2009年12月15日号(第612号)

もんじゅを廃炉へ

全国集会に府本部から参加 09年12月5日

photo

福井県敦賀市にある原子力発電高速増殖炉「もんじゅ」は2010年3月までに運転再開を目指す計画が進められている。

安全性とプルトニウムの兵器転用への危険がますます強まるなか、もんじゅを廃炉への全国集会が12月5日、敦賀市民文化センターで開催され、府本部からは4単組から9人が参加した。

集会に先立ち、約1000人の参加者らは雨の中、もんじゅに通じる道路をデモ行進。原子力機構の職員に地元の市民団体などと一緒に「運転再開は許さない」と抗議文を手渡した。

「もんじゅ」はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使用し、消費した量以上の燃料を生み出せる高速増殖炉の原型炉である。電力供給の課題は別にあるが、反核・脱原発運動を推進する立場から「もんじゅ」の問題は重要である。

その危険性は数多くあげられるが特に大きい問題は、ナトリウムの取り扱いとプルトニウムである。1995年12月8日、日本で初となる高速増殖炉が本格運転に入った際、冷却剤のナトリウムが漏れだし火災が発生した。緊急停止をせずに対応したことや事故隠しが大きく取り上げられた。

ナトリウムは空気に触れると発火し、水に触れると爆発する。14年前の火災は温度計取り付け部分から漏れ出したのが原因である。また、爆発すれば大事故になり、実際イギリスで事故が起きている。

プルトニウムの問題では、他の原発は通常状態では放射能をださないウランを使用しているが、もんじゅは「兵器級プルトニウム」239が生産され核兵器に転用される恐れがある。

集会後の8日、日本原子力研究開発機構は、もんじゅの運転再開後の計画を発表。出力を変えながら断続的に試運転を続け、2012年度末をめどに100%出力での本格運転に入るとしている。

「もんじゅ」は、ずさんな管理体制のなかに、頻繁なトラブル、発火・爆発の恐れ、放射能汚染の危険など解消できないさまざまな問題を抱えている。原発事故は起こってしまえば未来永劫取り返しのつかない悲惨なものとなる。

府本部は平和フォーラムと連携し取り組みを継続する。

えさきたかしさん、京都の仲間を訪問

photo

全国オルグ中の自治労組織内参議院比例代表選挙予定候補「えさきたかし」さんが、12月9日、京都入りし、京都市内を駆け巡った。朝9時に府本部事務所を訪れたえさきさんは、京都市内の各単組・産別を精力的に訪問。京都府国保労組の事務所では、執行部が揃って出迎えた。この日は、京都市内の5単組と産別、連合京都、地元国会議員などを訪問、各役員に対応をいただいた。

ご協力いただいた各単組・産別の皆さまに感謝するとともに、来年7月に向けて、えさきたかしさんの支持拡大にご協力をお願いしたい。

photo

 

組織強化や交渉力強化の取り組みを

現業評議会第46回定期大会 09年12月5日

photo

現業評議会は12月5日(土)、ルビノ京都堀川で第46回定期大会を開催した。参加者は傍聴者を含め60名。

冒頭、主催者を代表して中村議長から「現場から要求をしっかり出し、労働を中心とした福祉型社会の実現に向け飛躍の大会としたい。」とあいさつ。つづいて、府本部の谷口書記長から来賓のあいさつを受けた。

議事に入り、2009年度経過報告を確認したあと、新年度の活動方針や役員体制・部会役員体制などの全議案が賛成多数で可決された。活動方針では、組織強化や交渉力の強化、環境への取り組みなどが確認された。

次に、世界平和と人権問題・地球温暖化対策に積極的に行動する旨の特別決議と、来年3月の京都府知事選挙、7月の参議院選挙の必勝に向けた大会宣言を採択した。新旧役員によるあいさつのあと、樫葉副議長の発声による団結がんばろうで閉会した。

選出された新四役体制は次のとおり。

▼議長…中村功▼副議長…花岡治次、樫葉芳之、大野勝司▼事務局長…川戸英美▼事務局次長…得能和直、齋藤暁(敬称略)。

参加しやすい青年部づくりを

青年部が43回定期大会 09年12月5日

photo

府本部青年部は、12月5日、第43回定期大会を、烏丸御池にある和牛登録会館で開催した。10単組から32人の代議員が出席し、44人の参加となった。

冒頭、別所青年部長は「1年間部長を経験し、全国でいろんな仲間と交流ができた。みなさんも青年部の行事に積極的に参加してほしい」とあいさつ。ついで、来賓の谷口書記長からは、府本部行事への協力に感謝が述べられた後、「フットサル大会では組織強化につながった。青年部の柔軟な発想と行動力を今後も期待する」と激励のあいさつを受けた。

執行部による活動経過報告のあと、新年度活動方針、新常任委員の提案があり賛成多数で可決された。

新部長には、小山裕太さん(京都府国保労組)が選出され、新しくスタートする10年度執行部は、単組と府本部、また単組同士の橋渡し役となり、すべての青年労働者が参加しやすい青年部を作り上げていくことを決意した。

組織拡大めざし積極的な取り組みを

町村評議会第37回定期総会 09年12月4日

photo

府本部町村評は十二月四日に第三十七回定期総会をホテルセントノーム京都で開催し、四単組から二十一人(うち女性四人)の代議員が出席。○九年度の経過報告、一○年度の活動方針をそれぞれ承認、可決した。

矢野議長はあいさつで「賃金・労働条件を維持・改善し働きやすい職場を作ることや各単組の組織強化と未組織・未加盟町村の組織拡大に積極的な取組みが求められている。また、新たな人事評価制度への対応や労働基本権の回復に向けた労働協約締結権の問題などでは、四町が連携を密にして情報を共有することが重要」と訴えた。つづいて、府本部の山田副委員長から来賓のあいさつを受けた。

活動方針では「賃金改善」「組織拡大」、「賃金権利セミナー」や「ボウリング交流会の開催」などを提起し、出席者全員の拍手で可決した。

次に、役員改選では、議長・吉田明浩(久御山町職)、副議長・中地智之(宇治田原町職)、事務局長・奥山英高(井手町職)、幹事・吉田和秀(笠置町職)、幹事・寺井佳孝(井手町職)の皆さんを選出し、全員の団結がんばろうで閉会した。

自治労京都府本部の年末年始閉局等のお知らせ(共済府支部とも)

年末…12月28日(月)17時30分まで通常業務。
12月29日(火)〜1月3日(日)書記局閉局。
年始…1月4日(月)9時から通常業務。

なお閉局期間中の共済・自動車事故受付については「夜間休日事故受付電話番号〜フリーダイヤル0120−810−625」へお願いします。

『自治労きょうと』一覧に戻る