2009年11月1日号(第609号)

市民との連携で質の高い公共サービスを

府本部現業・公企統一闘争 2009年10月28日

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自治労は09現業・公企統一闘争を、賃金確定闘争の前段として展開した。今年の基本目標は、「職の確立と市民との連携による、自治体の責任に基づいた質の高い公共サービスの確立」。府本部は10月30日の全国統一闘争日を前にした27日、自治振興課交渉を実施、28日には総決起集会を開催した。

府・自治振興課との交渉は、10月14日に提出した10項目の統一闘争要求書にもとづき実施。府本部から山田均闘争本部長(府本部副委員長)をはじめ9人、自治振興課からは西村課長ら4人が出席した。京都府の回答に対し、大きく3点について追及。まず、自治体責任としての地域公共サービスの質と水準の確保をはかるため、現業・公企職場の直営堅持や、臨時・非常勤職員の処遇改善を求めた。

この臨時・非常勤職員についての要求は11月12日の確定交渉でも引き続き追及することを確認した。

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続いて、委託先の民間労働者について、低賃金や契約期間の問題があるため、働く意欲や集中力が不足する。そのことが信じられないようなミスにつながると出席者から発言があった。公契約条例を制定をめざし、京都府に対して先進的に取り組むことを求めた。

労働安全衛生について京都府では全国平均に比べ衛生委員会の設置率が高いと回答を得たが、法律に基づきすべての職場での設置を求めた。また新型インフルエンザについて、職場での対策の徹底を追及した。また臨職・非常勤職員が感染すれば休まざるを得ないが、無給となる。低賃金なため無理して出勤して蔓延する危険があるため対処を求めた。

09総決起集会

総決起集会は28日キャンパスプラザ京都で開催、10単組から101人が参加した。

山田闘争本部長はあいさつで「20年間で現業職場は30万人から16万人まで減った。にもかかわらず地域を巻き込んだ大きなたたかいに至らなかった。個人情報を最大限に利用し独居老人の玄関先まで出向いてのごみ収集や、地産地消、子どもの体調を考えた給食づくりなど、質の高い公共サービスを提供することができれば、地域・住民を巻き込んだ合理化反対闘争につながると確信する。統一闘争を最後まで闘おう」と訴えた。中村功現評議長、奥山真悠公企評議長の連帯のあいさつを受け、谷口闘争本部事務局長より自治振興課交渉の報告と基調提起が行なわれた。

つづいて、各単組代表者から単組の決意表明や取り組みの報告なを受け、闘争の意義を再確認するとともに、闘争態勢確立・強化に向けた意思統一を行った。

山場に向けて闘争の強化を

全単組で要求書の提出、交渉を 09賃金確定闘争

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府本部は09賃金確定闘争の取り組みとして、統一行動基準日を11月13日に設定し、「すべての単組で要求書提出、対自治体交渉の設定」を追求している。11月12日には、府・自治振興課との交渉を行い、府の見解や考え方を引き出し、要求実現の前進をめざす。

確定闘争推進会議は、10月26日に市内・南部ブロック合同で、10月29日に北部ブロックで開催した。情勢や方針の説明とともに、各単組から闘争スケジュールや当局提案・独自課題の内容などの情報を収集。また、交渉支援など必要とされる活動を推進する。

確定闘争のモデル要求として、@月例賃金・一時金の水準の維持・改善A自宅住居手当の確保B臨時・非常勤職員等の職員の賃金改善C時間外労働の短縮と、労基法改正に伴う超過勤務手当の割増率の引き上げの実施D公契約条例の制定、などの要求書を作成。

全ての単組での要求書提出・交渉など取り組みの強化をめざす。

心もからだも健康に働くために

府本部女性部北部学習会 2009年10月9日

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府本部女性部は10月9日、福知山市で北部学習会を開催した。参加者は北部2単組と女性部の23名。

自治労岐阜県本部特別執行委員の坪井弥栄子さんを講師に招き、「定年まで健康で働き続けるために〜女性として歩んできた道〜」をテーマに話を聞いた。

坪井さんは、恵那市職副委員長、県本部女性部副部長、書記長などを経て、9月末で県本部専従を退任された。自身の組合との関わりを伝え、組合の大切さを訴える記念すべき初講演だという。

