2019年6月1日号(第790号)

給与制度の欠陥、助言求める 〜働き方改革、36協定の徹底を〜

2019自治振興課交渉

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府本部は5月17日、京都府自治振興課と3月に提出した春闘要求書に関する回答交渉をおこなった。府庁旧館で行われた交渉には、府本部から高橋執行委員長ほか7人が出席。府は自治振興課より、能勢課長など3人が出席した。賃金の水準改善、人員確保や会計年度任用職員制度の状況など、具体的内容について京都府の見解を求めた。

府は「府民目線を重視して各市町村に助言」を基本的なスタンスとしながら、給与、地域手当、人事評価制度、会計年度任用職員制度、労働安全衛生などについて回答した。

賃金水準について課長は「ラス100未満の団体はこれまでの給与規制措置の影響はあると考えられるが、厳しい財政状況など各市町村の事情に応じ十分検討し対応を」と述べた。府本部は「笠置町は4月から昇給時対応号給表を導入したので改善する見込みだ。ラス100以下の自治体は給与制度に欠陥があるという思いで助言を」と求め、「人材確保の面も含めて各自治体に助言したい」との回答を引き出した。

地域手当について課長は、「現在の支給率や設定方法に課題があることは認識し、具体的な地域を例示しながら総務省にも働きかけをしている」と述べた。

人事評価制度については「制度の目的は、人材育成や組織全体の士気向上であり、相対評価でなく絶対評価である。また、人事評価に基づかない一律昇給や勤勉手当の一律支給などは評価結果を活用していない不適切な支出として住民監査請求対象とされるリスクがある。」と述べた。

府本部は「評価することは管理運営事項かもしれないが、制度自体は労働条件にかかわるので交渉事項である。各自治体で労使協議が必要であることを助言していただきたい」と要請した。

労働時間短縮について、「働き方改革の中でも最も重要な課題と認識。労基法上の36協定対象職場は、時間外勤務をする場合は協定の締結が必要である。そのことは各市町村の当局も承知しているはず」と述べた。府本部は、タイムカードやパソコンのログオン時間など、具体的な方法での時間管理の徹底の助言を求めた。

人員確保について課長は、「集中改革プラン等による人員の削減は限界にきている。一方、保育士や土木技術職員など応募が少ない。人が集まらない面にも注意しながら人員確保について考えていく必要があると認識している」と述べた。

会計年度 府の状況を市町村に提供求める

臨時・非常勤等職員の処遇改善について課長は、「2020年4月の会計年度任用職員制度実施に向け、府では4月に人事給与担当者を集めて会議を実施し、スケジュール感を持って取り組みを要請し、意見交換会も実施している。ほとんどの市町村で条例提案は9月議会の予定、一部12月議会もある。ヒアリング等で関係規定の整備の進捗状況を確認し助言していく。賃金・労働条件についても総務省の2017年通知に基づき適正な実施について助言していく」と回答した。

府本部は「府が9月議会ということで、市町村は対応に苦慮されるのでは。府の状況について情報提供をお願いする。法改正の趣旨を踏まえた制度となるよう、各市町村への助言をお願いしたい」と述べた。

最後に高橋委員長が「会計年度が今年のヤマ場なので対応を強く求めたい」とし交渉を終えた。

スポーツを通じて仲間との交流

 

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京交労組が2連覇

★フットサル大会

府本部は5月18日、11回目となるフットサル大会を開催。会場の八幡市市民体育館には、8チーム87人が集まった。

試合は2ブロックに分けた予選リーグを行った後、各ブロック2位までの4チームが出場する決勝トーナメントを行った。

結果は、初出場の昨年に引き続き、京交労組が2連覇。準優勝は、宇治田原町職のチームとなった。

決勝戦は、八幡市職労VS福知山市職連

★軟式野球大会

府本部は5月25日、軟式野球の部予選を八幡市民スポーツ公園グラウンドで開催した。7チームが参加し準決勝までの4試合が行われた。2006年大会以来2度目の出場となる亀岡環境労組が1回戦を突破した。

決勝戦は6月8日、同グラウンドで八幡市職労VS福知山市職連が近畿大会への出場をかけてたたかう。

新時代の清掃業務確立を

府本部第11回清掃集会

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府本部現評清掃部会は、5月16日、京都テルサで第11回清掃集会を開催。6単組27人が参加した。主催者を代表して山崎部会長から「清掃職場をはじめすべての公務職場は委託化、人員削減が進み厳しい状況にある。新しい時代の業務や職場、環境問題を理解して、清掃職場も変えていかなければならない。住民・市民に寄り添った新しい仕事の確立をめざし、仲間との交流を通じて清掃部会に結集しよう」と力強く呼び掛けた。続いて、高橋府本部委員長、川戸府本部現評議長から激励の挨拶を受けた。

議事に入り、活動経過報告、2019年度運動方針案、役員体制案が提案され、全体の拍手で確認された。

最後に、齊藤新部会長の発声による「清掃はひとつ」の思いを込めた団結ガンバローで閉会した。

部会の三役体制は次の通り。
部会長:齊藤暁(宇治田原町職)、副部会長:奥村将真(八幡市職労)、内田直人(京都市職)、事務局長:三木郁彦(城南衛管労組)

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