2020年6月15日号(第809号)

職場を見渡して課題を洗い出そう

6月は男女平等

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自治労は6月を「男女平等推進月間」とし、男女平等推進闘争を集中的に取り組み、「雇用主に対する要求による職場の男女平等」、「国・地方に対する政策要求による男女平等の法制度・社会環境の整備」、「労働組合における男女平等参画」の実現をめざす。
各単組は6月中を目途に、身近な男女平等に関わる問題点を掘り起こし、単組での「獲得目標」を設定し、要求実現をめざして交渉しよう。

全体的な獲得目標は次のとおり。@女性活躍推進法に基づく一般(特定)事業主行動計画の達成状況を労使で確認するとともに、改正女性活躍推進法で新たに公表する項目等について労使で協議すること。また、職場の状況を十分に把握・分析した上で、次期行動計画策定にむけた協議を進めることA事務所の規模に関わりなく、すべての職場で、女性活躍推進法や次世代育成支援対策推進法の「一般事業主行動計画」の策定を進め、仕事と家庭の両立支援制度を拡充・促進すること(民間労組)Bセクハラ、マタハラ等について、職場実態を把握した上で、防止措置や対策を強化すること。また、パワハラについては、「職場におけるハラスメント関係指針」(2020年6月適用)および、人事院規則(パワー・ハラスメントの防止等)の制定、改正に基づいて対策を講ずることC男女のワーク・ライフ・バランスの実現にむけ、男性の育児休業・介護休暇の取得を促進すること。そのための職場環境の整備を行うことD不妊治療休暇を制度化することE常勤職員との権衡に基づき、非正規労働者の賃金・労働条件を改善すること。特に育児・介護に関わる休暇について有給による制度化をはかることF職場の独自課題、積み残し課題の克服をはかること。

左上のチェックリストを参考に、各単組・職場での課題を洗い出そう。

府知事あてに要求書提出

 

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6月8日、府本部は府知事宛ての男女平等社会を求める要求書を木村真子府民環境部副部長(男女共同参画担当)に提出した。

要求内容は、各自治体における男女平等参画条例・計画や女性活躍推進法に基づく市町村推進計画の策定推進、政治分野における男女平等推進、男性の育児休暇取得促進、DV被害の支援、あらゆるハラスメントの防止やLGBTに関する差別の禁止など10項目。

さらに、新型コロナウイルス感染症対策の影響で働き方が変化する中で見えてきた課題もあり、男女平等を推進する契機と捉えることもできるとし、市町村への助言等の対策を要請した。

今後、回答交渉を行い、府市長会と町村会にも同内容を申し入れる。

賞与等の調査を先行実施

月例給は状況を判断 2020人勧期闘争

人事院は、本年の民間給与実態調査に関する方針について、公務員連絡会賃金・労働条件専門委員会にその骨格を示した。

好岡職員団体審議官付参事官は、「例年は調査員が事業所を直接訪問し、月例給(4月分の個人別給与)と賞与等について一括して調査を実施しているが、本年は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を考慮し、賞与等の調査については訪問によらない方法で先行して実施する。月例給の調査については、今後の状況を踏まえて実施時期等を判断する」とした。

  1. 調査対象事業所
    病院を除き例年通り
  2. 賞与等の調査期間
    6月29日〜7月31日までの33日間。
  3. 月例給の調査
    今後の状況を踏まえて実施時期等を判断

参考として2011年の人事院勧告は、東日本大震災のため民間給与実態調査は2か月遅れで実施され、勧告は9月30日に出された。中央行動は新型コロナの影響で予定されていないため、状況把握は自治労情報が中心となる。今後の展開に注視しよう。

人員を確保し、技術の継承を

2020現業・公企統一闘争

自治労は2018年度より現業・公企統一闘争を年2回の交渉ゾーンを設ける通年闘争とし、取り組みを進めている。

新型コロナウイルス感染症対策の影響で、展開が難しい状況にあるが、基本的な目標を「自治体現場力の回復による質の高い公共サービスの確立」と掲げ、第1次交渉ゾーンは6月12日を統一行動日として設定している。

今回のコロナ禍で、外出自粛に伴うごみ量の増加や収集時の感染リスク等があり、全国で清掃職員への感謝の声が住民から届いている。(2面参照)

地域住民の命と健康を守り、安心・安全で質の高い公共サービスを維持するには、人員を確保し技術を継承することが重要だ。各単組・職場での取り組みの強化をお願いしたい。

市民から感謝の声、相次ぐ

八幡市職労発

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現業組合員は社会インフラを維持するため、最前線で地域公共サービスを提供し続けている。そんな中、全国や府内自治体では清掃職員への激励の手紙が届けられた。ここでは八幡市に届けられた激励や感謝の言葉を紹介する。

5月5日、ごみ収集業務中に、八幡市の子どもたちから感謝の寄せ書きをいただきました。

環境業務課では、市民生活に支障が出ないよう在宅勤務は行わず、マスクや清掃車の消毒などの新型コロナウイルス対策をしながら普段の収集業務を行っています。

在宅勤務や自粛制限により自宅にいる人が多く、ごみの量が増えており、収集現場ではごみが散乱し、マスクやティッシュをつかまなくてはいけないことも。収集車にごみを回収する際、ごみ袋が破裂し水分やほこり、袋の中の空気から飛沫感染する危険もあります。新型コロナウイルスがどこに潜んでいるのか分からない感染リスクと隣り合わせの状況で、ストレスとの戦いです。家族や大切な人がいる中、職員1人ひとりが協力し必死に業務を行っています。

そんな中、子どもたちからの寄せ書きをいただき、現場の職員にとっては大きな励みとなっています。また、4月27日には、「マスク不足と日々危険の中で、ごみ収集していただいているのでせめてもの手助けに」と環境事務所職員にマスクの寄付がありました。5月8日には、環境事務所に「いつもごみ収集を綺麗にしてもらっています。感謝しております。コロナウイルスに十分気をつけてください」とお礼に来られた方もいました。5月12日には、ごみ袋に「いつもありがとうございます」と貼り紙がされ、感謝の意が込められていました。数多くの感謝の気持ちを忘れず市民サービスに力を入れ頑張っていきます。

八幡市役所でも、新型コロナウイルス対策で感染者を出さないように各職場で取り組みを行っている状況です。各職場厳しい状況の中ですが、組合員一人ひとりが協力し、団結することが今まで以上に重要です。市民のみなさんに感謝の気持ちを忘れず頑張っていきましょう。

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