2008年6月1日号(第576号)

さあ、6月に行動しよう

元気な運動で、ジメジメを吹き飛ばせ

ゴールデン・ウィークの5月も終わり、6月は行事や行動が多くなる月だ。また、6月は、8月とならんで国民の休日がなく、休みが取りにくい月。しかし一方で、ローマ神話では「ジューン・ブライド」の語源となった、結婚を司る女神「ユノ」にあやかり、6月は人に幸せを招く月とされている。

日本では、梅雨のジメジメ感を連想させる月だが、田植えという大仕事を終えて、田に水を張る必要がある月である。私たちの組合活動も、これまで準備してきた行事がいよいよ実行に移される「行動」の月だ。

まず、6月は男女平等産別統一闘争の闘争月間。当局に要求書を提出し、交渉を実施しよう。6月19日が統一行動日だ。「取り組めば必ず成果の出る運動」男女平等の取り組みを進めよう。

つぎに、格差社会の是正を地方財政確立の視点から求める「骨太方針の流れを変えよう!中央集会」が、6月12日に東京で開かれる。人勧期につなぐ闘いとしたい。

熱戦が期待される、自治労スポーツ大会。京都で開かれる近畿大会への出場チームを決する府本部大会を6月7日と14日、八幡市民運動公園で開く。男子・軟式野球には8チーム、女子・9人制バレーボールには2チーム、さらにソフトバレーボールは、7チームがエントリーしている。

4月にコンサートで幕をあけた環境行動「府本部アースデイ」。6月12日には環境学習会、15日にはトチノキ植樹の支援行動を実施する。また、単組役員を養成する「ユニオンカレッジ」(このページに詳細)を27日から2日間にわたり開校する。この6月の元気ある運動で、梅雨空を吹き飛ばそう。

高日市長を推薦決定

福知山市長選

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府本部は、福知山市長選挙(6月8日告示・15日投票)について、現職の高日音彦氏の推薦を決定し、その勝利をめざして取り組みを進める。

高日氏は現在一期め。「21世紀にはばたく北近畿の都づくり」を柱とした政策を推進している。府本部は、当該単組である福知山市職連(福知山市職労・福知山公企労組・福知山市民病院労組)の申請を受け、高日氏を推薦した。5月24日には府本部木村幹雄委員長と市職連3単組の委員長がともに高日市長を激励のため訪問。ともに奮闘を誓いあった。

知事へ現評が4項目の要求書提出

5月27日

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府本部現評(中村功議長)は5月27日、京都府山田啓二知事宛の要求書を、自治振興課に提出した。

今回提出した要求書は、

  1. 高年齢労働者の安全衛生対策充実に向けた要望書
  2. 技能労務職員等の給与のあり方に関する申し入れ
  3. ディーセントワークの実現に係る要請
  4. 21世紀「ゆりかごから墓場まで」人に優しい新しい社会システムを構築するための人員確保要求

の4本。いずれも本部方針にもとづき、要求項目を決定した。府本部現評では、この要求書提出を、9月から10月に全国で取り組まれる「現業・公企統一闘争」へつながる取り組みとし闘いを進める。

ビルマ・中国へ義捐金

陝西省機関工会訪日団は延期

府本部は、中国地震災害及びビルマサイクロン災害に対し、義捐金の支払いを行なう。金額はそれぞれの被災地へ10万円ずつとし、エファ・ジャパンを通じて送金する。さらに各単組へは、エファ・ジャパンからの要請として、協力要請を行なう。また、府本部が5月31日から予定していた陝西省機関工会の訪日団受け入れは、現地の四川大地震により延期(時期未定)の扱いとなった。これにより、各単組に参加を要請していた、6月2日の歓迎交流学習会は中止とした。

単組活動家の育成めざせ

府本部ユニオンカレッジ2008

府本部は6月27日から2日にわたり開く「08ユニオン・カレッジ」(労働学校)のカリキュラムを決定し、参加者を募集している。会場はエルイン京都(京都駅八条口)。単組の活動家の育成を目的とし、公共サービスをとりまく情勢や課題の共通認識をはかる。

第1日は午後1時30分に開会。講義内容は、ガイダンスと受講者自己紹介ののち、

  1. 働きやすい職場環境とメンタルヘルス(角田鉄太郎医師)
  2. 自治労運動の歴史と運動課題(井ノ口登自治労国際局長)

講義終了後に参加者交流会を実施。

第2日は、

  1. 公務員制度改革と交渉の進め方(江崎孝自治労労働局長)
  2. 組合活動の活性化(南雲聡樹レーベン企画コーディネータ)

まとめの後、午後0時20分に閉会を予定している。

参加対象は、いずれも45歳以下の「単組執行委員」「府本部執行委員」、「府本部専門部・評議会役員」。参加者は全員宿泊が基本。申込期限は6月17日まで。詳細は府本部まで問い合わせをお願いする。

指定管理者2巡め どう対応

JI-UP京都 第9回交流学習会

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府本部労組法適用組合協議会(間憲司議長)は5月24日、今年で9回目の開催となる「JI―UP京都交流学習会」を、京都市健保組合保養所「きよみず」で開いた。参加者は10単組から40名だった。

集会は、恒例の「京響ミニ・コンサート」で開幕。西尾牧子さんのソロでのフルート演奏を全員が楽しんだのち、二つの講演で学習した。

まず、自治労本部組織局アドバイザーの小畑精武さんから「指定管理者制度のいま〜2巡目を迎えて」。指定管理者制度が職場に与える影響がとくに大きいJI―UPの仲間は熱心に受講した。「雇用の不安定化」や「賃金・雇用条件の切り下げ」など1巡目の結果の分析を通して、今後必要となる「公共サービスの維持・向上」や、労使協議・議会対策などの取り組みの詳細を学んだ。

つぎに、長岡病院労組委員長の今堀幸弘さんの講演「職場のメンタル・クリニック〜セクハラ・パワハラをめぐって」との講演を受けた。今堀さんは豊かなクリニック経験から、実例をまじえて、セクハラ・パワハラ相談を受ける際のノウハウを説明。セクハラの相談をうけた場合は「まず、相談者の気持ちに共感することが大切」など具体の対応を学んだ。さらに労働組合として、ますますメンタルヘルス面での取り組みが必要になることを訴え、講演を終えた。

平和をずっと訴えつづけたい

沖縄平和行進 報告

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5月16日から18日、沖縄平和行進に参加した。私は、普天間基地の移設地とされている、名護市辺野古海岸を出発する東コースに参加した。この海岸は開発もなく、とても綺麗な環境。そこに米軍が基地を造ることに対し反対運動が進められている。

1日目は名護市辺野古海岸から金武市まで行進し、米軍海兵隊のキャンプ・ハンセン駐屯地で「沖縄には基地は不要だ」との抗議集会に参加した。2日目は、沖縄市役所を出発し北谷町までを行進した。嘉手納基地の近くでは、実際の戦闘機の騒音を聞き、住民が不快な思いをしている事を知った。3日目は宜野湾市での集会に参加し、平和を訴えてきた。

行進参加で一番感じたことは、日本本土に住んでいると実感はないが、沖縄には町の半分以上が米軍基地という場所が数多く存在し、沖縄ではまだ「戦争が終わっていない」ということだ。沖縄の実情を私たちは忘れてはならないし、これからも平和を訴えていきたい。【府本部青年部 書記長 藤本恭弘】

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