坪井さんが組合運動をすることになったのは、夫が病気になったとき、介護休暇の制度を勝ち取ったことから。

当時、坪井さんは週に2日間休暇を取って介護をし、3日間出勤するという状態を繰り返していた。いつまで続くかわからないので退職をしなくてはいけない状態だった。

恵那市職女性部では介護休暇制度の導入を当局へ要求してきたが、女性部だけの問題ではなく、全職員の問題として基本組織から要求をし、制度を勝ちとった。

このことから人とひととのつながりを実感でき、この気持ちを何かで返したいと思い、組合運動をすることになったという。

最後に、だれもが心もからだも健康で働き続けるために、

  1. 自分に合ったストレスの発散を見つけておくこと
  2. 男性は仕事一筋ではなく地域とのつながりを持っておくこと
  3. 仲間とは常に顔をあわせられなくても1年に1度顔を合わせ元気だったといえるようにすること

が大事だと3つのアドバイスを受けた。

府本部市内・乙訓ブロック協議会が第7回総会

2009年10月16日

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府本部市内・乙訓ブロック協議会は、10月16日、中国料理「桃李」で第7回総会を開いた。

はじめに、佐藤邦弘議長からあいさつを受けた後、経過報告、運動方針案、予算案、役員体制案が提案され、いずれも可決・承認された。

運動方針案では、各単組間の交流と情報交換を通じ諸課題の克服と組織拡大に取り組むこと、将来を担う活動家育成のため自治労大会や自治研集会などへの参加助成を引き続き取り組むこと、ブロック協議会のあり方について意見調整し議論を深めることなどが確認された。

また、新しい事務局長に自治労京都市職の石川彰人さんを選出し、ブロック協議会として府本部執行委員の任務に就くことが確認された。

JI-UP京都が第11回総会開く

新議長に加納敬二さん(埋文研労組) 2009年10月20日

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府本部労組法適用組合協議会(JI−UP京都)は10月20日、第11回総会を開いた。会場には代議員など12単組34名が出席、2010年度の運動方針・役員体制を可決、決定した。新議長に加納敬二さん(埋文研労組)を選出した。

大会は間憲司議長のあいさつでスタート。「みんなで定着させてきた学習交流会などの行事を通し、新役員体制のもと組織全体を強化していきたい」と決意表明。府本部からは谷口書記長、来賓として米澤修司京田辺市議が出席、激励のあいさつを行なった。

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経過報告では、情報交換交流会などの成果を確認しあい承認した。運動方針では、委託費などの縮減・給与の引下げなど引き続き厳しい情勢に対応するたたかいや、文化財・体育施設など業種別の取り組み、さらに年間計画などの具体方針を提起した。

役員体制は、加納新議長、新事務局長に長谷川かをりさん(京都国保労組)をはじめ各単組幹事を新執行部として選出。新年度の活動を始動した。新事務局長の長谷川さんは新たに府本部執行委員の任務に就くことが確認された。

ボウリングで大きな歓声

町村職ボウリング交流会 2009年10月23日

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府本部町村評議会(矢野里志議長)は10月23日、初の試みとなる「町村職ボウリング交流会」を開いた。会場となったマスターズボウル新田辺(京田辺市)には、町村評4単組全てから2チーム(1チーム3人)の合計8チーム・24人が集合。仕事の疲れも見せず2ゲームを投げぬいた結果、久御山町職Bチームがトータルスコア1044でみごと初代優勝の座に着いた。

今回の企画は、府本部町村評の独自事業は学習会のみで、これまで交流行事が無かったこと、また市町村合併の進展で府本部加盟の町村職組合が4単組となり、より人的な結束が望まれることを契機として実現した。また、参加しやすいスポーツ交流であり、未加盟組合への参加の呼びかけを実施。組織拡大にも活用した。

各チームには必ず1人女性メンバーを入れるよう指定したこともあり、若い組合員も多数参加。それぞれのレーンで大きな歓声が上がっていた。なお準優勝は宇治田原A、第3位は久御山Aが獲得。早くも来年の開会を望む声が聞かれた。

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