2010年2月15日号(第616号)

10春闘・参院選へ方針

全議案を原案どおり可決・承認 府本部第153回中央委員会

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府本部は第153回中央委員会を京都市「ビル葆光」で開催した。中心となった議題は、知事選・参院選闘争を含む、10春闘をたたかう方針の決定。会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。出席中央委員は、20単組40人(女性参画率は27.5%)。

冒頭、あいさつに立った橋元信一執行委員長は、「厳しい春闘が始まった。私たちも大きな影響を受ける。政権交代で公務員制度改革が進み、協約締結権が回復するが、同時に各単組においても要求―交渉―妥結というスタイルの確立が必要となる。組織を固め府本部に結集をお願いしたい」と訴え、決戦の年として府知事選挙や参議院選挙での勝利に向け協力を呼びかけた。

議事に入り、経過報告では、09賃金確定闘争、臨時・非常勤等職員の処遇改善に向けた取り組みを中心に、財政の中間決算・監査報告が行われた。

経過報告の承認を受け、議案を提案。第1号議案「当面の闘争方針案」では、10春闘を取り巻く情勢や自治労の方針にもとづき、府本部春闘の取り組みを提案。全単組での要求書提出・交渉の実施や、ワークライフバランスの実現の取り組み、また、山田啓二府知事三選に向けた4月の府知事選挙や、えさきたかしさんの圧倒的勝利をめざす7月の参議院選挙など、政治政策闘争について提案した。

第1号議案では、岡本哲也特別執行委員(連合京都副事務局長・自治労京都市職)の離籍役員候補者としての選出を提案。

第3号議案では、新たに、専門部・評議会等の役員交代に伴う変更や、9月の定期大会時に未選出だった9人の執行委員についての選出を提案した。

議案提案に関する会場発言は3単組・3人の中央委員から行われた。本部答弁のあとすべての議案について可決・承認を受けた。

また「緑の環境モデル都市をめざす」特別決議案、闘争宣言案を採択し、閉会した。

会場発言・答弁

第153回中央委員会・方針討議での質疑要約は次のとおり。

八幡市職労・山本中央委員

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4点発言する。まず地域手当支給基準、退職手当債発行の条件に関して、民主党政権に見直しと退職手当債許可基準について強い働きかけをお願いしたい。八幡市は一昨年の交渉でも、地域手当は9から6まで下げて当局と合意していたが、国から退職手当債発行の条件は3%だといわれ、飲まざるをえなかった。いくら頑張って労使合意しても国から壊されるようでは、これから組合として、どう闘っていったらいいか不安だ。そういう意味から方針4の特別交付税など財政制度を通じた人件費削減への対応に、総務省対策を強化してほしい。原口大臣等への個別具体的な働きかけもお願いしたい。次に、会計報告で都市職評議会費が予算計上されているが、活性化させたらどうか。また、反戦平和の取り組みについて、沖縄の基地の問題も含め民主党支持だけでいいのか、府本部の考え方はどうか。また、従軍慰安婦問題についての日本政府への意見書提出を八幡市議会に求める請願署名運動を、八幡市職労と城南衛管・市民団体とで取り組みしている。府本部も賛同人になっていただき、感謝する。最後にメーデーが4月29日だが、今後、5月1日とか考えられないのか。

京都府職・山田中央委員

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府知事選挙について。当該単組としてお願いと決意を述べる。昨年12月16日、府本部とともに山田知事に出馬要請を行い、知事も2月議会冒頭で3選に向けて出馬表明された。この選挙戦は組織闘争と位置づけ、府内の各広域振興局に出馬要請を特集したニュースを5000枚以上配布した。自治労の存在感を府庁の中で高めながら組織拡大につながる闘いとして取り組む。府本部に結集する各単組のご協力、ご支援をお願いしたい。また、本庁に働く臨時・非常勤職員の方々に労働条件、仕事にかかる思い等についてアンケート調査を実施した。多くの意見、不満、思いがあり、その内容を踏まえ交渉を行った。結果、臨時・非常勤の組合加入も勝ち取ったことを報告する。

国保労組・西山中央委員

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昨年の事業仕分けで国保連合会と社会保険支払い基金との統合が取り上げられ、厚労大臣が統合については市町村の意見を1年程度かけて検討すると明示された。国との意見交換や報告が市町村段階でされるのであれば、情報等を府本部を通じて国保にも提供していただきたい。また、国保労組としては四名の執行委員を出すことになった。組合員百名の単組だが、皆さんのご協力をお願いしたい。

