2019年2月1日・15日号(第784号)

春闘から始めよう

2019春闘ポイント
@すべての仲間の賃金・労働条件の改善を
A職場からの働き方改革と人員確保を
B臨時・非常勤等職員の処遇改善と組合への結集を
C安心してくらし続けられる地域づくりを

photo

自治労の春闘方針

自治労は「1年のたたかいは春闘から」として課題解決に向けた取り組みを開始する。確定闘争や男女平等推進闘争など年間を通じて統一闘争を配置するのは共通の目標を設定し、全体の水準を引き上げるためだ。下記4点を「たたかいのスタート」のための主要な課題として設定し、「職場点検と組合員参画の要求づくり」を積極的に進めよう。

春闘ポイント

@すべての仲間の賃金・労働条件の改善を

春闘=1年の賃金・労働条件闘争のスタートとし、「要求―交渉―妥結(書面化・協約化)のサイクルの定着をはかる。また、民間春闘の結果が人勧・確定期の闘争につながることから、官民一体となった地域の底上げのため連合に結集し、中小・地場労組支援に取り組む。

A職場からの働き方改革と人員確保を

働き方改革関連法が成立し、労働基準法の改正により2019年4月から時間外労働の罰則付き上限規制が導入される。地方公務員においても条例・規則等の改正が必要だ。

今回の法改正を契機として、改めて職場実態の把握や労使の協議に基づく適正な人員配置、業務の見直しなどを行い、労働者視点でのワーク・ライフ・バランスの実現、時間外労働の縮減、36協定の締結、人員確保につなげよう。

B臨時・非常勤等職員の処遇改善と結集を

いま自治体に働く臨時・非常勤等職員は全国で約65万人。平均年収は約200万円程度にとどまる。2020年4月から「会計年度任用職員制度」が導入され、正規・非正規間の均等待遇をめざし、全国で労使交渉が行われている。しかし、現実には近隣自治体の動向を意識して交渉が進まないなど、問題が山積している。

非正規労働者の処遇改善に向け、各職場で働く非正規職員と連帯した交渉の実施とその組織化が重要だ。

C安心してくらし続けられる地域づくりを

地方自治体には住民が安心して生活できるための質の高い公共サービスを提供する義務がある。労働組合としては自治体に対して必要な人員を求め、連合や住民と連携しながら政策提言活動に取り組みが重要となる。

春闘期には、@地域共生社会の実現、A子ども・子育て体制の整備とセーフティネットの確立、B地域医療の確保と充実、C地域公共交通の確立を重点課題として、地域の特性に応じた要求書を提出し、必要な人員・施策の実現を求めていこう。

また、介護や保育現場で働く民間労働者は、厳しい労働条件で働いている。サービスを担う労働者の処遇改善は喫緊の課題だ。人材確保と処遇改善の政策を実現するためには、世論に積極的に訴えていく必要がある。

闘争体制の確立

自治労は、全組合員が参加する春闘体制の構築のため、ストライキ批准投票を全単組が実施し、産別闘争体制を確立する。

要求案や行動など具体的な闘争体制については2月14日の府本部中央委員会で提案する。

高率批准に向け必ず投票しよう

投票期間:2月6日〜13日/府本部集約2月14日必着

【ストライキ批准投票とは】

ストライキ批准投票は、組合員の組合への結集力を示すと同時に、春闘期に掲げた要求項目の実現に組合がどこまで本気なのかを示す指標だ。自治労全体として春闘で闘う決意を内外に示すためにも高い批准となるよう必ず投票しよう。

書き損じハガキを集めて、東南アジアの子ども達を支援しよう

photo

書き損じたり、余ってしまったりした年賀ハガキや往復ハガキ、古くなった未投函の官製ハガキなどがあれば、エファジャパンに寄付をお願いしたい。エファジャパンでは寄付していただいたハガキで子ども達のための様々な支援に役立てている。

2017年度に寄付いただいた書き損じハガキの集計は、ハガキ総計14,756枚、手数料として活用した未使用切手と合わせて郵便局で切手に交換後の額面は751,436円となった。

カンボジアでは、現地NGOと協力してプレアビヒア州の児童保護施設の45人の子どもたちに学校で必要な制服と文房具を寄贈した。プレアビヒア州の児童保護施設で生活するバナリーさん(11歳)は、「制服やノートやドリルなど様々な学用品をいただき感謝しています。私は一生懸命勉強して医師になり、多くの人たちの役に立ちたいという希望を持っています」と感謝の気持ちを述べた。

引き続き『ハガキで支援活動』に協力をお願いしたい。

職の重要性を訴え新採を勝ち取ろう

現評が旗びらき開催

府本部現業評議会は、「新年旗びらき」を1月26日、ルビノ京都堀川で開催した。参加者は7単組52人。

主催者を代表して川戸現評議長は「亥年は災害が多いといわれる。現業に従事する私たちは住民の安心・安全のため、いざという時の備えを構築しよう。また、統一自治体選と参議院選が重なる12年に一度の選挙の年。組織内・政策協力議員の必勝をめざすため、これまで地域住民と寄り添って作り上げてきた運動を成果として反映できるよう府本部現評に結集して取り組みを進めよう」と力強いあいさつ。次に、高橋府本部委員長、京都府自治体議員連合の米澤会長から激励のあいさつを受けた。さらに、4月の統一自治体選挙に挑戦する組織内・政策協力議員、予定候補者から決意表明を受けた。

懇親を深める中、単組報告が行われた。新規採用を勝ち取っている単組から「諸先輩方が取り組んだ運動の成果が新規採用に繋がっている。職の重要性を訴え、現業の仲間を増やそう」と決意が述べられた。課題を共有し気持ちを一つにした。

みんなで育てよう岸まきこらむ vol.12

2019年、みなさんは新年をどのように迎えましたか。私は岩見沢に帰省し家族と新年を迎えました。この度の帰省で感じたのは、母の「老い」です。

私が子どもの頃、母は自宅で曾祖母の介護を行っていました。そんな姿を見て育った私は、自分もいつか母の介護をしようと思っていたのですが、実際には離れて暮らしており、仕事との兼ね合いから難しい状況にあります。今は父が健在で母の介護をしていて、週に2〜3回訪問看護を受けているので安心して暮らすことができています。家族だけでは要介護者を支えることができない場合は、介護保険をはじめ社会保障制度はとても重要です。

また、団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」が迫っているなか、今年は4月に統一自治体選挙、7月に参議院選挙が行われ、政治決戦の年となります。

困った時にお互い様に支え合う社会・制度をつくるには政治が欠かせません。相原久美子参議院議員の後継として、誰もが安心して暮らせる社会をめざし今年も頑張ります!

『自治労きょうと』一覧に戻る