2009年11月15日号(第610号)

自治労の活動を市民にアピール

新風館で記念イベントを開催 2009年11月14日

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1990年3月2日に再建した自治労京都府本部は、2010年3月で再建20年を迎える。府本部では、その記念イベントを11月14日(土)、京都市中京区の「新風館」で開催した。

心配された天候も回復し、開会時にはすっかり秋晴れとなった新風館には京都を訪れた観光客や一般市民など八千五百人が来場、組合員は家族を含め五百人が参加した。

主催者を代表して橋元信一執行委員長は「20年を機にチェンジ&チャレンジで、市民と関わっていく労働組合をアピールする」とあいさつ。

来賓の小石原京都府副知事、門川京都市長から祝辞と自治労運動の発展が地域公共サービスの確立につながると期待の言葉が述べられた。

中庭のメインステージでは、吉本若手芸人「ギャロップ」による漫才で会場中に笑いがあふれた。「仮面ライダーW」のショーは子ども達が怪人に恐れおののき、正義の味方の登場に大歓声が上がった。

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また、NPO法人エファ・ジャパン代表のイーデス・ハンソンさんが国際貢献の大切さを伝えた。その他、京響音楽家労組のメンバーによるミニコンサート、組合員によるライブや三味線などの素晴らしい演奏が披露された。

参加した組合員からは「仮面ライダーを見にきたが、いろいろなプログラムがあり楽しい。また機会があれば参加したい」という声があった。

広場のブースでは、自治労の単組・職場を紹介し、わがまちの特産品や京都市学給労の「みたらしだんご」販売、宇治市学童保育指導員の組合は、子ども向けに「3面パズル」などで手作りおもちゃの楽しさを伝えた。

街頭では、現業評議会がビラ配りをして活動をアピールした。

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さらには地元のJリーグチームである京都サンガF.C.の応援コーナーを設け、選手サイン会は長蛇の列となった。

イベントのしめくくりとして、旅行券や人気ゲーム機などが当たる大抽選会を行った。抽選が行われるたびに会場から一喜一憂の声が上がり、盛大な中でのフィナーレを迎えた。出店や会場など80人のスタッフの皆さんに感謝申し上げる。

今後の20周年記念の企画として、旗びらきを兼ねたレセプションを2010年1月14日に開催する。

府本部では、20周年を機に、あらためて運動の推進と組織の強化・拡大をめざす。

住居手当・自治体の独自性を尊重

09確定闘争・京都府自治振興課交渉 2009年11月12日

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人事院の月例給と一時金の削減、自宅に係る住居手当の廃止などの勧告を受け、各自治体単組では大変厳しい確定闘争となっている。府本部は、統一闘争の山場となる11月12日に京都府自治振興課交渉を実施し要求の前進をめざした。自治振興課からは西村課長を始め四名、府本部は高橋副委員長ほか10名が参加した。西村課長は「来年以降も固定資産税などの減収でさらに厳しい状況が想定される。政権が代わり、事業仕分けで様々な議論がある。変更された制度については市町村に周知徹底したい」とあいさつ。

具体的な要求内容については「基本的に人事院勧告を尊重したい。要求にある特別に賃金水準が低い自治体について、これまでも認められた制度による適切な給与水準となるよう助言している」と回答があった。

府本部は「自治体当局が認識していても財政が厳しいという言葉で改善に至っていない。給与だけでは生活できないという職員の声がある。組合も努力するが、府も具体的な改善策を示していただきたい」とさらなる努力を要請した。

住居手当等については、自治体の独自性を尊重することを確認し、また地域手当の矛盾については、「共通認識であり国にも意見を申し出ている」と回答した。

労働時間短縮について「9年ぶりに実態調査をしており、11月末にも集計する予定。資料の提示をしたい」としたが、具体的縮減策が示されていないとし、労働安全衛生面からの改善を助言するよう求めた。

臨職・非常勤等職員の処遇改善は府本部の重点課題として取り組んだ。「人員減・人件費削減に伴い正規職員から非正規職員化が進んでいる。社会的にも重要な課題となっており、実態調査を含め各自治体に対し、問題意識を持たせることが必要」と強く求めた。

その他、両立支援策、人事評価制度、公契約条例等の課題を含め、地方自治体の立場で改善をすることを追及した。

安心して働くために

女性部が定期大会を開催 2009年11月4日

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府本部女性部は11月4日、ホテルセントノーム京都で第47回定期大会を開催した。6単組より13名の代議員が出席し、2010年の運動方針と役員体制を確認した。

はじめに、主催者を代表して東部長より「今年度も六名の常任委員で、微力ながら活動を進めてきた。常任委員から各単組の組合員へ運動をつなげて行き、安心して働き続けられるよう今後も活動を進めていかなければならない。」とあいさつがあった。経過報告の後、3単組より活動報告を受け、スライドで1年間の活動を紹介した。

運動方針では、常任委員の定数増による組織強化、学習会や交流会、反戦平和行動などに積極的に取り組むことを提起し、全議案が全員の拍手で承認された。新部長には、国保労組の八田香奈さんを選任した。今年度は7名の常任委員と特別常任委員の佐野恭子さんを含め新年度の活動を担う決意を表明した。

組合活動に興味を

青年部がスポーツ交流会 2009年11月24日

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青年部は、毎年恒例となっているスポーツ交流会を10月24日(土)、宇治田原町住民体育館で開催した。近隣単組から宇治市学保労組も加えた8単組32名が参加。単組を超えた7チームが、バドミントンとソフトバレーボールで汗を流した。

最初は戸惑いながらのプレーもあったが徐々にチームワークも生まれ、激しいスマッシュやスパイク、長いラリーを繰り広げ、手に汗握るゲームが展開された。前年に比べて参加人数は減ったものの、熱い戦いの中にも和やかな雰囲気や、普段あまり接する機会がない他単組との交流に、参加者からは「楽しかった。また参加したい」という声を聞くことができた。

若年層の組合離れが叫ばれているが、不況を理由とした合理化により、今後も予想される新規雇用の削減、それに伴う労働条件の悪化に対抗するためには組合の一層の団結が必要だ。青年部としては、現在あまり組合活動にかかわりがない組合員が興味を持つような行事を、今後も開催したい。

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