2006年10月1日号(第536号)

格差社会からの脱却をめざして〜政策討論集会〜

参院選・地方予定候補5人が政策を議論

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府本部は9月25日、来年の参議院選挙予定候補のあいはらくみこさんと、統一地方選挙予定候補の大野征次(府議会・八幡市)さん、小林昭朗(京都市議会・上京区)さん、ふじかわ剛(同・山科区)さん、平井としき(同・北区)さんを迎え、政策討論集会をホテルセントノームで開いた。集会には12単組から60人の組合員が結集し、全組合員一丸となって組織内候補の必勝を誓った。

前半は、あいはらくみこさんが講演。自治労運動の経験と現場の声を聴く中で、現業・非現業の格差、地域給の格差などが広がり、政治が働く者や地方に目を向けていない意図的なものを感じるとし、格差社会を生み出した政治を変えて、公共サービス、地域サービスを守るために、国会の場で奮闘する決意を表した。

後半は予定候補者5人が各自の政策を提起。それぞれ5期目、6期目の挑戦となる大野議員と小林議員は、自治労組合員と連携して格差社会から脱却する必要性などを述べた。京都市議会議員へ初挑戦するふじかわさんと平井さんは、地域のネットワークと自治労運動を生かした活動をめざす決意を披露した。

最後に、候補者全員の奮闘と組合員の絶大な支援を約束して閉会した。

あいはらくみこ「女性ネットワーク」を設置

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府本部は、女性組合員の多い単組代表と府本部女性部を中心に、「女性ネットワーク」を設置、あいはらくみこさんを支援する体制をつくった。9月24日の初めての懇談会は、はやくも女性の連帯を示す盛り上がりだった。翌日の政策討論集会では必勝を祈念して千羽鶴を贈った。

アジアの子どもたちへの支援を〜エファジャパン〜

イーデス・ハンソン理事長が訴え

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府本部は9月19日、「労働組合と国際貢献」講演会をホテルセントノーム京都で開いた。講師にはNPO法人エファジャパン理事長のイーデス・ハンソンさんを迎え、自治労の国際連帯活動について話を聴いた。

エファジャパンは、自治労が1994年の結成40周年を記念して始めたベトナム、ラオス、カンボジア「子どもの家」事業を引き継ぎ、子どもたちへの教育文化支援活動を主体的に行っている。

ハンソンさんは、長年アムネスティで人権を守る運動に取り組んできた。子どもたちへの支援の効果がすぐに表れる活動に感銘し「人寄せパンダでもいいから、手伝うことができればおもしろいと思った」と理事長を引き受けた経過を語った。

現地に必要な幼稚園や図書館を建設し、直接的に支援することは多彩な職種が集まる自治労組合員だからできること。麻薬などで荒れた町にある子どもの家では、子どもたちに基本的な生活習慣や、おもちゃで遊ぶことを教え、安全な環境を提供している。支援を受けることができる人数は少ないが、子どもたちに可能性が出てきたことを地域に示す効果がある。

わずかな金額で大きな価値のある活動を展開するエファジャパン。しかし、会員数はまだ少ない。ハンソンさんは「会費収入が現地の事業継続につながる。ぜひ組合単位で、個人単位で会員になって現地を見てほしい」と訴えた。

現業職場の諸条件改善へ

10月20日全国統一闘争にむけ決起

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府本部は専門部・評議会の代表者を含めた現業・公企統一闘争委員会を設置し、9月8日に京都府への要求書提出と闘争集会を開いた。

要求書提出には、村上副闘争委員長(府本部副委員長)、中村副闘争本部長(現評議長)、巌事務局長(現評事務局長)、日下闘争委員(公企議長)、仁木闘争委員(青年部長)のほか6人が出席。辻村地方課主幹に対して、現業職員の賃金・労働条件の改善など要求書の趣旨説明を行い、10月12日の回答指定日の確認を取った。

現業・公企統一闘争開始集会は、ぱるるプラザ京都で開き、各単組、各専門部から50人が結集した。木村闘争本部長(府本部委員長)のあいさつに始まり、中村副闘争本部長、巌事務局長、そして各専門部と評議会から初めての闘争報告があった。現評・公企統一闘争が始まって以来の専門部・評議会の参加がよりいっそう集会を盛り上げた。「集会宣言」「檄文」読み上げの後、団結がんばろうで、来る10月20日の全国現業・公企統一闘争日に向けたさらなる団結を誓い合った。

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