2014年10月1日・15日合併号(第705号)


賃金 組織 政治 平和 人権 多様な課題に運動の全身を!

府本部第76回定期大会

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府本部は9月27日、第79回定期大会を京都市中京区のラボール京都で開催した。2015年度運動方針と、当面の闘争方針など5つの議案が提案されすべての議案は原案どおり承認された。出席代議員は26単組から127人(傍聴1人)、女性参画率は22・83%となった。

大会は午後1時に開会。冒頭、自治労京都府職の増本代議員と自治労京丹後市職の吉岡代議員を議長に選出した。高橋執行委員長の主催者あいさつに続き、川本中央本部書記長、橋元連合会長、あいはら参議院議員など10人の来賓から連帯あいさつを受けた。

議長による大会成立宣言のあと、執行部より2014年度諸報告が行われた。一般経過報告、会計決算報告、会計監査報告が報告され、承認された。

議案は執行部より、@2015年度運動方針(案)、A一般会計・特別会計予算(案)、B当面の闘争方針(案)、C「自治労京都チャレンジプラン〜組織拡大強化計画〜」最終総括(案)、D公認会計士の承認(案)が提案され、質疑討論・採決を経て、全議案は原案どおり可決された。

会場討論では、賃金闘争や政治闘争、組織強化拡大、人権平和行動などに関する質問や意見が発言された(2・3面に会場発言と本部答弁要旨を掲載)。

決定された2015年度運動方針は、給与制度の総合的見直しの阻止にむけての賃金確定闘争、公務員制度改革の実現と生活改善の取り組み、「人事評価制度」、「臨時・非常勤等職員の処遇改善」、「組織の強化と拡大の推進」、さらには「男女平等社会の実現」「自治体財政の確立と公共サービスの改革」、「安心と信頼の社会保障制度」や「持続型社会の実現と環境政策」、「政治政策闘争」、「平和・人権闘争」などの取り組みを提起した。

最後に、多様な課題を前進させるため、組織の総力をあげてたたかうとの「大会宣言」を採択し、植田副執行委員長の団結ガンバローで大会を締めくくった。

高橋執行委員長 要旨

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組合員の日頃の運動へのご協力に敬意を表するとともにご臨席いただいた来賓の皆様にお礼申し上げる。先般の記録的な豪雨で被災された方にお見舞いを申し上げる。救援ボランティアに多数ご参加いただき感謝をする。また復興・復旧に向けて職場などでご尽力されている皆様に敬意を表する。

2014賃金確定闘争では、京都市人事委員会は月例給を15年ぶりに、一時金は7年ぶりに引き上げの勧告がされた。また、京都府人事委員会は10月中旬に勧告の予定。給与引き上げの実現と給与制度の総合的見直し阻止の取り組みを皆さんとともに進めていきたい。

この給与制度の総合的見直しについては、俸給表全体の2%、高齢層については4%引き下げ、地方にはないさまざまな手当にその原資を使うとされている。また地域手当の見直しもある。春闘期から署名活動やハガキ行動の取り組みにより、引き下げ率の圧縮と若年層や現業職に絞っての給与引き下げについては阻止できたが、厳しい内容には変わりない。統一行動として単組の交渉支援に全力で取り組む。

私たちの運動の実現に向けて来年の統一自治体選挙では組織内はもとより推薦候補全員の勝利をめざすため各単組のご協力をお願いしたい。

さまざまな課題の解決に向け京都府本部とともに自治労運動の推進にご協力をお願いしたい。

府に要求書を提出 交渉は16日

現業公企統一闘争

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府本部は10月3日に京都府知事あての2014現業・公企統一闘争要求書を府自治振興課・稲垣課長に提出した。

岡本書記長より要求書に関する主旨説明が行われた後、川戸現評議長、吉村公企評議長が意見を述べた。要求項目の特徴的な点として、中途離職等による人員不足や技術の継承の問題、災害発生時の支援体制、また支援の受け入れ態勢について業務量に応じた人員の確保が急務であることを訴えた。

16日に回答交渉を行い、「職の確立と市民との連帯による自治体責任による現場力を生かした質の高い公共サービスの確立」をめざし、府下自治体への適切な助言を求める。

全国統一闘争基準日は10月24日。府本部は10月21日に京都テルサで総決起集会を開催し、闘争の意義を再確認する。地方自治の確立と労働者の生活の維持・改善のため統一闘争のヤマ場にむけ、すべての単組で要求書提出と交渉の実施、合意と労働協約の締結というたたかいの基本を実行しよう。