本部答弁

地域手当と退職債の八幡の状況は聞いている。交付税への対応について全体で取り組んでいて、これまでより削減対象項目は増えていないと思う。ただ退職手当債の問題を今後どのように改善させるかが重要。地域手当についても矛盾が多い、もっと総務省対策をすべきだと多くの県本部から意見があり本部も「真摯に受けて対応する」と回答しているので、総務大臣、政務官についても自治労との窓口を通じて、今後、取り組みとして進められていくと思う。都市職評は組織がないため5万円を損目計上している。今後、必要に応じて運動を展開したい。反基地運動では民主党も社民党も支持して運動している。従軍慰安婦の問題は執行委員会でも承認をいただき、自治労京都府本部として橋元委員長名で賛同すると決めた。積極的な取り組みをお願いしたい。メーデー開催日は連合で3年間、ゴールデンウィークの最初の休日にやろうと決まっている。今の政権になって5月1日を休みにと議員にも意見を出しているところだ。

知事選については府職と協力し勝たなければならない。各単組にも推薦決定をお願いする。臨時・非常勤職員の問題についても、全体で取り組みたい。勝ち取った成果を共通認識として各単組での取り組みに生かしていきたい。

国保一元化は大きい問題。府本部として、社会保障検討委員会も立ち上げたのでその中で現状把握し、委員会を中心に取り組みたい。

普天間集会に6000人

新基地いらないと訴え 2010年1月30日

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1月30日、日比谷野外音楽堂で、平和フォーラム等実行委員会が主催する「普天間基地はいらない。新基地建設を許さない1.30全国集会」が、6000人の仲間を集め開催された。

辺野古がある名護市民は、1月24日の市長選挙で新基地反対の立場を明確にした。会場で、その稲嶺勝利が報告されると雰囲気は一気に盛りあがった。沖縄からの報告として、3人の参加者が壇上で発言した。その話には、積年の思いがにじみ出ていた。

新政権の政策転換能力を占う意味でも、沖縄の普天間基地移設問題は大きいテーマだ。挨拶する国会議員の発言に、多くの参加者が注目するなか、「日米関係が壊れる事はない。日本が決断すれば実現できる。内閣を挙げて普天間を返還させ、県外・国外移転へ全力を尽くす」「名護市長選稲嶺勝利は勇気と感動を与えた。新基地建設はいらない」などの発言が続いた。集会決議を採択後、9つの集団を編成して、東京駅までデモに出発し、多くの国民に大きな声で支持を訴えた。

文化財・博物館関係労働者のネットワークづくりを

埋文研労組発 2010年1月23日〜香川

埋文研労組発

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関係団体の自主交流会「文化財・博物館関係団体交流会」を1月23日から2日間、香川県高松市「県立ミュージアム」で開いた。テーマは「文化施設の冬の時代を乗り切るために〜四国四県の事例から」。全国の仲間から文化財・博物館関係団体の現状と課題の報告を聞き、今後の対策を検討した。

交流会はまず、四国四県の事例報告を受けた。地元香川県からは、史跡の探索事業を市民とともに取り組み、事業への理解と協力を進めている実例が報告された。続いて、自治労本部から指定管理者制度・公益法人制度改革の現状と課題について説明を受けた。最後に質疑・応答では、指定管理者制度のもとでの雇用確保や、事業量減少による先行き不安などの意見が出されていた。

今回の交流会の成果は@初開催の四国でありながら50団体・70人以上の参加A文化庁等国政機関への「申入書」に賛同する団体を初めて募集することができたB自治労未加盟団体も参加し加盟対象単組が増加した、の3点に要約できる。今後も交流会を継続し、多くの関連労働者と問題を共有してネットワークを作ることで情勢に対応する運動を進めたい。なお来年は新潟県開催を予定。

希望と安心の社会めざし力強く行動しよう

府本部現評が旗びらき 2010年1月28日

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府本部現業評議会は、1月28日、セントノーム京都において8単組62名の参加のもと2010新春旗びらきを開催した。

主催者を代表して中村議長は「厳しい春闘が待っている。この1年を振り返ると人も賃金も減る一方、仕事量は増えるという状況となっている。このような中、政権が交代した。私たちの意見を聞いてくれる政権となった。政治、労働の環境をより整えるために今年も一緒に協力しながら頑張ろう」と挨拶を行った。来賓のあいさつ、花岡副議長による乾杯のあと祝電・メッセージの披露と続き、ここで「すべての働く者の連帯で希望と安心の社会を構築するために力強く行動展開することを決意する2010年新春アピール」を読み上げて提案し、会場全体で確認を行った。

単組紹介では、参加八単組からそれぞれ報告を兼ねた決意、アピールが行われ、穏やかな口調の中にも現業の厳しい情勢を再確認する場面となった。
最後に樫葉副議長の発声による力強い団結ガンバローで旗びらきを締め括った。

2010新年号クイズ当選者発表

応募総数…126通

正解…「イチロー」でした。
(質問文「9年連続200本安打達成した大リーガーは?」)

厳正な抽選の結果、次の5人の方が当選されました。商品券5000円分をお送りします。多くのご応募とご意見・ご感想をありがとうございました。

当選者(敬称略)
  • 山ア 亜希さん(自治労京都市職)
  • 長谷川宏行さん(自治労京都市職)
  • 上村 亜紀さん(自治労京都市職)
  • 山崎まさ子さん(自治労京都府職)
  • 落合美恵子さん(八幡市職労)

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