇治市・パルティール京都で開いた。

祝賀会には、当該単組組合員56人中36人が出席し、連合京都南山城地協をはじめ、南部単組代表者ら総勢70人が激励に駆けつけた。また山井和則衆議院議員、山本正府議会議員、宇治市議会から9人の議員が臨席、宇治市役所からは原田和久副市長が祝いに訪れた。それぞれの来賓の祝辞では、宇治市学保労の熱意への賛辞と、自治労への期待が表明され、宇治市の公共サービス職場での自治労運動推進に大きな弾みとなった。

宇治市学保労の齊藤高子執行委員長は、あいさつの中で、宇治市の学童保育の38年にわたる歴史に触れ、当初は女性の社会進出を支える先進的な取り組みであったこと、現在では児童虐待や不登校、引きこもりや障害児の受け入れなど、新たなニーズへの対応のため、より専門的なサービス提供を行っていることを報告。その一方で、指導員の労働条件は昔のままであり、経験や技能がまったく評価されない仕組みについても訴え、早急に改善にむけて闘っていく決意を表明した。

今後、自治労の旗のもとに要求実現をめざす。

中国陝西省機関工会が訪日

自治労本部や京都市訪問、お互いの取り組みを意見交換

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府本部は中国陝西省の直属機関工会の友好訪日団を迎え入れた。国際交流事業として今年で4回目。団は5月13日から22日の10日間の日程で自治労との交流を深めた。

4月に中国国内で反日デモが勃発し、日中の関係がこじれれば、この交流が不可能になるかもしれないとの心配もあったが、中国政府の対応で国内情勢も沈静化し、計画が実現した。

前半は京都市への表敬訪問やリサーチパーク・京都新聞社を視察し、愛知万博を見学した。後半は東京へ移動。自治労本部訪問、国会議事堂の視察と多彩な内容に、団メンバーから「充実した交流ができた」との感想をいただいた。

中国では単組のことを工会といい、直属機関工会とは日本で言う産業別組合の上部団体で府県本部にあたる。その上部に総工会がある。単組数は178組合、組織人員2万3千人。

17日に開いた交流学習会・歓迎会では、府本部側から「日本の公務員制度と環境問題の取り組み」を、陝西省からは「環境保護への取り組み」を報告しあい、お互いの見識を深めた。

王団長は「交流は意義深く今後もぜひ続けていきたい。機関工会のある西安市は京都と同じように春も秋も自然豊かで美しい都。次は西安でお待ちしています」と感謝の意を表した。]

ソフトバレー、城南衛管が優勝

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府本部は5月22日、八幡市民体育館でソフトバレーボール大会を開催。昨年に続いて2回目となった大会には8チームが参加、熱戦を繰り広げた。試合はリーグ戦での上位4チームが決勝トーナメントに進出、結果、城南衛管労組チームに栄冠が輝いた。

なお、女子バレーボール大会は八幡市職労チームのみのエントリーとなり、近畿地連大会への出場権を獲得した。

全単組で男女平等要求を〜6月男女平等産別統一闘争

職場実態を調査、労使協議へ

府本部は5月24日、男女がともに担う府本部委員会を開催。6月の男女平等産別統一闘争に向けて京都府や市町村会への要求案を検討し、各単組での取り組みを提起した。闘争は、6月1日から16日を対自治体交渉ゾーン、17日を全国統一行動日とし、各単組は少なくとも重点要求指標のうち、いずれかを当局へ要求し交渉することとしている。前年を上回る成果を勝ち取るよう取り組みを強化していただきたい。

【重点要求指標(要旨)】

  1. 男女平等条例または計画を制定すること
  2. 次世代育成支援対策推進法に基づく「行動計画」の着実な実施をはかること
  3. 地公法13条・改正均等法を遵守する立場で具体的な改善策を講じること
  4. 募集・採用・配置・昇進について、男女・職種・職階別データを明らかにすること
  5. 学歴・経験年数・雇用形態・男女別平均賃金の実態を調査し、性別を理由とした差別的取扱いに対して是正措置を講じること
  6. 男女平等推進のために労使協議の場を設定すること

臨時・非常勤守る組合の意義を確認

JI-UP京都交流学習会、グループ討議、模擬団交も実施

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JI‐UP京都は、臨時・非常勤、公共民間労働者をめぐる諸課題と取り組みに向けて学び、交流するため、「第6回交流学習会」を5月8日、京都市・きよみずで開いた。参加者は60人。

開会前には、恒例となった京響音楽家労組によるミニコンサートを行い、同労組の渡邉正和氏が奏でるチェロの音色が会場に響きわたった。

学習会は、西村広樹JI‐UP議長、木村幹雄府本部委員長のあいさつの後、「臨時・非常勤、パート」「公共民間」「指定管理者制度」の三つのテーマについて、相原久美子自治労組織局次長らから講演を受けた。

質疑応答では、臨時・非常勤労働者に対する組合の対応や、指定管理者制度導入による職場への介入などについて質問が出された。講師からは、臨時・非常勤労働者を守る労働運動を展開していくことが組合の存在意義であること、指定管理者制度作成の段階から組合として積極的に関わっていくことが職場介入を防ぐ方法であると、今後の方向性が示された。

次にグループ討議に入り、その成果を踏まえて模擬団交を行った。いずれも初めての試みで、模擬団交は経営者側と組合側に分かれ、指定管理者制度の導入をテーマにぶつかりあった。実演者らは、お互いの立場の違いやしんどさが実感できたようで、単組の団交に生かせればという感想があった。引き続き交流会では、単組紹介、意見交換など有意義な時間を持つことができた。

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