多くの男性に育休取得を

男女とも学習会

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府本部は9月18八日、男女がともに担う府本部学習会をウィングス京都で開催。講師に京都府男女共同参画監の大谷学氏を迎え、男女共同参画社会基本法の趣旨や京都府の施策の説明と、男性の育休について、自らの体験のエピソードを交えた講演会となった。参加者は13単組39人。

大谷氏は、昨年8月に長女が誕生した時に約3週間の育休を取得し、3歳の長男の世話や家事に奮闘するイクメンぶりをブログで発信し話題となった。「育児体験をしなければ気づかないことがあり、何より楽しい。多くの男性に育休を広めたい」と話す。

政府は2017年までに男性の育休取得率10%の目標を掲げているが実際の取得率は1〜2%、大半は一カ月未満の期間。しかし育休を利用したい男性は30%を超えるという調査結果がある。取りたくても取れない男性の働き方は、育児期だけの問題ではなく、介護との両立にも問題となる。「介護離職を防ぐためには、男性の生活力や地域とのつながりも課題となる。そして『お互い様』と言える職場環境づくりが大切」と強調した。

最後に、男性の長時間労働を減らし、家事・育児・介護・地域活動に関わりたくなるようなキャッチフレーズ「家事場のパパヂカラ」を紹介し、男性の育休取得者を増やすために自ら(1人称で)発信していきたいと締めくくった。

つながりを大事に

府本部現評清掃部会 第7回清掃集会

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府本部現評清掃部会は9月13日に第7回清掃集会を開催した。参加者は7単組42人。

はじめに主催者を代表して、小島部会長から、「八月の人事院勧告で給与制度の総合的見直しが出された。現業公企統一闘争から確定闘争につながるこの秋の闘いは重要になってくる。市民にとって私たち清掃職場は必ず必要なものだという自信を持って、確定闘争の勝利と合わせて、若い人材を1人でも多く確保し、清掃業務の確立を図ってほしい」とあいさつ。

続いて、高橋府本部執行委員長、川戸現評議長から来賓あいさつを受けた。

議事に入り、清掃部会の2013年度活動報告と2014年度運動方針案、役員体制案を提案し確認されたあと全単組報告を受けた。

その後、岡本府本部書記長を講師に「2014年人事院勧告について」と題した学習会をおこない、今年の人勧のポイントから総合的見直しに対する自治労方針について説明を受けた。

清掃部会では今後も横のつながりを大事にし活動を続けていく。

府本部青年部が開催

バーベキューで仲間と交流

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府本部青年部は10月4日、城陽市友愛の丘でバーベキューを開き、9単組34四人(男性27人・女性7人)が参加した。過ごしやすい秋の陽気のなか、高橋青年部長より主催者あいさつ諸注意の説明がありその後、グループ分けをしたテーブルでバーベキューを楽しんだ。

参加者が多くの人と交流できるよう事前にグループを決めた。初めて会う人ばかりだったが、すぐにグループごとにまとまり打ち解けた。初めて青年部バーベキューに参加した参加者からは「とても楽しかったのでまた来年も参加したい」など早くも来年の開催を望む声があった。最後には全体で交流することができ、他単組の仲間と知り合う良い機会となった。

リレー報告

自治体議員連合幹事 藤川剛前市会議員

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自治労きょうとをご覧の皆さん、こんにちは。落選の結果を受けてから3年半が経ちました。この間、なぜ結果を出せなかったのか? を考えながら地域活動をしてきました。その中で、感じたことは、様々な要望を聞き、聞いた要望を何で行政に訴えるのか、所謂地域住民の『イエスマン』ではダメだという事です。要望の中には、無茶なものもあります。そのような無茶なものを、行政に無理強いをするのではなく、ダメなものはダメと返答するとともに、なぜダメなのかを説明することも重要なのです。私は、前回の選挙までの期間、たくさんの要望を聞き、少しでもその要望を実現できるように、と活動しました。しかし、無茶なものもあり、そのような要望は、時が解決してくれると、そのまま放置をしていました。

こういった反省を下に、これまでの経験を活かし、本当の意味での地域住民と行政とのパイプ役となれるよう、頑張りますので、引き続き宜しくお願いします。

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