2021年3月1日号(第821号)

2021春闘方針などを確認

府本部第174回中央委員会

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府本部は2月5日、第174回中央委員会をラボール京都で開催。2021春闘方針案を中心とする当面の闘争方針や特別会計補正予算、府本部役員の選出など、4つの議案について討議・確認した。出席中央委員は、22単組45人(出席32人、委任状13人)で女性参画率は26・68%となった。

新型コロナにおける緊急事態宣言下でもあり、対面会議等のガイドラインに基づき、広い会場で密を避け、短時間での開催とした。高橋執行委員長は、「コロナ禍での2回目の春闘。感染防止に努めながら職場を守る闘いのため今年も『参加する春闘』がテーマ。賃金、人員確保、職場改善、コロナ対策など多くの課題があるが一人ひとりの組合員の要求を聞き、交渉により回答を引き出したい。また、自治労に結集するみなさんはエッセンシャルワーカー(生活に必要な仕事)を担う。みなさんを守るための労働組合の役割はこれまで以上に重要だ。コロナ禍を乗り越えて新しい時代を共に築きたい。最後に政治の課題。今年は衆議院選挙、来年の夏は参議院選挙が実施される。参議院選挙では、えさきたかし参議院議員の後継として、鬼木まこと現書記長の擁立を本部中央委員会で確認した。現場や組合員の声を国政に反映させるには、組織内議員が必要。私たちの代表として鬼木さんを国会に送り届ける取り組みに協力をお願いしたい」とあいさつ。

議事に入り、中間決算報告および会計監査報告が承認された。次に執行部から第一号議案・当面の闘争方針案が提起された。2021春闘方針では、公共サービスの役割や必要性を広くアピールするため「公共サービスにもっと投資を!」キャンペーンを展開することを提案。現業・公企統一闘争や組織の強化・拡大、新たな共済推進等について提案した。

第2号議案では、書記の退職に伴う特別会計の補正予算が確認された。第3号議案では、専門部・評議会等選出の2人が新たに執行委員に選出された。第4号議案は連合京都乙訓地協事務局長の任を担う谷口富士夫書記次長を特別執行委員として選任した。

大会宣言案の採択を経て、増永副委員長の団結ガンバローで閉会した。

会場発言・答弁

▼自治労京都市職・中川中央委員…政治闘争について。現評部会で省庁交渉に参加するが、組織内議員のえさきさんや岸さんの存在は大きい。来夏に向け、鬼木まことさんの周知を図れるよう単組でも備えていきたい。また、府内では立憲への合流がうまくいかなかった側面がある。衆議院選挙ではしっかりと政策協議をして推薦決定をお願いしたい。さらに、京都市の給与削減措置について推薦した民主会派議員から問題発言があったが、一方で他の与党会派からは再考の意見が出た。

▼府本部答弁・岡本書記長…組織内議員がいることで国の対応が大きく変わる。公共サービスの仕事は法規が関係することが多く、公務員の賃金労働条件も国会の中で議論される。鬼木まことさんの周知に向けみなさんの力をお借りしたい。また、衆議院選挙では連合は立憲とこれまでの関係を踏まえ国民が中心となるが、政策なども確認しながら決定したい。京都市会における議員の発言には府本部としても委員長に対応いただいた。民主会派以外でも幅広く政策的な要請は今後も行っていきたい。

78.24%でストライキ権の体制確立

 

自治労は2月26日に開催した拡大闘争委員会で、2月1日〜11日に実施したストライキ批准投票結果を報告。全国78・24%の批准率でストライキ権が確立された。府本部の批准率は80・50%(最終)だった。

鬼木まことさんの推薦を決定

第26回参議院選挙

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自治労は1月28日の中央委員会で、次期参議院議員選挙の組織内候補予定者として、現書記長の「鬼木まこと」さんを立憲民主党・比例代表選挙区から擁立することを決定。府本部は2月5日の中央委員会で推薦を確認した。

自治労組織内参議院議員のえさきたかしさん(現2期)の後継となる。

鬼木 誠プロフィール
  • 略歴
    1963年福岡県筑紫野市生まれ。82年福岡県庁入職。89年福岡県職員労働組合青年部長。2005年同執行委員、10年同書記長、12年同委員長。2014年自治労中央本部組織対策局長、15年同総合公共民間局長、19年同書記長。
  • 好きな言葉
    「一人はみんなのために、みんなは一人のために」・「努力・感謝・笑顔」
  • 性格・人柄
    明るい!情に厚い。食いしん坊で甘党。お酒は強くないです。
  • 趣味
    舞台・芝居を観る、落語を聴く、スポーツ観戦(とくにラグビー)
  • 好きな食べ物
    カレーライス、オムライス、ハンバーグ、スイーツ

新しい防災のカタチとは

保育所・学童保育・幼稚園・児童館府南部交流学習会

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府本部は2月7日、学童保育指導員や保育士ら対象の府南部学習交流会をオンラインで開催し、3単組33人が参加した。

防災プロデューサーでNPO法人プラス・アーツの永田宏和さんを講師に、「楽しみながらしっかり学ぶ新しい防災のカタチ」をテーマに学習した。

前半は、阪神淡路大震災の被災者の防災に関する知識を参考に作成された防災体験プログラム「イザ!カエルキャラバン!」の紹介。バケツリレーや担架搬送、消化器の使い方、ジャッキアップ等をゲーム感覚で家族や友達と楽しんで学べる形にしたもので、地域の人が手を加えながら継続できる防災イベントを映像も交えて説明された。また、身近なものを利用した防災グッズの作り方や紙芝居、間違い探しクイズなど、保育園や学童保育で活用できる様々なツールも紹介された。
後半はクイズ形式のワークショップを実施。在宅避難用の食料と日用品のローリングストック法、災害時に必要な道具とその使い方などを学んだ。

今回はオンライン研修のため、実際にグッズに触れたり体験することが難しかったが、自宅から参加できて有意義だったという意見が多く寄せられた。研修の持ち方のひとつとして今後も活用していきたい。

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